皆さん、蛍光反射ベストを着用しています。
3時に終わる近所の小学校の子供たちの交通と安全確保の為のメンバーのようです。

ほぼ毎日、8名のお年寄り男性の姿が私の部屋のベランダが見受けられ、8名のお一人だけ、顔と名前が一致しますが、他の7名の方たちは、退職後にこの地域に引っ越しして16年暮らしていても、存じ上げません。
お一人は、私がこの春まで活動していた、NPOセンターに登録し利用している市民活動団体の方で、センターやご近所でお見かけした時には簡単なご挨拶をしますが、特別、個人的なお話をしたことはありません。
お住まいも、この公園の裏手の先ていどは知っていますが、お住まいの家を特定したことはありません。
2時50分になると、リーダーらしきお年寄りが点呼と、この日の注意事項の伝達をしているのでしょう、その後「エイ・エイ・オー」と腕をつきあげて、皆さん持ち場に散っていきました。
雨の日も風の日も、学校がある日は欠かさず、集まってきており、ベランダ越しに眺めている私には、毎日の夕刻の時間を知らせる、セレモニーのように感じています。
これまでNPO活動に携わってきた私は、いろいろ思い浮かべてしまう悪い癖があります。
・この8人のお年寄りはどんな組織なんだろう
・町内会の組織なのか
・PTAの組織なのか
・このメンバーはどうやって選出されのか
・何か活動を通じて、子供たちに事故でもあった時の対処規約的なものは持っているか
・無償ボランテイァとはおもうが・・・報酬的なものはあるのか
・若し、仮に私がこのメンバーに参加に手を挙げたら、どんな反応があるだろうか・・・・と。
私は、子供の頃は別として、成長してから町内会という組織・団体に属したことも、関わったもありません。
独身時代から、結婚し自分達の住む家を購入するまでは、アパート住まいでしたから、町内会との接点はありませんでした。
町内会と云う言葉を初めて知ったのは、駅前大開発のマンション群の第一期物件群を購入してから、3年ほど経過してからです。
JR横須賀線新駅前は、元々、山林や農地だったところに、土地共同組合と大手デペロッパーと建築会社の10数年に渡る大規模開発だったのです。
ですから、第一期物件群を購入した時は、廻りは駅だけで何もない広っぱでしたから、住民組織はイコール、マンション管理組合だったのです。
3年後、2期マンション群が出来始め、この駅前にも、少しづつ戸建てや、商店が出来、小学校の生徒も私たちのマンション群以外からの生徒も通うようになった頃、町内会の案内が廻ってきました。
私達は子供もいなく、仕事も毎日、東京都心、横浜に通う夫婦でこれから先も町内会やらPTAやらの組織との接点はないことを理由に、参加・登録をお断りし、でも会費だけは、ここに住む人間として町内会費は払いますと宣言し、退職後、現在の住まいに引っ越すまで払い続けました。
越して来た鎌倉の地には消防団があった

私は子供の頃は地方とは云え、県で一番の歓楽街で生まれ育っていますから、消防団と云う組織は知りませんでした。
自治会と云う名前の組織はなく、商店街連合会的な、お店の旦那衆の組織しか知りませんでした。ここにきて、購入したマンション管理費の一項目に町内会費と云う欄があり、「ふーんそうなんだ」程度の理解でした。
ここの町内会は、新しく越して来たマンション住民は会費だけ払ってくれれば良い
却って積極的に参加して古くからの住民とのトラブルを起こしたくない、と云うのが本音です。
近所には昔からのこの地の鎮守神社もあり、お祭りの寄付金一覧が大きく張り出されています。
一般的に5,000円が多いですが、10万、5万の寄付も多く見受けられます。
きっと古くからお住まいの土地持ちの名士なのでしよう。
町内会とマンション新住民の関係
私がこのマンションの理事当番の時に、副理事として町内会担当として少し関わりを持ちました。

月に一度、市或いは県を経由してくる、案内、チラシ、お知らせ等を52戸の郵便受けに入れること年末のNHK歳末や、赤い羽根募金を各戸を廻って集めること。※
※これは、私が町内会担当になってから、止めました。とても住民の自発的善意の行為ではなく、日本の村社会以来の悪習です。
理事会に諮って、全52戸として一括でまとめて寄付(支払う)に改めました。
この町内会の重鎮メンバーでNPOセンターでもお会いし、名前と顔が一致する若干親しい方がいらっしゃいます。
数年前にこの地に自治会館が建設された時に、会館にパソコン導入し、IT化とまで行かずとも少しでも便利・使いやすい環境づくりの為に、お役にたてるのならNPOセンターとしても、地区住民としてもお手伝いします、と申し出た所、云いにくそう、遠慮気味に云われました。
NPOセンターのプロが来て下さるのは大変ありがたいのですが、それによって、ポジションを失う方が大勢でます。皆さんお年寄りですが、地域の役にたちたいと、プロがみれば稚拙かもしれませんが、それなりに一生懸命にやっています。
つまり、彼らの居場所、生き甲斐、それとほんの少しですが、お小遣いを取り上げてしまうことになるのです。
そもそも、自治会・町内会とはなんだ!
私はどうしても、自治会・町内会に官製的なものを感じていました。
本来なら行政がやるべき仕事を町内会・自治会に下請け的におしつけているのではないか?
純粋に住民が自ら、率先して参加、運営、住民最大公約数の為の幸福度・満足度の組織であるべきでは?
このブログを書くにあたって、ネットで色々読んだ観ました。
自治会・町内会歴史
太古の昔から人は,集団生活を営んできました。それは,孤立して生活するよりも集団でお互いに協力して生活する方が食糧の生産や外敵の防衛にも良かったからで,
自然に会得した知恵でした。
そうして至るところで集落ができ,それらが集まって村落となり一つの町や国が出来上がってきましたが,その形成過程のなかにおいて,一般住民は国の形成基盤をなしている住民自治組織を形成し,相互扶助の利点を生かして生活自衛の努力を払ってきました。
明治大正ともなると,経済の拡大,社会問題の激化にともない国策の徹底を図るために行政補助団体として,町内会は行政の末端組織として整備されていきました。
戦後,昭和22年(1947年)5月政令により町内会などの自治組織はすべて解散させられましたが,日々の生活を維持し身の安全を守るためには,身近な人々の相互協力が不可欠であったことや行政としても住民の協力を求めざるを得なかったなどの理由より,厳しい罰則のついた政令下にもかかわらず,解散後3ヶ月以内に8割近くが名目のみを変えて再建されました。
町内会・自治会をめぐる裁判の判例をみると、なかなか一筋縄でいかないようです。
ごみ置き場をめぐるトラブル
東京高等裁判所 1996年2月28日 判決
事件名: 一般廃棄物排出差止等請求控訴事件
原告/被告: 公平のために輪番制を提案した人が原告。それを拒否した人が被告。
勝敗: 輪番制に応じなかった人の敗訴。
自治会費をめぐるトラブル
最高裁判所 2005年4月26日 第三小法廷 判決
事件名: 自治会費等請求事件
原告/被告: 自治会が原告。退会の意思を示した住民が被告。
勝敗: 非自治会員の勝訴。自治会の敗訴
行政がやるのか、町内会がやるべきなのか、それとも個人の常識範囲内なのか

後日、この住宅街に住む知人にこの話をしたところ、この画像の前のお宅は、本来なら、自宅前の道の清掃は社会常識・通念として、そのお宅がすべきものなのですが、かなり高齢者のご夫婦が住んでおり、それも出来ないような状況のようだとお聞きしました。
いつかは町内会の誰かが、やるのでしょうが・・・が。
高齢者のみの世帯が増えていき、町内会の役員、市から委託の民生員のなりてがなく、困っている状況がもう何年も前から続いているようです。
私も徐々に齢を重ねていきます。
いつまでも、自分の住む地域・町内会と無縁でい続ける訳にはいかなくなるのではと、感じています。
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町内会は互助的組織なので協力できることは受けてきましたし、
必要に応じて提案をしながら改善してきました。
ただ故事来歴もわからずに前例踏襲していることもあり、閉口します。
記事と同様に、赤い羽根共同募金や日本赤十字社の社員社費および
社会福祉協議会の会員年会費は、予め氏名・金額が書かれた領収書
を持って徴収に来ます。
そもそもこの手のものは、趣旨に賛同できる者の自主的寄付が原則
です。
また神社の祭礼費も信者の寄進で賄われるものなのに、金額指定で
徴収に来ますが、お断りしています。
一方、老人会は任意の親睦団体であり、参加したい活動もないので
入会したいとは思いません。