CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

2020年11月07日

70歳以上のシニアが支える警備業界、ソーシャルワーカー

コロナ禍以来、半年ぶりに横浜関内に行ってきました。
サポートしているお店のホームページの引継ぎの為です。
とかく、夜の業界がコロナのやり玉に挙がっていますので、事務所内でも触るものには気をつけて作業・引継ぎを終え関内駅にもどると、警備員の方がホームに10人以上、間隔をあけて立っていました。
今日は、横浜スタジアムで何か大きなイベントでもあるのかと、外のスタジアムを見ても特別なことはないようです。
よーく観察してみると、解りました。
現在、関内駅ではプラットホームに自動ドアの工事が行われているようで、このホームドアはまだ運用が開始されていないようで日中の、乗客の安全の為に、警備員を配置しているようです。
総勢10数人が線路を背に立ち、電車が入って来る度に、指差し確認をし、乗客のほうに目を配っていました。

建設業界に所属していた商売がら、この警備員の経費は、JR本体が持っているのか、JRの設備専門子会社が持つのか、或いは設置しているドア設備会社が持つのか・・・なんてことを考えてしまいました。
そして、直ぐにこの警備員の数と、立ち合い時間数、今、警備員の費用は一体幾らぐらいなんだろうと考えました。

私が退職した2003年は、警備員の給料が最低に落ち込んでいた時期で、交通費自分持ちで1日8時間、ゆうに一万円を切っていました。
今は、建設業界は人で不足で、現場作業員の実質人工は三万円程度と聞いていますので、それなりに、大きなしっかりとした警備会社だと実質二万円近くになつてるやも知れません。(但し、日雇い警備員の手取りは13〜15000まで行くかどうか)
皆さん、かなりお年寄りのように見受けます。
ただ8時間、ホームに立ちつづけ、電車の入線と合わせて、乗客の安全を見守る仕事は大変(辛い)でしょうね。それでも、かんかん照りの排気ガス充満の幹線道路や、冷たい雨のなかよりはマシなんでしょうが・・・
私は、このように外部や、道路に立つ交通警備員さんをみると、トイレなんてどうしているんだろう、と考えてしまいます。

先週の新聞「テーマ働く」のなかで、シニア警備員について特集記事がありました。



全国60余万の警備員の45%が60歳以上の方々で、特に近年、70歳以上が全体の15%を占めていると報じています。
70歳以上の高齢者・・・私たちの世代です。確かに町中で見かける、交通誘導員のなかには、私よりもかなり高齢と見受けられる方も大勢います。
私が、活動していた鎌倉市の施設の受付業務は、全て高齢者男性で、お聞きすると特に健康面で問題がなければ80歳まで雇用してくれるし、建物の外に立っている仕事でなく、冷暖房の効いた受付に座っているだけの、警備員として恵まれた仕事で、80歳まで続けていきたいとおっしゃっていました。
午前・午後・夜10時まで、4時間3交で時給は神奈川県の最低賃金の1,012円だそうです。
私と同じだ・・・こっちは講座の為に予め資料、テキストを造りに10数時間を費やし、自分の為でもありますが、最新の傾向の為に専門書を自腹で買っているのですが・・・単純にコストパフォーマンスを考えれば、そちらの仕事はうらやましい・・・と冗談交じりで話すと、
やはり、辛いですよ、ただ4時間座って入館者の相手をしているだけ、トイレに行く時も気兼ねしていかなくてはならないし、特にこの施設の上に保育園があるので、かなり気を配らなくていけないんです。
先日もある年配のお年寄りが黙って入ってきたので、「何処に用事ですか」と聞くと、
「市の公共施設のトイレを使うのに、いちいちお前みたいなガードマンに断らなくてはいけないのか」と怒りだし、市役所に電話し始めたそうです。

一般的に、交通誘導員、工事現場の警備員、特に年配ガードマンに対する見方は、「いい歳して、こんな仕事をしなくてもいいだろう、今までちゃんとした仕事をしてこなかったから、齢行ってもこんな仕事をしなくてはならないんだ」と心のうちに思っている人は少なからずいるのでしょう。

「交通誘導員ヨレヨレ日記」が売れています。
当年73歳の筆者(団塊世代のど真ん中、私たち同じ世代・仲間)は書いています。
「誰でもなれる」「最底辺の職業」と自嘲しながら、交通誘導員の悲哀・実態を書いて、本が売れない昨今の時代に増刷、半年で6万部オーバーと好調のようです。

警備員に限らず、市の駐輪場で働くシニア、駅前、商店街で煙草のポイ捨てを拾い、啓蒙して歩くシニアに対する目はけっして好意的ではないのは恥ずかしながら事実なのです。
暗に、この齢になるまで、どんな事をしてきたの、自業自得・・・新総理の云う「自助」「共助」「公助」、「自己責任」と云う言葉がまかり通る世の中になっているのです。
この「交通誘導員ヨレヨレ日記」がヒットして、次々に同じような職業の自虐本が発売されています。

「派遣添乗員ヘトヘト日記」
このブログのおおもとの「海外ロングステイと定年後の過ごし方」の読者には身近な存在の旅の添乗員のお話です。
キャッチコピーは「当年とって66歳、本日も"日雇い派遣"で旅に出ます。」
「謝るのが仕事」添乗員自身が嘆く”日雇い派遣” ほとんど憂鬱、時々喜び

皆さんご存じように、海外旅行の場合、ツァーの特殊性、地域によってはは主催会社の社員が添乗するケースもあります。
西遊旅行社とか、一時期のユーラシア旅行社などの、奥地・辺境の国へのツァーは原則、社員添乗員でした。

大手のJTB・近ツリ・阪急の海外旅行の場合、欧米・アジアあたりは外部添乗員派遣会社、南米・中近東・などは系列の添乗員専門会社に所属している、かなり優秀・経験のある添乗員がつくケースがあります。
しかし、国内団体募集旅行の添乗員はほぼすべて、日雇い契約の添乗員です。
この本の内容で紹介されているのは、国内2泊3日のような旅行ではなく、日帰りバスツァーのようです。
クラブツーリスムの場合は、外部契約添乗員よりも、元クラツーのお客様のなかから、旅が好き、人のお世話好きな人を採用していると聞いたことがあります。
先々月の阪急の知床4日間の添乗員さん(65歳男性)とお話することがありました。
阪急専属ではなく、依頼、仕事があればどこの会社の仕事でも受けると云います。
今回のような、比較的高額で秘境に属する地域を廻るツァーには、あまり我儘な人は少なく、旅慣れた人が多いので助かります。でも、今回のようにお天気で大幅にスケジュールが狂った時は、札幌本社との連絡、手当、バス会社との折衝と苦労が多かったです。と話していました。

この添乗員さんは私たちの乗った航空機が離陸するまで空港にいて、18時過ぎ、彼はこれからJR特急で釧路から札幌の自宅にもどるそうです。
私たちは飛行機は使わせてもらえないんですよ、と言ってました。

「メーター検針員テゲテゲ日記」
まずテゲテゲって言葉、感覚的にわからないでもないですが、一応調べてみました。
「てげてげ」は「だいだいそれぐらい」とか「適当にやって」とか「そこそこでいいよ」といった言葉をかけるときに使われる宮崎・鹿児島の方言のようです。
キャッチコピーは「一件40円の仕事、後数年でなくなる仕事、それでも現場の苦労や汗きはなくならない」

水道メーター、電気メーター、ガスメーターの数値を記録し、ポスティングする仕事です。
町中の住宅街を歩いていると、中年女性がハンディープリンターと、双眼鏡を片手に、住宅の敷地に入って何やら眺めている姿を一度は御覧になっていると思います。
このITが発達した21世紀でも、各戸のメーター使用料は人間の眼と足で確認し、請求書を発行しているのです。
無くてはならない、今はやりの言葉でいうと「ソーシャルワーカー」の一つです。
外部からみると、人の家をのぞき込んでいる不審人物と通報されることもありますし、飼い犬に吠えられ、噛みつかれそうになったこともあるそうです。
しかし、このメーター検針員の仕事も後10年後にはなくなります。
ガスも電気も水道もすべて、スマートメーターとなり、中継器に電波で送られるようになるからです。
この仕事ではあまり高齢者男性の姿はみかけないのは、訪れる家庭内敷地に入るから、女性を登用しているのでしようか。

「マンション管理人オロオロ日記」
キャッチコピーは「当年72歳、夫婦で住み込み、24時間勤務」
「住民クレーム、不法駐輪、時間外労働、大規模マンションは社会の縮図」
私は、バブルのリゾートブームの際に多くのリゾートマンション建設に携わってきました。
湯沢・箱根・熱海、3つやりました。もう忙しくて滅茶苦茶、バブル期でかなり手抜きの工事を見受けました。

私の分野は、そのリゾートマンションの管理室に設置された、最先端の電気・ガス・空調・水道・セキュリティを一括管理する制御盤コンピューターです。
ですから、工事完了、引き渡しが終わってからも、かなり頻繁に管理人さんとお付き合いすることが多いのです。
最初の頃、頻繁に呼び出されて熱海に通ううちに、この管理人ご夫婦と親しくなり、愚痴を聞く機会が増えました。

高い管理費を背景に過度な要求をする住民、何もサポートしてくれない管理会社。
「私たち管理人ではなく、このマンション住民の召使」24時間勤務、プライパーシーゼロの生活なんです。と。
それでいて、ご夫婦二人の住み込みのお給料はそれほどでもなかったのです。
私の下の協力会社の職人さん一人分の半分にも満たない金額でした。
住まいが保証されていると云えばそれまでですが、いつ何時、その保証が失われるか、ヘタすると、収入も住まいも同時に失う危険性のある仕事なのです。

いろいろな仕事があります。
職業に貴賤はなく、誰かがやらなくてはならない仕事は社会には沢山あります。
今、これらを支えている多くが高齢者、特に戦後のベビーブームの大きな塊の団塊世代、古稀を過ぎた高齢者なのです。

ブログ管理人のホームページ
団塊世代の海外ロングステイと定年後の過ごし方
posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
この記事へのコメント
コメントを書く
トラックバックの受付は終了しました

この記事へのトラックバック