富有柿は知っており、また次郎柿と云う名前も聞いたことがありますが、違いは今もってよく分かりませんが、B級品とは云え、立派な大きな柿が沢山入っていました。
なかには、かなり完熟し、市場・店頭に出回らないものもありました。
この友人は知っていたのでしょうか?私は柿の完熟ジュクジュクしたものが大好物なのです。
このような完熟柿を丸い大きな器に盛り、スプーンを使って、なかのジェル状にとけた柿の実をすくって食べるのが大好きなのです。
カミサンも大喜びです。
実は、昨年もこの友人からやはり少しB級品ですがと書き添えられた、この地の名産のミカンを送っていただいていたのです。
確かに、すこし皮の部分に染みがある程度ですが、美味しくいただきました。
定年後のカミサンの住む鎌倉婦人・マダムの世界では、いただきもの、旅行先のお土産、お気に入りの取り寄せ、コストコでの大量仕入れなどの、お互いの送りあい、物々交換と、食事会が盛んで、日々のお付き合いには欠かせないようなのです。
さっそく、B級品のなかでも店頭と比べて何ら遜色のないものを丁寧に和紙で包み、100均で買ったプレゼント用の袋に入れ、ラインで「明日、カーブスに来る?いただきものでけど、持っていくけど」と打ち込んでいます。
このようないただきものと、鎌倉マダムの物々交換についてSNSで少し書くと、反応が2つありました。
一つは「援農」と云う言葉です。
この言葉に大きく反応したのは、私のポランティア関係、NPO関係の友人達です。
「援農」とは
私は、ブエノスアイレス時代、多くの在住日本人が花き栽培に従事しており、多少農業の大変さを知りました。
農業は、種まき、苗植え、栽培・管理は、比較的、手数・時間・人材配置も計算できますが、一番大変なのは収穫時期なのです。
作物も、花も一斉に成長し出荷時期を迎えます。
この時期に人手が足りないと、作物の市場価値が失われますので、人集めが一番の問題です。
これらの苦労については、私のサイトのBBS掲示板の投稿者「Rick Noguchi 」もアルゼンチン北部で大農場を経営していた時の経験で書いていたり、アメリカ・カリフォルニアの苺農家で働いていた頃の作家石川 好は『ストロベリー・ロード』で、収穫期のメキシコ労働者との交遊について書いています。
参考 ストロベリー・ロード
現代の日本でも同じです。
本ブログでも、2020年10月20日「退職年齢を迎える時の差、地方都市と首都圏大都会」で退職後北関東に暮らす、友人の「援農」としてご近所のアスパラ栽培農家へのお手伝いについて書かれています。
今年の世界的コロナ禍により、これまで収穫期の大戦力だった海外からの「実習生」と云う名の若い労働者がゼロになり、かなり多くの農家が危機的状況に陥っています。
これらに対して立ち上がってきたのが、時間も資金的・体力的にも多少の余裕がある定年退職した、まだ若い、60~70代前半の男性です。
今回、次郎柿を送ってくださった友人72歳は書いています。
「少しお小遣いがいただける、無料のスポーツクラブ感覚」だそうで、半日、午前中4時間、相手が必要な時のみ、お手伝いをしているそうです。
彼は、60代までは、夏の暑い時期に北海道の市町村が募集している、30日程度のお試し移住・ロングステイ制度で毎年、夏を過ごしていましたが、ある年から、ご近所の農家のお手伝いもすることになりました。
彼のメールでは、今回の柿農家さんの収穫お手伝いは、あの北海道にくらべれば数分の1の楽な作業だと云っています。
これらの簡単な記事をSNSで書いたところ、やはり、ボランテイァや働き方、定年後の生き方、生き甲斐などに関心を示し、社会強い問題意識の強い方々が集まっているのでしょう、鎌倉のSNS仲間の間では、今のコロナ禍で必要な人材は「援農」と云う形で社会参画する定年退職男性であるとの論調が多く見受けられました。
この「次郎柿」に関連して、新たに知ったキーワードは「おばあちゃんたちスポーツジム」と云う言葉です。
カミサンがお友達のスポーツ仲間に配っていた頃、私はwebサポートで、ある会社に行く時にほんの少しこの「次郎柿」を持っていきました。
web担当の若い女性社員と雑談のなかで、カミサンがこの柿を、「カーブス・curves」の友達に配って歩いていると話すと、「カーブスって何ですか」と聞いてくるので「町中にここ数年増えてきた、女性だけの30分間フットネス」と説明すると「ああ、おばあちゃん達のスポーツジムですね。私の祖母も通っているようです」と云います。
何に、「おばあちゃんのスポーツジム」
我が家のカミサンが聞いたら、卒倒し、怒り心頭に達するのではないか!
ところで、君いくつ、お祖母ちゃんって何歳、「私、21歳」「お祖母ちゃんは76歳かな」
うーん、確かに76歳は、後期高齢者、私の実姉と同い年ですから、21歳の孫がいても不思議ではない。
しかし、私たち子どものいない夫婦は、とても、自分たちの子供が家庭を持って子供を産み、私たちがお爺ちゃん・お祖母ちゃんと呼ばれることなど想像だにしていないのです。
カミサンは云います。
「わたしのカーブスのお友達でも孫のいる人は多いけど、絶対にそんな他人から「おばーさん」と呼ばれるような人いない。みんな、溌剌としているし、身綺麗だし、余裕のある生活をしている。」
カーブスでは、本名では呼ばす、下の名前で呼ぶようにルールで定められているようです。
家庭を離れ、独立した一人の女性として扱う、アメリカ生まれの企業戦略かもしれません。
私は「特にこの鎌倉と云う土地だからじゃないの?」、だって君の友達は下の名前プラス「医者の娘の○○ちゃん」「弁護士が夫の○○ちゃん」「社長夫人の○○子」「××レストランの○○子」と呼んでいるじぁないか・・・と云うと、「私のテリトリーに立ち入らないで」的な雰囲気になるのでやめましたが。
収穫時に、海外から実習生が足りなくて、「援農」にでかけるシニア男性もいれば、Gotoは使わにゃ損そんと、毎月国内旅行に出歩く人(ほぼ私のこと)、旅は観光目的ではなく、お土産と行って来た事実が大切な、カミサンとその仲間たち。
まあ、とりあえず、「コロナ禍不況下で何も困っていないと見える人々」の姿を象徴する、キーワードでした。
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