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2020年08月06日

退職後の夫が家から出ない・・趣味無し夫の取説

朝日新聞土曜版の「悩みのるつぼ」の主婦60代の投稿に目が留まりました。
悩みの相談は、私が55歳で早期退職したころからのホームページ「定年後の過ごし方」のメインテーマに大きく関係するお話です。
投稿内容の要約

60代の主婦です。
子供がおらず同い年の夫と仲良く暮らしてきました。
でも、夫が4年前に退職してからほとんど家から出てくれないので困っています。

夫は友人もほとんどおらず、趣味もこれといって無く、たまに楽器をいじる程度です。
これも習いに行く気はさらさらありません。
自然が好きな人なので、月に一度のグリーンボランティア講習会を勧めましたが、一度行っただけで断りました。人に気を使うたちなので疲れると思います、私と一緒なら散歩・外食・コンサートに出かけますが、一人では一切行きません。

私は元来、ひとりが好きなので、主人が働いている時はリラックス出来ていました。
私は趣味やサークル活動でまいにち毎日のように外出しますが、たまに家にいる時は一人で居たいのです。
贅沢でしょうか?夫は家事も手伝ってくれ、優しい人だと思います。でも常に居られると気持ちが休まらないのです。
<中略>
図書館やデパートのベンチなどで時間をつぶしている男性を見ると夫は「あれは嫌だな」と云ってます。
どうすればいいのでしよう。



この投稿相談者の気持ちは良く解ります。
これらの女性には「夫在宅症候群」と名づけられていたのを思い出しています。
2003年退職と同時に、UPした私のサイトや、数年前から開設したブログでもアクセス数が多く、読まれているのが、どうやって定年後の時間を過ごそうかと云う永遠のテーマなのです。

今回の「悩みのるつぼ」の回答者は「美輪明弘」氏でした。
大抵、このような相談の回答というのは、しばらく様子をみるとか、夫の目につくところにさりげなく、地域の情報誌を置いておくとか、あまり積極的に妻が仕掛けない、というような回答が多いのですが・・・・、
「美輪明弘」氏の回答は違っていました。
回答の要約

理想の夫ではないですか!
相談者の不満は、一人っきりにくれない、という贅沢な悩みです。
もし、自分が病気やケガてをしたら傍にいて欲しい、それ以外は居て欲しくない。
なんて我儘なんでしょう。だったら初めから結婚しなければよかった。
結婚と云うシステムは、お互いの責任を持つことが前提なのですから。
<中略>
競馬や競輪、パチンコに時間を費やす人でもないようですし、家事も手伝ってくれる、友人なんて、そもそも簡単に出来ません。
「ママ友」だって子供を介して友達、知り合うのですから、ずっと仕事をしていた男性が友達を新たに作ること困難です。
一緒なら散歩・外食・コンサートに出かける、理想的な夫ではないですか、浮気をするわけでもなく、妻を愛し、悪い店に遊びに行くこともないでしょうに。
<中略>
いっそ独身になられたらいいのではないでしょうか?
もしくは別居です。そうしなければ、勤め上げて寄り添い続けてくれる夫の大切さに気づくことがないのかもしれません。



確かに、その通りかもしれませんが・・・
でも、これでは相談者の悩みは解決しないでしよう。

もしも私が回答者だったら
55歳で退職し、子供のいない夫婦、老後は節約しながらやれば、何とか夫婦二人とも働かずに済むという条件下でお話です。
1,「夫在宅症候群」と云う症状を夫は理解すること。
2,家事は退職後、お互いの得意なこと、出来ることは分担する。
 食事の後片付けは退職後は夫がやってます。
 買い物では、大きなもの、重たいものは夫の分担
 洗濯物の取り込みは夫の仕事
 お風呂場・ベランダの掃除も夫の仕事
3,退職後は夫、妻ともに同額の小遣い、月々30,000円と予算化し、使途については不問
4,退職生活に入った時に、一定金額を夫・妻小遣い用口座を設定する。
5,共用カレンダーに、週間・月間スケジュールを記入し、平日、二人とも昼間一日中在宅する日を作らない。
 午前・午後のいずれかは、一人の自由な時間を作る
6,夫・妻共通の趣味・話題の旅行計画を作る。
 退職後55歳から65歳までは、年に3〜4回の海外滞在を予定しました。
 夫65歳で持病を理由にパスポート返納したので、年に10回の国内2泊3日旅行をしています。
7,夫・妻ともに、お互いの趣味、友人関係に立ち入らない。
8,家計費、老後財産明細をいつでもチェックできるようにする。
と云った暗黙のルールは自然にふたりで共有してきています。

が、しかし、これは退職直後、二人がまだ若い頃には当たり前のルールでした。
夫の私は55歳、カミサンは52歳、まだまだ何でもできる、気力・体力・好奇心があったからこそ出来ていたのですが、現在私は、団塊世代の真っただ中の72歳、鼠径ヘルニアの全身麻酔手術をした後から、体力面ではガクッと落ちています。
下半身の筋力が低下し、屈む動作が辛くなっています。
自宅では洋室、ベッドの生活のなか、先月の城崎旅行の際の宿が和室だったので、敷布団からの起き上がり時は、捕まるものなく苦労しました。
お風呂の掃除、ベランダの掃除がきつくなってきており、カミサンに依頼することが年々増えています。
重い買い物も、今までノートPCをカバンにいれて持ち運ぶのに、何ら重さを感じなかったものが、今ではSSDパソコンでも重く感じるようになり
、いままで5kのお米も数年前から2Kのお米にしています。

そして年齢とともに、スケジュールカレンダーに空白日が目立って増えてきています。

退職当初は週に3度のスポーツ、硬式テニス・バドミントン・ラケットテニスは、体力の衰えとともに、一つずつ卒業し、今は週1のラケットテニスだけです。
趣味ののサークルクラブも退職直後は、写真クラブ・ビデオクラブ・パソコンクラブ・海外ロングステイクラブ・英語教室などに加入・参加しましたが、時間とともに、ひとつづづ卒業し、今ではビデオクラブのみ、それもコロナ禍で月1の例会はオンラインミーティングに代わりました。

そして、退職後17年間の大きなウエイトを占めていました、市民活動NPOセンターのパソコン・IT技術を使ってのボランティアや、講座も、今年の3月で卒業しましたので、カレンダーのスケジュールに記入されているのは、総合病院とファミリードクターと歯医者と眼科の予約日だけという昔、高齢者を扱った漫画や、川柳に出てくるようなカレンダースケジュール帳となっています。

この相談者の奥様にアドバイスするなら・・・
放っておくこと、退職して半年か1年すれば、自分で動き出すハズです。
他の家庭のご主人と比べてはいけません。
男が一番嫌がことです。
この私の文章を読んで、貴方も地域に役立つ活動をしてみたら、とか、趣味のサークルを紹介するのもNGです。

65歳定年制が浸透してきた現在、暇な、自慢したがりの男性が地域社会に余って、正直迷惑しています。
昔の60歳定年制で退職して、地元コミュニティに参加してきていた時は、若い男性として重宝され、次のリーダー候補だったのですが、2020年の今は、上には団塊世代で塞がれており、この世代は生涯現役とばかり、退きません。
新しい、退職者は自分たちの生きがい、居場所を奪う存在なのです。

結論としては、自分で動き出すのを待つしかありません。
確かに、自分の家の、自分の部屋の、自分の机の、自分のパソコンの前が、一番居心地の良い場所に違いありません。
家事を少しづつ、褒めながら(ここが肝心)、ご主人に移行し、貴方はどんどんと、毎日外へ出て行ってください。
一人の自由な時間を楽しんでください。
今、65歳を迎える退職男性は、10年、20年前の男性と違って、何もできない亭主関白派は少ないと聞いています。
二人が同時に自宅にいる時間を少なくする、妻がどんどん外にでる・・・
これが「夫在宅症候群」の最善の治療法です。

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団塊世代の海外ロングステイと定年後の過ごし方
posted by 西沢 at 07:23| Comment(1) | TrackBack(0) | シニアライフ
この記事へのコメント
この投稿者は「主人が働いている時はリラックスできていました」と言ってるので、専業主婦だと推測します。私の知り合いにも居ますが、必要な家事さえこなせばそこそこの自由時間があったのでしょう。ところが退職したご主人が家にいると、自分だけが出歩くことに後ろめたさを感じているんでしょうね。

この手の主婦に共通するのは、出歩く目的が「利己」であって「利他」ではないので、自分だけが遊んでいるとみられるのが辛いのでしょうね。
私は美輪明宏さんに同感です。

でも改善の余地はあります。

勉強しない我が子に、「勉強しなさい、勉強しなさい」と言っても効果はなく、諦めて「自分の人生だから好きにすれば!」と言ったとたんに変わることがあるものですよね。

今の生活リズムを変えたくないなら、自分の価値観をご主人に押し付けないことです。
そして帰宅したら、楽しかったことを話してあげることだと思います。

在職時と退職時では生活習慣に変化があるのは避けられないことですが、この環境変化に対応できない、いわゆる「適応障害」なんだと思います。
これの解決法は、退職時にいったんリセットし、「過去を追わない」新たな生活習慣を作ることしょうね。
Posted by ロッキー at 2020年08月06日 11:05
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