CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

2019年12月31日

歳をとると、一年が早い、もうお正月がやって来た。

子供の頃、童謡の歌詞に唄われているように、「もういくつ寝るとお正月」と数えたことを思い出します。
貧乏だった、子供四人の町の小さな八百屋だった家の大晦日は、早めにお店を閉めて、男の子三人と父親で町の銭湯にいきました。その日の夕方の銭湯の湯は、いつもよりかなり汚れた色をしていたのを覚えています。
貧しかった我が家の大晦日のご馳走はなんだったのか、あまり覚えていません。
一般的に、大晦日、お正月のお節料理と云えば、三段重です。
一の重に、黒豆、数の子、田作り、紅白かまぼこ、栗きんとん、昆布巻き など
二の重に、焼き物。ブリの照り焼き、エビの鬼殻焼き、鶏肉の松風焼き、紅白なます など
三の重に、煮しめ、筑前煮など
が定番なのでしょうが、私たち4人兄弟が昭和30年代半ばの頃、そんな三段の重箱のお料理なんて、目にしたことは有りませんでした。
その頃、ご馳走と云えば、親戚の結婚式に参加した母親が宴席で出された仕出しを、そのまま、何ら手を付けずに持ち帰ったものが、大のご馳走でした。
芋きんとんや水羊羹、尾頭付きの魚の焼き物などを母は綺麗に四等分にして、各自の皿に盛り付け、必ずミカンを輪切りにしたものが添えられていました。
長女の姉をのぞいた、男の子三人は、三つ皿を見比べて、じゃんけんをして、一番大きな塊が入っている皿の取り合いをしたものでした。

大晦日の定番のご馳走は、父が買ってきた鶏一羽を、小さな台所で絞めて捌き、七輪の大鍋で寄せ鍋風のものを造っていたことです。
私が育ったのは、田舎とは云え、県庁所在市の一番の繁華街ですから、小学生時代高学年の時は、すでに近くにはスーパーマーケットがあり、お惣菜も肉もパックで売られていましたが、貧しい我が家は、日常的には買うことは少なく、鶏一羽の鍋は、一年に一度の大ご馳走でした。

そして、おもちです。
元旦の朝だけは、おもちの数の制限がなく、お腹いっぱい食べられるのが幸せで、男兄弟四人で数を争って食べました。
あの頃、お正月が開けても、家にはカビが生え始めたお餅があったことを覚えています。
そして、おやつと云えば、硬い、白い粉が吹いた干し芋が定番でした。

母の料理の思い出として一番深く、残っているのは、カレーライスです。
私が南米へ行く為に、横浜へ向かう日の朝、「何が食べたい」と聞かれ迷わず、カレーライスをリクエストしました。
豚肉とジャガイモのおおきなゴロっとしたかたまりがたっぷりのカレーが、私の家庭の味でした。

来年の干支は「ねずみ」で、私は年男です。
昭和23年に生まれて、6回目の年男、もう72才になるのです。
これまで、6回自分の干支がありましたが、こんなに意識したのは、前回の還暦60才の時以上です。中学三年生で1か月の入院生活、アルゼンチン滞在中も同じく1か月、50代では3か月の入院と、普通の人の何倍も多く病院のお世話になっている、カミサンに云わせると「こんなに病弱だとは思わなかった」「病気の問屋」と云われるほど一般的な日本人男性よりも病弱なのでしょう。

40代半ばで、早期リタイヤ計画を作成した時に、自分の死亡年齢を当時の平均寿命78才に設定してエクセルを造りました。
造っていても、そこまでは生きていないだろう・・・と半分は思っていました。
子供もない、夫婦二人暮らし、若い現役時代から会社での出世は全く考えず、好き勝手なことをし、現役中から夫婦二人の夢である、世界の秘境巡りを繰り返し、早期退職してからは、海外ロング・ミドルステイごっこをし、資金的にも私が早く逝っても、カミサンは困らないだろうレベルまでは確保してあるので、そんなに憂い、後悔、やり残したこともなくはありませんが、子供も孫もいない私は、ひと様より心残りが少ないのは間違いありません。
2度目の東京オリンピックが決まってから、2020、72才と云うのを強く意識しています。

明石家さんまが、自分の子、女の子に「いまる」と名付けた経過を聞いた時、すごいと感心しました。
「生きているだけでまるもうけ」と、生まれてきたくれた子に感謝の意味でつけたそうです。
私も2020に72才になり、その心境です。「生きているだけでまるもうけ」
もし、もう少し生き延びるとしたら、出来れば、わが人生リタイヤ計画どおりの78才が理想なのですが、そこまで元気なまま、
カミサンに迷惑かけずにいけるかどうか・・・

新しい年、昭和・平成に続く三代目、令和2年を迎えるに当たって、団塊世代のオジサンは考えています。
posted by 西沢 at 10:43| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
この記事へのコメント
コメントを書く
トラックバックの受付は終了しました

この記事へのトラックバック