パスポート更新を止め、海外旅行を卒業しました。
それ以降、現在に至るまで国内旅行に切り替え、原則、ひと月に一度、2泊3日二人で予算10万円の旅を続けています。
今年最後の旅は、九州・大分県、別府を拠点に廻ることにしました。
私たちの旅計画では、九州・四国・沖縄はJR列車好きのカミサンですが航空機を使います。
そして、毎年秋から冬にかけての旅は、西日本に向かうことが多い理由は、台風です。
せっかく、旅に出ても雨・風やフライトキャンセルでは、旅が台無しになるからです。
昨年の12月は博多でした。今年は私が昔高校生の時、バツクパツカーとて訪れた大分・別府を54年ぶりに訪れました。
羽田から大分空港へ

往復のフライトと宿泊ホテル(駅近・デラックスツイーン・素泊まり)を自由に選び、二人で合計72,000円ですが、空港のANAショップで使える
買い物クーポンが4,000円つきますので、実質68,000円です。
羽田発7:50の朝一番のフライトは、関東首都圏でも間に合わない地域があるのかも知れませんが、湘南に住む私たちは、6時台前半の
電車で横浜で京急乗換一本で楽勝間に合います。
大分までの機材は、3プラス3の中型機で、ほぼ満席でした。
大分空港は、意外と別府・大分からは距離があり、高速バスで1時間、1,500円と結構遠いです。
私たちは、直接、今回のホテルのある別府には向かわず、最初の目的地「日本一着物が似合う城下町 杵築」に路線バスで
向かいます。今回、日曜日と平日のバス時刻表を読み間違いてしまい、空港で40分以上の暇な時間が出来てしまいましたが、
何と、空港内に温泉県らしく、足湯があったのでそこで過ごしました。
城下町 杵築を歩く

大分空港から路線パスで40分の小さな町です。
大分空港からこの路線バスに乗ったのは、東京から来た一人旅の男性と私たち夫婦二人だけでした。
この男性とは、今回の旅の先々で出会うことになりました。彼は元大手旅行会社の添乗員をやっていたようで、旅行好きの私たち
話が尽きませんでした。
杵築は大きな谷間が町の中心にあり、坂の多い町です。
至る所に、趣のある坂が多く、この坂の風景と着物が似合う城下町として、古い街並みや城下町ファンの間では有名な町なのです。
名物料理に興味がない私たち夫婦

ここから別府に向かう路線バスは本数が少なく、観光が終わってもまだ1時間近く残りましたので、ここでお昼にしました。
観光地の食事は「高い」「名物料理にうまいものなし」は常識で、大観光地「鎌倉」に住む私たちは痛感しています。
今回の旅から戻ってきた時、カミサンの友人の鎌倉婦人から、この季節の大分なら「関アジ、関サバ、ふぐよ、食べてこなかったの」と
云われたそうです。毎月毎月、日本中を旅している私たちは、そんな贅沢な食事が出来るほどの予算もなく、ましてや元来、食に興味が
ないのです。バスターミナルの近くに、定食屋さんがあつたので入ってみました。
メニューをみると安いのです。頼んだのが「ころ鯛の煮付定食」税込み700円です。
ころ鯛がどういう魚なのかも知らない、値段で注文したので期待は全くしませんでしたが、でてきたお料理にびつくり大きなタイの煮付でした。
今回の旅は幸先良い、鎌倉をはじめ日本の観光地の食堂、レストランも見習えよ、と思いました。
別府で行きたい所は「湯けむり展望台」

駅から徒歩10分のシティホテルにチェックインした後、向かったのは地獄めぐりではなく、2000年にNHKが視聴者からアンケート募集した
21世紀に残したい日本の風景の第2位にランキングされた、湯の町に立ち昇る湯けむりが一望できる風景の地です。
事前に、ネットでこの住宅街の真ん中にある小さな公園への行き方を調べておきました。
ネットでの情報を持つて、駅前観光案内で確かめると、確かにこのルートで行けるけど、最寄バス停に行くバスの本数が極端に少なく、
おまけに、展望台までは登りの急坂を20分登ることになるから、こちらのルートと勧められたのか、別府の大観光地、地獄めぐりの拠点鉄輪
から歩くルートでした。
ネット情報よりも、現地の観光案内所を学びました。
2日目 城下町 「臼杵」へ

昔、高校2年の春、バックパックを担いで、この石仏を見に来た思い出の地を、今回カミサンと訪れました。
天気は予報と違ってかなり怪しくなり、傘を持参の旅となりました。
各駅停車車内は平日の朝なので、通勤客、学生で大分までは東京の電車並みに混んでいましたが、大分を過ぎると、2両編成になり
乗客は私たちを含め、3人でした。その一人は、大分空港で杵築行きの路線バスを待っていた、あの男性でした。
臼杵駅に到着し、臼杵石仏群まで行くバスまで90分ありますので、城下町「臼杵」を歩くことにしました。
臼杵藩は春日野局につながる稲葉氏が藩主の65,000石の小さな外様の藩です。
天守閣は残っていませんが、広大な城跡の石垣が見事なのと、古い街並み、美しい三重塔が残されています。
ちょうどこの日、臼杵市内のお寺さんによる、托鉢が行われていました。
少し雨が降ってきて、観光客は私たち夫婦と、ヨーロッパ系白人老ご夫婦の二人だけでした。
後から知ったのですが、臼杵の見所の一つとして、隣駅「上臼杵」は日本最古の木造駅舎だそうで、寄るべきだった後悔してます。
臼杵石仏群へ
臼杵石仏群へは1時間に一本の路線バスで20分ほどです。
このバスの乗客も先ほど街中で知り合ったヨーロッパ系白人老ご夫婦だけでした。
古園石仏大臼杵石仏とは
日如来像に代表される臼杵石仏(磨崖仏)は、平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたと言われています。
その規模と、数量において、また彫刻の質の高さにおいて、わが国を代表する石仏群であり、平成7年6月15日には磨崖仏では全国初、
彫刻としても九州初の国宝に指定されました。その数は、60余体にもおよび、このうち59体が国宝となりました。
石仏群は4群に分かれ、地名によって、ホキ石仏第1群(堂ヶ迫石仏)、同第2群、山王山石仏、古園石仏と名づけられました。
それぞれに、傑作秀作ぞろいであり、表情豊かな御仏の姿は、みる者の心にやすらぎをあたえてくれます。
また、平成29年3月には古園石仏郡の手前右側の岩壁に刻まれた2体の「金剛力士立像」が、国宝に追加指定されるという内定が出されました。
これにより、臼杵石仏(磨崖仏)は合計で61体が国宝となりました。
ここまで、杵築城町、湯けむり展望台、臼杵城下町と観光地を歩いているいましたと思っていましたが、観光客の姿はまばらだったのに、この石仏
入口駐車場には何台もの団体観光バスで停車していました。クラブツーリズム・阪急の旗が見えました。
昔、高校生の時に来た時は、野づらの崖に彫られたままの石仏は、今や屋根に覆われ、道も階段も整備された大観光地と化していました。
旅の三日目 初めての湯布院へ

アジア系の観光客や、日本の若い女性で大人気の観光地であり、カミサンの大好きなお土産物購入の楽しみの地なのです。
私と云えば、大分旅行の1週間前から毎日、ネツトの天気予報を眺めており、今回の3日目は確実に晴天と期待していたののですが、確かに出発
地点の朝の別府駅前は晴れ模様なのに、バスが湯布院高原に近づくにつれ、怪しくなり遂に、湯布院に到着した時は、みぞれ模様の天気となりました。
湯布院は、関東で云えば、軽井沢のようなところです。
湯布院の街中は、軽井沢で云うと旧軽通り、湯布院の見所の一つ「金鱗湖」は軽井沢で云うと「雲場池」です。
しかし、12月第一週、雨みぞれ模様の高原、湯布院ではマフラー・手袋・厚手のダウンジャケットでも寒く、観光どころではありません。
観光案内所では、ストーブが焚かれていました。
九州の軽井沢的なところです。

ここでも、湯布院行きのバスの出発地別府駅西口で、私にバスのことを訪ねてきたシンガホールの二人連れの女性たちと会いました。
湯布院の街中は、アジア系外国人女性をターゲットとしたお店もが多く、このトトロをテーマにしたお店では、写真撮影待ちの行列が出来ていました。
彼女らに、ちゃんと冬支度してきているけど、シンガボールで不要でしょ、どうするの?と聞くと、毎年、日本の冬に来ることを楽しみにしているので
全然無駄ではないとの返事でした。
彼女によると、この街を歩いている一見中国人と思える人の大半は、台湾・香港・シンガポールだそうです。
分かるの?と聞くと、だいたい雰囲気と、服装、お化粧で解るそうです。
日本人と韓国人は違いは解る?と聞くと、全く解らないそうでした。
別府の公衆浴場にお試し入浴

後は空港に行って帰るだけなのですが、まだ時間が3時間も余ってしまいました。
そこで、来た時から気になっていました宿泊しているホテル前にある、市営温泉・いわゆる大湯、銭湯に行って見ることにしました。
料金は100円、シャンプーも石鹸もタオルもなく全て自分でもっていかなくてはなりませんが、ものは試し、話題作りと時間つぶしに入ってみました。
別府の湯は無色透明・匂いもなく、普通の銭湯とおなじです。
湯舟はぬる湯と熱湯に分かれていました。試しに熱湯にチャレンジしましたが、熱いのが好きな私でも、足をいれただけで降参です。
湯上りに、冷たいコーヒー牛乳を片手を腰に当てて、ぐいっと飲んで、今回の大分の旅は終わりです。
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