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2019年10月30日

「市民活動センター」の新しいホームページが完成、更新しました。

私の所属しているNPO団体が市の指定管理者として運営しています「市民活動センター」のホームページを10数年ぶりにリニュウアル更新しました。



私たちのNPOは、市民活動団体、NPO団体の活動を支援、中間支援NPO団体です。
今では、日本の津々浦々の町にある「市民活動センター」は元々、K市が、日本で初めて、公民館や、学習センターではなく、市民の力で活動する団体の稼働拠点の場として、公設・民営の「市民活動センター」を造った時から始まります。
当時は、今のような指定管理制度ではなく、設立時に集まった市内の活動団体からなる「市民活動センター運営会議」の有償・無償のボラティアスタッフの手によって運営してきました。

時代の流れで公設・民営と云う名の、あやふやな・責任の所在不明確な・財政的な問題の解決の為に、流行りの「指定管理制度」が適用され、「市民活動センター運営会議」が受注してここ数年間運営しています。

私はwebエンジニアとして「市民活動センター運営会議」の広報部に所属しています。
当時、このNPOに属した時、「市民活動センター」と「市民活動センター運営会議」は一体で、外部からは何ら区別がつきませんでした。
ですから、広報部は行政の監理管轄組織の「市民活動センター」の広報紙、ホームページを担当していました。
しかし、指定管理となってからは、請け負っている市の「市民活動センター」と私たちの組織「市民活動センター運営会議」は財務上はっきりと分けなくてはいけません。
そこで、組織内を「指定管理事業部」と「自主事業部」に分けました。
指定管理の事業部は、市から委託された「市民活動センター」を運営するにあたって、今まで有償・無償のボランティアスタッフが受付業務や、その他のイベント業務にあたっていましたが、全て労働基準法に則った労働者として、県の最低賃金の厳守が義務付けられ、広報・研修・相談などの業務も、「市民活動センター運営会議」と別の組織としました。

私は広報の担当者として、新たに、「市民活動センター運営会議」内の広報業務を担当することになり、組織の広報紙、ホームページを新設しました。
しかし、指定管理の「市民活動センター」の広報紙、ホームページは、有償スタッフの手に委ねられ、「市民活動センター」のホームページは、10数年前の日本初の公設民営の初めての「市民活動センター」のまま、今日に至っていました。
市の担当者からは、古いホームページを最新の今様のビジュアルな、スマートフォンでも見れるページに改修するような要請がありましたが、3年以上、市の要請に答えられないまま経過していました。理由は、当組織の「指定管理事業部」内に、それにこたえることが出来る人材がいないことです。

指定管理を受けている組織の「市民活動センター運営会議」には、私を含め広報部には、それに対応できる人材が複数おります。
しかし、「指定管理事業部」で遣らなくてはならない仕事は、原則、有償専任スタッフの仕事です。新しい「指定管理事業部」の長は、しばらく思案し、外部業者への発注を考えていたのですが、センターのホームページは2つのセンターの会議室の予約や、イベントの発信など、毎日の更新が必要で、外部の安価なホームページでは成り立ちません。
そしてもそれらの更新・発信も素人同然のスタッフの手によって行わなくてはなりません。
安価な、ホームページ業者に依頼したとしても、日々の更新が出来ないと、維持管理だけで莫大な外部発注経費がかかります。
今風なビジュアルデザインで、スマホにも対応し、尚且つ内部スタッフの手で、日々更新出来るホームページを造るには、webプログラムに長けた、親組織「市民活動センター運営会議」内の広報の手を借りるしかないことを理解するまでに、3年かかつたのです。

指定管理の長から依頼されたのは今年の冬でした。
当初、制作にあたっては、広報部の人件費は、センター有償スタッフと同様の県の最低賃金を適用する。
内容のデータ、画像類は、全てセンター側で用意する。
その旨を伝えてスタートしましたが、スタートに当たって、全体デザイン・グラフック面は、外部の若手デザイナーをプロボノとして採用したいとの要望が寄せられました。
私はその提案に賛成しました。広報部の熟練したwebプログラマーは二人、一人は私、団塊世代の71才、もう一人は大手電機メーカーを退職したての65才です。どう考えてもこの二人が、大まかなデザイン構成を行うと、それなりの年輪がデザインに現れてしまいます。
ここは、若手のデザイナーを入れたほうが良いと、判断し今年3月にスタートしました。

それが、ようやく完成したのが、10月の末、7か月もかかりました。
当初、私が見積もった予算では長くても、30日から40日で仕上げるつもりだったものが。
一つの要因は、参加したプロのデザイナーは、印刷物のデザイナーで、印刷物と、モニター上の表現、精度の違いが考慮しなかったことです。私たちwebに慣れたプログラマーでは、許容範囲の1ピクセルの文字間・行間や、色の違い、ページ毎の色彩の統一性を
重視し、その指摘の実現に、大きな時間がとられました。
この若手デザイナーの云っていることは間違っていません。確かにそのほうが彼のイメージしている所に合うのですから。
今回は、どんなに時間がかかり、予定していた予算の数倍の時間がかかろうが、やり遂げようと思いました。
予算は厳守します。と云う事は、7か月の二人の費やした時間の時給は、ほぼ100円にも満たないのは承知で。

ようやく更新・UPにこぎつけて、出来上がったものを改めて見て
若手のプロボノデザイナーを登用して良かったと思います。
とても、団塊世代と退職直後の65才のおじさん二人では、このようなシンプルで、機能的なホームページは出来なかったでしょう。
ありきたりの、何処にでもあるような、画像だけがきらびやかな、ページとなっていたでしよう。この若手、プロボノデザイナーにしても、7か月も、市民活動団体に関わるとは考えていなかったのに、お支払いする報酬は、実務を担当した私たち二人の合計金額程度しか払えませんでした。
posted by 西沢 at 08:43| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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