引っ越してきて始めたのは、暇な定年退職した男性シニアの定番パターンの居場所探しです。
2019年の今なら、先ずはともあれパソコンに向かい、自分の住む地域のスポーツクラブや趣味の団体を検索することから始めるでしょうが、2004年当時、市民レベルのスポーツ、趣味の団体でホームページを持っている団体はほとんどなく、情報源は行政の発行する「広報紙」か、或い地区センター・体育館に置かれているA4チラシしかありませんでした。
市内を廻って、取り敢えず興味を引かれたクラブ・団体に片っ端から入りました。

趣味に関しては
・写真同好会
・パソコンクラブ
・海外ロングステイクラブ
・英会話教室
・麻雀同好会
・ビデオクラブ
スポーツに関しては
・硬式テニスクラブ
・ラケットテニスクラブ
・バドミントンクラブ 等々
あれから15年、私は古稀を迎え71才。傍から見れば、立派な年寄り、お爺さんになりました。
現在でも辛うじて続いているスポーツは、バドミントンとラケットテニス。
趣味に関するものはビデオクラブだけです。
写真同好会は7年所属していましたが、だんだんと毎月の例会に出品する「作品造り」が負担となったり、講師先生との写真に対する姿勢・方向の違いで辞めました。
もう、写真は大きな一眼レフでなくても、どんなコンパクトカメラ、スマホでも、切り取り方で良い絵が撮れる時代ですし、公開する手段も、展示会だけでなく、ネット上での反響が大きい時代となってきたのも一因です。
パソコンクラブは、2年ほどで辞めました。
クラブに所属して、会費を払うだけのレベルのパソコンクラブではなく、全くの素人レベルの集まりで、得る事よりも教える事のほうが圧倒的に多いのと、自信過剰のシニア男性が多く、人間関係が嫌で辞めました。
海外ロングステイクラブと云う名に惹かれて、入会したのですが、現実は金銭的にも時間的にも余裕のある方々の旅行同会でした。
みんなで一緒に、スペインを2週間、企画旅行でイギリス田園地帯を10日間と云う、私が欲しかった個人レベルのロングステイ情報は全くなく、ここでも得るものは皆無、教える、与えるものばかりで、3年で辞めました。
英会話教室は、神奈川県国際交流協会主催の中級レベルクラスでした。
生徒はシニア女性8名ほど少人数クラス、先生はコロラド州出身の30代の男性。
当初は国際交流協会主催で、カリキュラムは先生任せで、私のクラスは、教科書はなく、一週間に世界で起きたニュースや、映画・音楽など多彩な話題を講師側から提示され、それについて自分の意見を述べると云う、かなり高度な語学力や展開力が必要とされる内容で、多少苦しかったのですが、面白くて続けていましたが、神奈川県国際交流協会が会場の指定管理をから外れ、なくなると自主運営となり、シニアおばさん達の「この齢で英語を習っている自分が好き」と云うようなレベルになり、辞めました。
麻雀同好会は、町内会館で毎週行われていると知って、参加しましたが、一回行っただけで辞めました。
いわゆる健康マージャンです。
飲まない、吸わない、賭けない、必要意外声を発しない・・・
賭けないのは良いのですが、ろくに点数もつけず、集計もしないのです。
かなりの年齢シニア女性、男性のお茶のみ会のようで、一日で辞めました。
ビデオクラブは15年続いています。

このクラブは、入会当時設立20周年を迎えていた、全国のビデオコンテストに何回も入選している、老舗、草分け的ビデオクラブで私は、ネットで存在を知り加入しました。
他の趣味のクラブでは、どちらかと云う教える立場でしたが、このクラブでは例会の度に、新しく教わる知識のほうが断然多く、常に、最前線の情報に接することが出来るのでこの先も、辞めることはないでしょう。
硬式テニスクラブ
現在でもメンバーの一員ですが、もう6年以上参加していません。
理由は体力不足です。
私たちのやる市営テニスコートは、鎌倉山の上にある運動公園にあります。
当初参加した時は、自宅から自転車で週に一度通っていましたが、65才時から坂がきつくてなってきもした。
メンバーは、近くのモノレール駅まで迎えに行ってやると云ってくれるのですが、それも却って負担になるので遠慮しています。
ただ、テストコートの予約・抽選は個人レベルのネット申し込みなので、チームの当選確率をあげる為に、協力はし続けて
ラケットテニスクラブ
ラケットテニスとはどんなスポーツなのかはクラブのホームページをご覧ください
http://wwweb.sakura.ne.jp/gachinko/
メンバー15名のうち、私よりも若いのは1名だけです。平均年齢はもしかすると75才を超えているかもしれない、後期高齢者用の
レジャースポーツです。
暑い季節、締め切った体育館でやることを思うと、行くの躊躇することもありますが、私とクラブの代表が、会場の予約や会計を
やっている都合上、そう簡単にはやめられないのです。
今、どうしようかと、一番悩んでいるのが、バドミントンクラブです。

15年前、バドミントンクラブに参加した時は、10名ほどのシニア女性中心のバドミントンを楽しむ為のシニアのクラブでした。
しかし、年々皆さん年齢を重ねるうちに、一人、また一人と辞めていき、一時はダブルス一面も出来ない状態に陥り、私が当時の会長さんに、ホームページの立ち上げを提案しました。
会長さんは、「これまでメンバーを増やす為に、色々な努力してきた、ホームページで人が集まるとは思えない」とおっしゃるのを全て、私のボランティア、無償で造り、管理するのでやってみましょう。と提案しました。
ターゲットを退職シニア男性と、子育てが終わった女性、ママに絞りました。
時代は、パソコン・スマホとなり、あっという間に鎌倉地域で一番大きなバドミントンクラブに成長しました。
メンバーも、かつての楽しむ為のバドミントンから、経験者による、勝つため、地区大会に参加する為のクラブへと変化しました。
そして、私は何時の間にか、最年長グループ・初心者レベルの一員となっているのです。
2時間の試合で一度も勝てなくなり、相手はシニアを相手に手加減をするのが解るようになってきています。
古稀を境に確実に体力・筋力が低下しているのが解ります。
自分のなかで、何んとか理由をつけて休む日が増えて、ここ数か月参加していません。
もう、若い、上手なメンバーに手加減して試合の相手をしてもらうのはよそう。
そろそろ、身の引き時なのかと思い始めています。
いろいろな趣味やスポーツ、そしてボランティア活動の場で、先輩方が何時の間にか見かけなくなっています。
静かに、フェードアウトしていくのです。
71才はまだまだ若いと、私自身でも思いますが、毎週の練習日の朝、憂鬱になるようでしたら、やはり、ここが引き時なのでしょう。
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