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2019年01月23日

三浦雄一郎さんの冒険と登山ビジネス

冒険家「三浦雄一郎」さん86才の南米アコンガグア登頂は、心臓に不安があり断念したとの報でした。三浦さんは、世界7大陸の最高峰をスキーで滑降すると云う夢を実現したあと、これで自分も定年だと思ったそうです。
その後の講演で語るのは、自分の過去の話ばかり、自宅近く、札幌の藻岩山に登ると、遠足の小学生にも追い抜かれ「このままじゃダメになる、何か目標を持たないと」と、一発奮起して、身体づくりを再開し<70才、75才、80才の3度、エベレスト登頂を成功させた・・・のはご存知のとおり。

miura.jpg確かに、齢をとると
「過去を振り返る」
「過去と比較する」
「年寄りの昔話・自慢」
は自分でも実感しています。
最近の自分自身のブログやホームページのコラムにしても圧倒的に、過去を振り返り比較するものばかりです。

何か、目標を持ってアクティブに突き進む人生。
86才でアコンカグアに挑む、それは素晴らしい。

でもちょっと待って、それってなにかビジネスの匂いがプンプン漂ってきます。
南米、アルゼンチンのアコンガグアにしろ、エベレストにしろ、今や登山ビジネスとして成り立つている山です。
アコンカグアの最年少登山記録は9歳の小学生なんです。
今や、資金があれば、子供から老人まで、サポート登山会社の支援で登れる山であることは、登山経験者なら誰でもが知っています。

南米アルゼンチン、ブエノスアイレスから大草原、パンパを西にバスで12時間向かうと、アンデスの麓の緑並木の美しい大都市メンドーサに着きます。アコンカグア登山の起点となる町です。
50年前から友人がこの町でクリーニング店を営んできており、日本人登山客のお世話をしてきました。
あの「植村直己」さんも、この友人のお宅で準備を整えて、単独で登りました。
その後も、多くの日本人登山者や、南米を旅するバックパッカーをお世話してきています。
しかし、最近はめっきりと減っていると云います。
理由は、アコンカグア登山サポートビジネス会社の乱立だそうです。

アコンカグアは簡単に誰でもが登れる、南米の最高峰と云うイメージがあり、日本に来る外国人旅行者が富士山に気軽に軽装で登るのと同じイメージが定着してしまった。と嘆いていました。
確かに、ベースキャンプと成り得る、5000メートル近くまでアルゼンチンのメンドサとチリのサンティアゴを結ぶ国際路線バスで行けるのですから、バックパッカーの日帰り単独登山が可能と思われているのです。

最近のTVでは、お笑い芸人やタレントが、アフリカの最高峰キリマンジャロや、ボルネオのキナバル山に登らせており、比較的簡単なイメージが定着しつつありますが、とても危険な傾向であると、山の知人たちは憂いています。
信州で育った私は、日本アルプスが身近であり、3000m級の山々を登っていました。
そして、高校生の時にふらっと富士山に登りに行って、8合目あたりから体調異変を実感しました。なんでこの程度の山なのにこんなに体が重く感じるのだろう、一歩の踏み出しが辛く感じました。
原因は標高でした。
南米アンデスでも、高原列車の最高地点駅標高4200mで列車に置き去りになりかけ、走った時も、かなりヤバイと本気で死ぬかと思った経験があります。
シニアの登山者の事故が年々増え続けています。

それでも、と天声人語では書いています。

定年を迎えて、目標を失い、途方に暮れてばかりでは始まらない。
新たな友人をつくることも、立派な冒険である。
人生とは、そんな冒険探しの連続なのかもしれない。
いったん目標を失ったことのある冒険家の言葉に勇気づけられる。

posted by 西沢 at 07:29| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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