団塊世代とそれに10年下あたりまでは、資産運用しなくても生きていけました。
社会保障と終身雇用で国と企業が面倒みてくれていたからです。
少子高齢化で年金受給額は確実へ減るのに加えて、受給年齢の引き上げも考えられます。
大企業の退職金も減少傾向で、現在40前後の団塊ジュニアと呼ばれる世代になると、貰える
退職金の平均が一千万円を切るかもしれないし、現在の親世代ような企業年金はなくなるだろうと云う見方が一般的です。
一方、老後に必要な費用は3,000万円とも云われ、資産運用が必要な時代となってきています。
親世代の団塊世代の働き盛りの、90年代は信託銀行の5年物金利が8%でした。家のローン金利は住宅金融公庫で5.5%で一般市中銀行で8〜10%と、今の超低金利からすれば信じられない高金利、景気時代に、働き盛りの団塊世代は早く家を手に入れ、一瞬、信託銀行の5年物とローンをの逆ザヤが生じた時期もあったのです。
団塊世代は、何もしなくもある程度、一つの会社で長期間、卒なく働いていれば老後の資金は残り、年金だけで、ゆとりある生活、海外ロングステイ、世界クルーズに出かけられたのです。
そして、子供世代に向かって、「投資」「資産運用」なんて博打のようなものだ。
「株」なんか手を出すな。
「株式投信」なんて、アメリカのニューヨークのヤッピーたちで、現場も知らずにコンピューターで選んだ銘柄や、発展途上国の訳も分からぬ、債券や何かをごった煮のようにカモフラージュして、何知識のない日本の銀行や証券に売りつけているだけだ。
銀行にしろ、この超低金利で稼げないので、販売手数料や口座管理費なんて、本来売る方が負担すべきものを顧客に押し付けて、儲けていやがる。
「資産運用」「投資」なんて、考えるより、真面目に働いて、節約して、コツコツと貯めるのが一番だ。と、言っています。
しかし、団塊世代のお父さん、いや古稀を迎えているから御爺さんかな。
貴方の世代はそれで済んだ、良い時代だったんです。何も貴方の才能、努力でもなんでもなく、単に時代です。その常識は今は通用しません。
先ずは、投資と投機の違いを認識すること。
そして、経済全体に興味をもって、少額づつでも一定金額を長期間続けることを薦めなくてはいけません。今年、スルガ銀行の融資による不動産投資、アパート経営で多くの働き盛りが、返済不能な借金をかかえました。
社会の傾向、見方としては投資に応じたサラリーマンへの同情する姿勢は少なく、自業自得、自己責任論が強くでています。
そうなんです。私たちはあのバブルを経験しています。
民間会社の債務保証・家賃保証なんて、絵に描いた餅と同じなんです。
その補償する会社が潰れれば、なにも入ってこなくなるのです。
プロの世界では、補償・保障・保証と云うものは、2重3重の構造でないと、保障・保証・補償とは見なさないのを、この若者達は知らなかったのか?、ただ欲に目がくらんだのか、勉強不足だったのか。
先ずは手始めに、年間100万無税の少額投資非課税制度「つみたてNISA(ニーサ)」から入るのが良いでしょう。
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