今週の朝日新聞「天声人語」は紅葉を愛でる日本人の優雅な風習について述べていました。
退職し、時間の制約から解き放されて、日本の全国の紅葉の美しさを楽しむ余裕が生まれて、 夫婦二人で旅する機会が増えてきました。

退職以来、毎年京都の紅葉の季節に訪れてきました。
京都の寺社・仏閣の造られた庭園美は、関東首都圏に住む人にとって、驚愕の美しさです。
天声人語では、「今年は何処にでかけようか?、そわそわしている方もおられよう。
渋滞や人の多さも 気になるが、それを押しても目に焼き付けたい美しさがある」
と書いています。
昨年までは、今年は何処に行こうか?と考えていました。
今年は無理でも、来年はあそこに行こうと、自分の中で行きたい所、見たい紅葉リストを造っていた のですが、しかし、今年からは違う自分を自覚しています。
今、今日と云う日は、もう二度と訪れない、と云うことをはっきりと悟った年でもあります。
理由・原因は、
今年冬の72才の実兄の死と、先だって92才の義母の死です。
今年、義母の死で予定していた、日光の紅葉は行けなかったのですが、今年行けなかったけど、 来年もあると先週まで思ったいましたが、改めて、自分の近親者・親族の亡くなった年齢を考えました。
私の父親は71才、妻の父親は72才、兄も72才で亡くなり、そして私は今年、古稀の70才です。
統計では日本人男性の平均年齢は81才、そして現在70才の団塊世代の平均余命は+15.49才、 つまり私は85才まで、後15年あると統計上ではそうなのですが、自分の健康・体力から考えますと、 早いと東京オリンピック2020の翌年、長くても現役時代に造った退職資金計画にある78才が、妥当な線で はないかと考えています。
先週、義母の葬儀を終えて、自宅に戻って来ました。
かなり身体的な疲れが貯まっています。
テレビ画面では、軽井沢の雲場池の紅葉が最盛期を迎えていると報じ、箱根の仙石原のすすき野も、 今が見ごろのようです。
今週末、軽井沢・箱根もお天気は良さそうなのですが、恐らくでかけないでしょう。
60代から70才になって、急激に体力・筋肉量が落ちてきています。
そして、今、数年前に造った「行きたい所国内旅行リスト」を改めてみています。

パック団体ツァーなら簡単に行けるかも知れませんが、拘って個人自由旅行で行きたいのです。
これまでかなりの節約旅行をしてきましたが、次からは多少の余裕・贅沢をしても良いのではと、考えています。
何故って・・・先が見えているからです。
55才で退職時作成した、毎年末一年毎の余裕資金残高は減るどころか、若干増えています。
齢をとって行く老人性のもので、何時しか節約・節制生活に自然となるからです。
社会では、亡くなっていく老人の預貯金の多さが取り沙汰されたことがあります。
かなり高額、数千万を残して逝っているのです。
全て、将来の対する不安からでしょう。
先ずは、今、今日を大切にしよう。
行って見たい所は、行ける時に行こう、今、本当に欲しいものがあるのなら手に入れよう。
実兄の死、義母の葬式で、そう考えるようになりました。
順当に行って後8年、自分の小遣い口座は使い切ろう。
その後、残高ゼロだったらそれはそれで良しとしましょう。
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