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2018年10月22日

「とかいなか」が流行ってるいるようですが、とかいなかって何

定年後、社会や地域コミュニティと積極的につながりを持たない、シニア男性を「モラトリアム」というカタカナ語で、表現していますが、要は「引き籠りシニア」のことでした。番組はこの問題に続いて、退職シニアの再就職事情について、いわゆる専門家の解説や、行政の取り組み(地元鎌倉市の例が取り上げられていました)、再就職活動をしているシニアの方が登場していました。そして、最後に登場したのが「とかいなか」です。

都会生活と田舎暮らしを両立できるエリアのことを、都会と田舎の間から「トカイナカ」という造語で呼んでいます。主に多摩地方や東京寄りの関東近郊のことを言い、通勤通学に便利な交通手段もあり、生活するのに便利な場所な場所・・・と云う解説はありますが、この場合、都内に勤務し、子育てを比較的地価の安い、首都圏郊外でしたい、若い世帯向けに使われていますが、番組の退職シニアの間では、もう少し
踏み込んで、田舎暮らし的なものを云っています。

・広い土地で、家庭菜園をしたい
・何時も自然に囲まれた生活をしたい
・音をだしても、近所迷惑にならない生活をしたい
・廻りの騒音にに惑わされずに趣味三昧の暮らしがしたい
・子供・孫たちにとっての田舎、帰省する場所をつくりたい
・何時かは逝く老後の住宅費に金をかけたくない
・東京首都圏まで2〜3時間で行ける場所
・子供、孫たちが週末に泊まりにこれる場所
・大好きな海があり、釣り三昧出来る場所
・毎日、毎朝夕富士山の写真が撮れる場所

NHKの番組のなかで2か所の「とかいなか」を紹介していました。
一つは、中央線沿線、上野原市西原地区
https://www.city.uenohara.yamanashi.jp/iju/about.html
ここでは、「とかいなか」生活の両輪、都会と田舎の両立を紹介しています。
首都圏通勤生活
JR八王子駅まで最短23分、JR新宿駅まで約60分。都心で働き、自然豊かなマイホームで生活する。都会生活と田舎暮らしを両立できることが魅力です!
子供すくすく、ペット生き生き、家族は団らん。
休日はガーデニングやDIYなど忙しくなるかもしれません。

田舎暮らし生活
市内中心部から自動車で約20分。今でも水と緑に恵まれた豊かな里山が残っています。
静かな古民家で「モノづくり」をする人、都内と行き来して「創作活動」に取り組む人、大地を耕して作物と伝統を守る人、あなたは何をするひとですか?と定年シニアに呼びかけています。

番組を見ていて感じたのは、「とかいなか」は中途半端なのな、という想いです。
新宿まで60分と云っても、西原地区からではなく上野原駅であり、公共交通機関は首都圏郊外の大都市に暮らすひとからみればないのと同然で、必然的に「マイカー」は必須となるようですし、大病院は八王子まで、一日がかりの通院です。

tokainaka.jpg次に番組では、同じく山梨県都留市を紹介していました。
安倍内閣の地方創生政策のなかで、各地方行政はかなり力を入れて、若い世代の子育て支援、住宅取得、就業支援などを行っており、関東首都圏では、この都留市が特に力をいれているようです。数年前にお台場で行われた「シニアの国内移住イベント」の場で、NPOとして名刺交換していらい、山梨県都留市企画課より、様々なイベントの案内が届いています。
「とかいなか」と表現がぴったりのロケーションです。
新宿からJR大月乗換富士急「都留市」まで2.5時間、高速バスでしたら、1時間40分です。
ほぼ、東京・熱海間の距離、時間なんです。
先月届いた、ご案内では、雇用促進住宅をリニュアルして、サービス付き高齢者住宅に生まれ変わらせる事業が紹介されていました。

考え方によれば、これからどんどん、高齢化が進み、医療・介護、はたまた斎場までがいっぱいとなると予想されています団塊世代にとっては、都内或いは関東首都圏の大都市にこのまま住み続けるより、今の住まいのように、何でもすぐ近くにある必要もなくなりだす、70代にはこのようなシニアライフに目を向けた行政・施策のある場所に住み替えるのも一考かと感じました。

しかし、古稀を迎えてからの全く、地縁・血縁のない場所への住み替えは、やはり無理でしょう。行くなら、退職後の数年に決断すべきと、私は思います。
posted by 西沢 at 14:18| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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