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2018年08月10日

海外コングステイヤーの高齢化問題 海外移住の光と影

私が55才で早期勝手に退職した2003年、世は団塊世代の一斉リタイヤの問題が議論されていたのと同時に団塊世代よりもちょっと上の、高度成長の担い手世代は、今にすればかなり恵まれた年金をいただいて、退職後は温暖な、生活費が安い、海外特にアジアのタイ・マレーシア・バリ島などで、ゆったり、のんびり、豊な老後生活をする・・・と云ったブームが訪れました。

マスコミもこれに便乗し、TVでは海の見れる3LDKの部屋を紹介し、この家賃の安さにびっくり。街の市場にでかけて手に取る野菜の値段にびっくりし、夜は屋台飯の安さに三度びっくり。
病院は日本語対応スタッフ常駐していて、何ら心配なし・・・と報じています。
うたい文句は、「夫婦共国民年金でも生活費は賄える」でした。
このような風潮が蔓延し、老後は年金で夢の海外生活と、専門の雑誌まで発刊される時代でした。

この時期に万全を期して退職した私ども夫婦は55才、52才でした。
海外生活の経験、語学力・資金力もある私たちですが、先ずは実際のロングステイ候補地の実情を、退職直後の一年間、国内を含め、実際に旅行社・不動産業者の手煩わさずに直接、見聞きしました。
国内は北海道・沖縄・石垣、海外は、ホノルル・バリ島・バンコク・チェンマイ、ペナン、クアラルンプール、コスタリカ、スリランカ、バンクーバー、ゴールドコースト、勿論スペイン南部海岸も、等過去に何れも日本人ロングステイ候補地として取り上げられた場所です。

海外ロングステイについて、私たちの下した結論は
1,夫婦ともに厚生年金受給者でないと、月々ゆとりある生活は出来ない
2,市場で売ってる生鮮食品を買う機会は少なく、高級スーパーでの買い物が多くなる
3,賃貸家賃は3年契約であり、中途解約に応じないケースが一般的
4,日本に残して来た家の維持費・税金は海外にいてもかかる。
5,マンションの場合、管理費・固定資産税・光熱費基本料金などで月10万は必須。
6,日本円と現地通貨の為替差損が発生する可能性大
7,海外ロングステイ日本人部落社会の存在が煩わしい
8,海外医療保険は結構高い、二人一年間30万円する。
9,日本・現地の航空券は長くなるほど、自由度が増すほど高くなる。
10,ロングではなく、リピートミドルステイが一番と結論をだしました。


あれから15年経ち、あの当時の60才の退職者は75才から80才になろうとしています。
当時から海外の困窮邦人の問題は知られていました。
あまりのマスコミの夢のような海外ロングステイ報道につられて、多くの海外が初めてのような
60代後半のご夫婦や、日本の企業社会からドロップアウトした男性らが、アジアにやって来たのです。

健康なうちは問題ないのですが・・・
年金が少ないといっても、現地と一緒の生活レベルにおとせば十分にやっていけます。
問題は健康問題です。各国には日本のような国民皆医療保険は存在せず、海外旅行保険は長期滞在者にはかなりハードルの高いものとなっています。
そして、現地の経済発展に伴う物価の上昇、年金の減額、円安です。
2003当時は円の対ドル相場は90〜100円台だったのが、15%程度低下しています。
そして最悪は、老後は海外で過ごすとして、日本の財産を処分してきた夫婦の伴侶の死です。

あまり日本国内では報じられていませんが、海外ロングステイヤーの貧困問題が実際に起きています。しかし、一般的に社会の視線は、好きで、勝手に行って、楽しんでいたのだから自業自得と云う見方です。日本国内でも孤独死が起きているように、海外で起きていても何ら不思議ではない・・と言う見方。
在留邦人の保護は、日本外務省の大きなタスク、義務ですが、在外公館は見向きもしません。
外交官の目は常に、大企業や日本の本省しか見ていないのです。

海外ロングステイヤーの集まる掲示板でこれらの問題について、色々語られています。
8月1日にフジテレビで報じられたタイ・チェンマイに実際にお住まいの方が赤裸々に
この件についてコメントしています。
海外移住の光と影
http://wwweb.sakura.ne.jp/bbs/yybbs.cgi?pg=10
posted by 西沢 at 09:19| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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