時は経ち、認知症が進んだ母親の介護を長男夫婦が十数年介護した後、母親もなくなりました。
今度は、母親の遺産相続、これが問題の多い二次相続と云われるものです。
母親が亡くなった時、受け継いだ父親の預貯金はほぼゼロでした。相続の対象になるのは、古い築40年の今も長男夫婦が住んでいる実家の上物の家と土地80坪ほどです。
仲の良い三人兄弟の末っ子の友人は、父親の時と同じく遺産の放棄を考えていたのですが、都会で暮らす次男が相続放棄を拒否したのです。
次男の言い分は、づっと実家で暮らす長男は、親からの経済的援助を受け続け、子供の世話まで両親に頼んで海外旅行などを楽しんでたり、優雅な生活をして来た。
地方から都会に出て、家を持つ苦労も知らないだろうし、家を買う時にも自分はいっさいの援助はうけていないし、父親の遺産相続の時は、母親の為を思って放棄したが、今回は平等に相続すべきと主張しました。
しかし、平等分割にするにしても、遺産は現在長男家族が住んでいる家以外、何もないのです。
長男の主張は、親名義の家と云っても、父親がなくなってからの修理・修繕・リフォームの費用は全て自分が払ってきた、母親の介護の為に長男の嫁は仕事を辞めて介護してきた、葬式の費用も全て自分が払った、と主張してきたそうです。
地方の県庁所在都市郊外の80坪の家の評価は、上物ゼロ、土地代から解体・処分・更地造成費を引くと1,500万にも満たないようです。
最終的にどうなったか?友人に聞いて見ました。
長男は現在住んでいる家を売る訳にいかず、不動産鑑定士の評価値段の80%、1200万の次男の相続分1/3、400万から葬儀の費用1/3、介護に関わった費用1/3、弁護士の費用1/3などを引いたを自分の老後資金のなかから支払ったそうです。
私の友人はたった300万程度の母親の遺産の為の泥沼を嫌い、最初から放棄していました。
この一連の泥沼で誰が得したのか? 弁護士と不動産関係者だけでした。
朝日新聞の記事では、さほどの財産もない家庭でも、こういった二次相続トラブルを避ける為には、普段から終活に備え家族間で話しておく必要があり、必要に応じて遺言書をかくことを薦めています。
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