名刺と肩書、そしてやることが無くなって憂鬱に
これは、先週の週刊ポストの記事です。
15年前に、全く同じような内容・意味の記事を自分のブログや、「定年後の過ごし方」のサイト内に書いた覚えがあり、またサイトに集まる退職前、退職直後の方からの掲示板への投稿内容に多くみられるケースです。それを「定年後五月病」とネーミングしたのは、さすがプロのメディア・編集者は違う。
ある人のケース
4月に退職したAさんは、妻に促されて自治会に参加した、自己紹介しようにもどう挨拶した良いのか解らず結局勤めていた会社名、役職、仕事の内容となってしまった。後から「偉そうに」と云う声があつたとか聞いた。
1ケ月くらい活動を続けたが、馴染むことが出来ず、もう参加する気はない。
「五月病」は新入生や新社会人のものと思われがちだがそうでもないようです。
大きな環境の変化によって自律神経のバランスが崩れてしまうのは、若い人だけではない。
定年退職後1、2ケ月ほど経って、症状が現れるケースもある。
・元気がない
・よく眠れない
・食欲がない
・イライラする
・不定愁訴
・疎外感
男の更年期と呼ばれるものと一緒の症状です。
人はある程度のストレス(言葉を替えれば義務感、やりがい)があるほうが気持ちのバランスをとり易い。ところが退職して体も気持ちも楽になると、逆にプレッシャーがなさすぎバランスが崩れてしまうことがある。
ストレスがないから大丈夫と云う思い込みから対処が遅れ、うつ病になるケースも少なくない
ではどうすれば良いのか?
諸先輩方がずっと言い続け、現在の私たちの世代も発信続けていること
「やるべきことがある生活に慣れているので、いきなり暇になるのは危険です。」
「退職前すら定年になったらこれをしよう」と云う穏やかな目標(※会社の仕事と違うのですから、絶対に達成とか、日時を切ったものではなく、ゆるやかに、いつかはと云う意味の)を決め、何もしない期間を極力作らないようにするのがコツ。
一番簡単な方法は夫婦二人で海外フリー、個人責任旅行に出てしまえば良いのです。
海外旅行と云っても団体パック旅行はいけません。何故かと云う同じようなバックグランド(学歴・社会的地位・収入)を持つ方々と一緒になり、人によっては反発し却って疎外感が生まれることもあります。
夫婦二人の自己責任海外旅行は、やらなくてはけれないことが山ほどあります。
・スケジュール管理
・予算管理
・健康管理
・事前調査
・語学学習
今まで全て、お任せだったものを自分でやる、新しいプロジェクトが始まるのです。
個人自由旅行で海外に出てみると、今までの会社・仕事オンリーだったものが如何に狭い範囲のものだつたのか気が付きます。一度このプロジェクトを熟せば、次から次と新しいプロジェクトの発想が生まれ、それを元に広がります。
そして、日本を少し離れていれば、皆、毎朝仕事に出ていく、俺にはやることがないと云うような退職直後の疎外感は全く感じなくなります。
但しこの方法には大きな欠点があります。
一番大きな問題は、退職後働かなくても良いと云う経済的な環境であることです。
そして、この方法は年齢的には70才までです。
つまり、現在の退職制度定年60才、再雇用65才の後五年間限定です。
つまり、現在の再雇用制度ですと、退職して5年で古稀70才の大きな節目を迎えます。
60才還暦とは全く違った大きな節目で、ここから急激に気力・体力・好奇心・経済力が落ちて行きます。決して、人生100年時代なんて言葉に踊らされてはいけません。
如何に退職後の5年間を有意義に、楽しく、健康に過ごすかこの5年間は2度と戻つて来ません。
第二の青春期です。五月病・男の更年期なんて云ってないで、やりたい事リストをクリアして行って下さい。
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