
富士山登山のシーズンは2025年は9月10日に終了しました。
これを受けてテレ朝の特集は、今どきのインバウンドによる富士登山の制約や規制に触れると共に、2015年から連続して最高齢登山記録を更新し続けている今年98歳の福島県いわき市常磐藤原町の佐川トメさんとサポート登山する息子さん(71)に密着ドキュメントを放送しました。同時に気象予報士としても高山に興味がある「石原良純」も別ルートで何度目かの富士山に挑みました。
私も18歳の夏に、一人富士山を目指しました。
ほぼ60年前の富士登山と現代の登山ルールや山小屋の違いを興味深く見た二時間でした。
富士山の登山ルートは大きく分けて3ルート

3つのルートの中で最も人気なのは、
山梨県側から出発する「吉田ルート」です。古くから利用されている富士山一合目から登頂を目指す「吉田口登山道」に合流できるのもこのルートです。
登山者の出発地となる「富士スバルライン五合目」は、富士山観光で訪れる人でにぎわい、食堂や土産物店、登山用品店などの店舗も多く、出発前に準備をするのにもとても便利な登山口です。
今では、お土産物屋さんも沢山あるので登山客だけでなく、富士山の雰囲気を楽しみにやつてくる、大型観光バスで秋・春、大混雑する観光名所となっています。
新宿から直通バスや、河口湖からの便もよく近年のインバウンド客のほとんどがこのルートを利用しています。
私も60年前、一人で新宿中央線大月経由富士急線で河口湖からここ夕方出発しました。
山小屋やトイレ、救護所などの施設が多く、登山道と下山道が分かれているのが特徴です。
富士登山者の半数以上が利用する人気ルートのため、週末やお盆シーズンは大変混雑します。
山小屋やツアーなどの予約が取れなくなる場合もあるので、このルートを利用する場合は、早めに登山計画を立てるのがおすすめです。
2024年から入山規制で入山規制が始まりました。
富士山の登山規制が始まった主な原因は、インバウンド観光客による「オーバーツーリズム」による登山道の過度の混雑と、それに伴う登山者の安全確保、そして「弾丸登山」の防止です。夏のアジアの交通アクセスの良い3000m級の富士山を、週末のハイキング程度と思い、半袖の軽装、スニーカー、半ズボンで、何も準備なしで登山道に入っていく観光客が急増し、何にはハイヒール姿もいました。
そして、医療・救急制度の発達している日本では、携帯電話で助けを求めれば良いというような外国人に現場は悩まされてきておりついに2024年から、登山者の安全を守るため、過度な混雑による事故(落石や転倒)を防ぎ、命の危険を伴う弾丸登山を抑え、富士山の環境保全を図る目的で、山梨県・静岡県がそれぞれ通行料の徴収、ゲートでの通行制限、予約システムの導入、夜間入山規制などの対策を実施しました。
全ルート共通ルール
入山規制時間 午後2時〜翌午前3時
※この時間帯は、山小屋宿泊者を除き、五合目から入山することはできません。
■利用者負担
(通行料・入山料) 4,000円 登山にあたっては、通行料・入山料をお支払い下さい。
■事前予約・登録 登山のための通行予約または事前登録は、Webシステムから行うことができます。Webシステムの利用開始は、4月以降から。専用ホームページ上でお知らせいたします。
※山小屋の予約ではありません。
(山小屋宿泊のためには、別途、山小屋への予約が必要になります)
98歳佐川トメさんと71歳息子さんはここから登山開始
吉田ルートが一番宿泊設備山小屋が充実しています。五合目から山頂までにある山小屋に泊まりながら登山です。
六合目⇒七合目⇒本七合目⇒八合目⇒本八合目⇒八号五勺目⇒富士山頂小屋と七泊の予定で登ります。
このテレ朝のドキュメントで最初に驚いたのは、七合目を登っている時に目にした草を喰む「鹿」の姿でした。
富士山は標高が高いので登っていくうちに徐々に樹木はなくなり、登山道は土砂場から岩場と変化していきますが、何と七合目の登山道脇に緑の草を喰む鹿がいたのです。
この日本最高峰の山の麓七合目に鹿?が生息している。
同行するガイドさんによると、年々の温暖化により富士山の植物分布は毎年、五合目から上へ上と上がっていき、現在は八合目下まで緑のが迫っており、いつしか「赤富士」ならぬ「緑富士」になるのではないかと言われているようです。
胸突き八丁の八合目から98歳のペースは落ちていきます。
71歳と私達団塊世代よりかなり若い息子さんは、かなり高齢者の登山に慣れているようで、高山における呼吸法をご存知で、五回大きく吸い込んでゆっくりと吐き出す呼吸法を最初は時間で、次は歩いた距離、最後歩数で決め「とめさん」休ませて呼吸させていました。番組の解説者プロの登山家、エベレストに何度も登頂している野口健氏は、この呼吸法はエベレスト山頂でも通用すると語っていました。
この、98歳富士登山の息子さんは何者?と調べてみても詳し情報はありませんでした。
私も今から60年も前の「疲れも知らない若者」だったのですが、流石に八号五勺目から上を見上げると山頂がみえるのですが、全く足が上がらず前進出来ませんでした。
この時、この体力の変調は何かな?と不安になったことを今でも正確に覚えています。
あの時、初めて平地より酸素が65%しかないという、自分の身体の変化を悟りました。
ついに山頂到着 富士山本宮浅間大社奥宮へ
ここ、富士山本宮浅間大社奥宮に設置されている「高齢者登拝者名簿」に記帳すると、70歳以上の登山者には無料でお神酒と記念品が授与されます。この名簿は1960年から設置されており、生年月日、住所、氏名、電話番号などを記入します。
対象者:70歳以上の登山者。
記帳場所:奥宮に設置されています。
特典:記帳者に無料でお神酒、記念の杯、扇子が授与されました。
目的:高齢者の登山を奨励し、無事を祈る目的があります。
歴史:1960年からこの記帳制度が開始されています。
番組のなかで、来年はどうしますか?の質問に、
「分かりませんが・・・出来るだけ来たいと思っています」とお答えでした。
ちなみにギネス世界記録によると阿久澤幸吉さん(102歳)が達成した記録です。
阿久澤さんは、2025年8月に102歳で富士山に登頂されています。
富士山頂上からの下山は
今回のこの高齢者登山のドキュメントを見ていて60年前と比べていました。一番大きな違いは各3ルートに今まで一つか2つしかなかった山小屋が沢山あり、食事も喫茶もそしてアイスクリームまで売っていることにおどろきました。値段は1,000円ですが・・・
そして一番思ったことは、特に深夜・早朝登山して頂上で「ご来光」を求めなくても登山日程一泊2日でも、この日本一の山から十分に美しい日の出も日の入りも、そして眼下の太平洋・駿河湾が眺められるのを再発見しました。
60年前、山頂でご来光を見て、下山ルートは砂走りを文字通り転がり落ちて、五合目バスターミナルから新宿経由で一気に帰ったことを覚えています。
18歳、怖いものなんて何もなかった(ダダ知らなかっただけ)もう、団塊世代77歳では、登ろうとする気力も体力もありませんが、安全に登山する案内が掲載されていますのでご参考に
安全で快適な富士登山のためには余裕のある行程の計画を!
富士山では、高山病によって登頂を断念する登山者が多くなっています。
登山初心者による「弾丸登山」と呼ばれる0泊2日の登山や、日帰り登山など短時間で高度を上げたために、高山病を発症したと見られます。
最近は、ゆっくりとしたペースで登る2泊3日の登山も増えてきましたが、まだまだ日帰り登山が多くを占めています。安全で快適な登山を楽しむために、途中で1泊するようなゆとりある登山行程を計画することが必要です。
また前日の寝不足になりがちな夜間登山では、疲労やケガも増えますので、無理のない準備をお願いします。
登山ルートによって特徴が異なるため、自分にあったルートを選択することも必要です。
山頂を目指す場合は、できるだけ途中の山小屋で1泊しましょう。未明に出発することになるため、早めに山小屋へ到着し、できるだけ長い時間休憩と仮眠をとりましょう。
ご来光は、登山道の途中でも見ることができます(富士宮ルートを除く)。
富士山の魅力は山頂のご来光ばかりではありません。前日の夕刻に山小屋に到着してグッスリと休めば疲労も回復し、山頂付近の登山道の混雑も避けることができます。
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