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2024年11月25日

フレイルなんてづっと先の年寄りの話だと思っていた

後期高齢者二年目、来年は喜寿七十七歳になります。

喜寿の色というと「紫」で昔はむらさき色の頭巾を被らされてようですが、今、この時代「紫の頭巾」を被らされる団塊世代のおじさんは皆無でしょう。
「俺の誕生祝で遊ぶんじゃない」「俺はまだまだ元気だ」と怒鳴るのではないでしょうか。
「喜寿」の祝いははるか昔、実家の母の77歳を田舎の姉が、普段めったに行けないよう善光寺の料亭にセットして夫婦二人でお祝いの席に参加したことがあります。
兄弟四人で卓上時計をプレゼントし、母はこの歳まで生きて、子供たちからお祝いしてもらうなんて、ゆめにではないかと、泣いていたを思い出します。
あれから、何年たったのでしょう。母は85歳でなくなり、長男は72歳でなくなっており、現在三人、姉は80歳、次兄は79歳となりました。

そして、退職予算計画の私の余命78歳まで後、一年になります
流石に、予定どおりの78歳(計画時の団塊世代の平均寿命でした)は少々、無理、早いでしょが、2024年の76歳男性の平均余命は11.47年、女性の場合はほぼ15年とありますが、
団塊の世代(1947〜1949年生まれ)の平均寿命は、男性で80.98歳ですから、それ近く81歳近くと思っていたほうが良いでしょう。
昨年は・谷村新司・西郷 輝彦が、今年は、西田敏行が逝った。

カミさんには、私の余命は後5年と云ってます。
でも、恥ずかしいから世間・ネットでそんな事云わないで、書かないででいってますが・・・
しかし、今年の夏の猛暑・熱暑を経験した今年、今、全く自分の健康、特に体力・脚力に自身が持てなくなってなってきています。
今年、春5月の北陸の旅から帰ってきてから極端に体力の不調を感じてきました。
3日間の北陸の旅は新幹線を使っての夫婦二人の自由旅行でそんなに強行軍でもなく、一日の移動、歩く距離もさほどではありませんでした。
一日目21,000歩、二日目25,000歩、三日目14,000歩、3日間合計60,000歩
七十代夫婦としては、まあまあと思ってはいましたが、やはり、この3日間の歩きが響いていたののてしょうか?
私は毎日、朝一番に体重・血圧を測り記録し、一行日記をつけています。

帰ってきてからの翌々日の日記には
5月24日 夜間頻尿トイレ7回、体がだるく重い、食欲全くなし風邪のような症状、
5月25日 何年ぶりかの体重65キロ台、筋力の低下、一日だるい生活、食欲もなし、
     朝の体重計  で足がどんどん細くなっていくのを感じる、早く元に戻らねば
5月25日 銀行への予定だったが安静に過ごす、唯一世間とつながっているネットを優先せざる
     を得ない、すこしづづ回復気味、食欲もでてきたが万全ではない
5月26日 体重が一気に下がり65.2、体調徐々に回復気味なれどカミさんが風邪気味、
     視野検査の予約だけすませる
と、不調が続いていました。そこに今年の猛暑です。
体重だけは、そんなに良くないのに何を食べても増えて、5月の北陸旅行から半年、今朝の体重は67.6キロと2.5キロも太ってしまいました。

団塊世代の後期高齢者、体重は痩せるよりは「いい」と云われますが・・

ともかく、足腰が弱くなっているのは実感しています。
今年の夏までは、全く考えもしなかった最寄り駅から帰路、駅から我が家マンション玄関前のバス停まで、ワンストップ、2分の距離でも、バスターミナルに停まっているバスがあるか、目で追っている自分がいます。

以前はバス停ひとつでバス代210円は勿体ないというよりも、この距離でバスに乗る自分が情けないやら、許せないという気持ちでしたが、今は許せる気持ちです。
どんなに気持ちは若くても、人の体は老いていくものなのでしょう。
特に、昨年の暮れから、体育館室内でやっていたラケットテニスと呼ばれる、レジャーテニスを止めてから、定期的なスポーツはしていません。
辞めた、一番の理由は膝、内側の違和感によるものでした。
普段の生活ではなんともないものが、スポーツで一気に踏ん張ると炎症を感じるようになったのです。これ以上やると、悪化すると判断しやめました。
週一の定期的な運動を辞め、メインだったNPOボラを止め、webサイトサポートボランティアが2団体だけになった今年の夏、今までに経験したことのない異常な暑さ、猛暑・熱暑で極端に外出が減るようになりました。

老化の原因で前々から使われている用語「フレイル」
が現実的になってきているのを認識した今年の暑さでした。コロナ禍において長い間外出を控えていた影響で、特に高齢者の体力や気力が低下し急速にフレイルが進んでいるといわれています。
フレイルとは?
フレイルとは、簡単にいうと加齢により体力や気力が弱まっている状態のこと。
以前は「虚弱」や「衰弱」などとよばれていましたが、フレイルは、身体的問題、認知機能の問題、精神的・心理的問題、経済的困窮などの社会的問題など、さまざまな面からなる概念です。
「虚弱」や「衰弱」という言葉の「加齢により不可逆的に老い衰えた状態」というイメージを払拭すべく、2014年に日本老年医学会が、英単語の「Frailty」がもつ「しかるべき介入により再び健常な状態に戻るという可逆性が包含されている」とのイメージから、「フレイル」という言葉の使用を提唱しました。
フレイルは要介護状態の前段階と考えられていますが、適切な介入により再び健康な状態に戻ることが期待できます。
一方で、フレイルを放置すると、心身の機能が徐々に低下し生活の質の低下につながるほか、転倒や骨折、認知症などのリスクが高まります。
また、糖尿病などの生活習慣病の発症にも関連することがわかっています1。早めのフレイル予防と対策が重要です。
いつかは、自分の周辺、身近に「フレイル」という単語、用語がまとわりつく時間・環境が起こり得るのは、漠然と解ってはいましたが、77歳の喜寿を前にしてもう、フレイル対策をしなくてはいけないのか?

フレイルはどのように進行するか
フレイルは、主に加齢による心身の能力低下によって進行します。
剛健は、いわゆる健康な状態を指し、生活機能に支障のない段階です。
プレ・フレイルはフレイルの前の状態のことで、生活機能の低下が始まっています。
プレ・フレイルの時点で予防・対策をせず放置するとフレイル、そして要介護へと進んでいきます。要介護は、身体機能障害などによる寝たきりや認知症などで常に介護を必要とする状態のことをいいます。
要介護認定では、要支援1から要介護2前後までをフレイル、要介護3から要介護5を身体機能障害と考えるのが1つの目安です。

さしずめ今年の私は「プレ・フレイル」状態なのか

フレイルになりやすい年齢は?
何歳からフレイルに注意が必要なのか、その年齢は明確ではありません。その人の身体状況によって差があります。
ただ、65歳以上の日本人を対象とした調査では、75歳未満でフレイルの方は5%以下ですが80代前半では20%を超え、85歳以上になると約35%の方がフレイルであったと報告されています。高齢になればなるほどフレイルに注意が必要といえるでしょう

フレイルの判定基準
フレイルと考えられる状態は、次の5つの項目のうち、3つ以上該当する場合です。

 項目     評価基準
・体重の減少   半年で2s以上の意図しない体重減少
・筋力の低下   握力:男性<28kg、女性<18kg
・疲労感     ここ2週間理由もなく疲れたような感じがする
・歩行速度の低下 歩く速さが1秒あたり1mを下回る
・身体活動
 @軽い運動・体操
 A定期的な運動・スポーツ 左記2ついずれも週1回未満の場合
 
1つか2つ該当する場合は、フレイルの前段階である「プレ・フレイル(前虚弱)」
1つも該当しない場合は「剛健(健康)」と判断します。

もしかしてフレイルかも?フレイルチェックで確認
フレイルを簡易的にチェックする方法の1つとして、厚生労働省が作成した「基本チェックリスト」があります。
本来は、介護が必要となる可能性が高いかどうかを調べるためのチェックリストなので、フレイル診断のための基準は明確ではありませんが、25点満点中、8点以上になるとフレイルである可能性が高いと考えられます。

基本チェックリスト(厚生労働省)
No. 質問項目 回答  (いずれかに〇をお付け下さい)
1 バスや電車で1人で外出していますか 0.はい 1.いいえ
2 日用品の買物をしていますか 0.はい 1.いいえ
3 預貯金の出し入れをしていますか 0.はい 1.いいえ
4 友人の家を訪ねていますか 0.はい 1.いいえ
5 家族や友人の相談にのっていますか 0.はい 1.いいえ
6 階段を手すりや壁をつたわらずに昇っていますか 0.はい 1.いいえ
7 椅子に座った状態から何もつかまらずに立ち上がっていますか 0.はい 1.いいえ
8 15分位続けて歩いていますか 0.はい 1.いいえ
9 この1年間に転んだことがありますか 1.はい 0.いいえ
10 転倒に対する不安は大きいですか 1.はい 0.いいえ
11 6ヵ月間で2〜3kg以上の体重減少がありましたか 1.はい 0.いいえ
12 身長  cm 体重  kg(BMI=   )(注)
13 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか 1.はい 0.いいえ
14 お茶や汁物等でむせることがありますか 1.はい 0.いいえ
15 口の渇きが気になりますか 1.はい 0.いいえ
16 週に1回以上は外出していますか 0.はい 1.いいえ
17 昨年と比べて外出の回数が減っていますか 1.はい 0.いいえ
18 周りの人から「いつも同じ事を聞く」などのがあると言われますか 1.はい 0.いいえ
19 自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか 0.はい 1.いいえ
20 今日が何月何日かわからない時がありますか 1.はい 0.いいえ
21 (ここ2週間)毎日の生活に充実感がない 1.はい 0.いいえ
22 (ここ2週間)これまで楽しんでやれていたことが楽しめなくなった 1.はい 0.いいえ
23 (ここ2週間)以前は楽にできていたことが今ではおっくうに感じられる 1.はい 0.いいえ
24 (ここ2週間)自分が役に立つ人間だと思えない 1.はい 0.いいえ
25 (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする 1.はい 0.いいえ
     BMI(=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))が18.5未満の場合に該当とする。

フレイルになる3つの原因とは?
フレイルは身体的問題や精神的問題などさまざまな要素を持つため、原因も多岐にわたります。
ただ、それらの原因は大きく分けると栄養不足・運動不足・社会参加の不足の3つとなります。
栄養不足
加齢や薬剤の副作用による食欲の低下や、食べ物を噛み砕く力や飲み込む力の衰えによる食事量の減少は栄養不足につながります。
栄養不足になると、筋肉量が減少して、筋力やからだの機能が低下するため、フレイルの悪化を招きます。
高齢者の呪文 「さあにぎやかにいただく」 フレイル予防 ともかくバランス良く食べることが大切。

運動不足
高齢になっても自立した生活を送るためには、少しでも多くからだを動かすことが大切です。
運動習慣や身体活動量が減ると筋肉は減ってしまいます。
高齢期にみられる筋肉量と筋力の低下は、サルコペニアとよばれ、フレイルの原因の一つとなっています。
社会参加の不足
就労や余暇活動、ボランティアなどで社会との関わり持っている人は、フレイルに対するリスクが低いと報告されています。
社会参加の機会が減ると、運動量や、人との交流が減ってしまいます。
そうなると、からだや心の健康が損なわれてしまい、フレイル状態につながります。

フレイルの予防は社会参加、何にでも興味を持ち世間に出かけること。

55歳で早期退職し、同じ世代のこれからの老後の過ごし方、生き方についてネット上のプラットホームを作る為に、全く今まで知らなかった、「世間」という業界に入り込み知りました。
「日本人の定年まで働き続けた会社人間だった男性の不器用な老後の生き方」を。
皆さん、ほとんどのご家庭では、奥さんから、「一日中家のなかにいないで、外出してくれ、私の時間、スペースを侵さないで」と、最初は闇に、次に面と向かって言われるようになるなるのです。趣味とスポーツとか、ボランティアとか、仲間づくりとか・・・
しかし、戦後の日本男性はこの分野での仲間造りは苦手なのです。
どうしても、出身地、所属していた社会階層、学歴、仕事、会社分野、そして徐々に趣味の世界の話になっても、素直に仲間の才能、技術,感性につていけなくなるのです。
趣味のクラブ、ボランティアNPOでも、歴然と現役時代の履歴がつきまとってきます。
それが嫌、苦手なひとは、一人で完結する社会、趣味、家庭に没入するだけ、自然に外出は少なくなり、自室、パソコンの社会だけになり、運動不足、着るもののも、食べるものも
そんなに気にならなくなっていく・・・
これは、私自身のことでもあるのです。
ともかく、後期高齢者となり、体力・気力・好奇心が衰えていき、フレイルの身はいつしか、人の手をお借りするようになる。これは、確実にそうなります。

今は、そんな介護が必要になる時間を如何に遅らせるか・・その前に決定的な病いで逝くかだと、思っている、76歳、団塊世代の年の瀬です。

今年の秋は、まだ何処にも出かけない。

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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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