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2024年11月23日

時代、世代間格差を感じる 定年退職後の過ごし方

先週、東京都会の夜の撮影に出かけました。

昔から有名なスポットとしての東京六本木けやき坂イルミと、10年前から始めた「目黒川イルミネーション」の二箇所撮影を目指してでかけました。
六本木は、私が21年前に退職した、建設ENG会社に入社した頃(40数年前)から「森ビル」主導で再開発がはじまった地点で、色々な思い出がある場所ですが、「飲めない、下戸」の私としては、仕事以外では全く縁のない地域ですが、近年イルミネーションと東京タワーの撮影スポットして人気の地です。
ちょうどバブル真っ盛り頃でした、中途入社の新参者はまだ30代のはじめで傘下の下請のけ職人会社の世話で精一杯の毎日でした。
そして、毎週のように、現場では名前を替えた会議と称した全て現場経費で落とす「飲み会」の連続でした。
あの頃のニュース映像で、一万円札を手わひらひらさせて、タクシーを捕まえる風景がありますが、アレは本当でした。
六本木どおりには帰りのタクシーを捕まえて、この日の接待客のお客さんを無事におくり届ける若手社員が必要な時期でした。
いまでは信じられない風景、「パワハラ」がまかり通っていた時代であり、建設業界、私達の世代では何ら疑問にも思いませんでした。
あの再開発ば始まる前、あの周辺には、木造の住宅街が続いていたのを覚えています。
あの六本木の街は今や、おしゃれな街、AT成功者が住まいを構える高層ビルの街、そして夜にはタワーとイルミネーションを求めて、若い女性が集まる街となっていました。
現役最後20年前に携わった、私達の建設業者の間「六々計画」と呼ばれた「六本木ヒルズ」には煌々と明かりが灯っていました

六本木の撮影を終えて、次に向かったのは、中目黒です。

目黒川は桜の名所ですが、桜の季節以外は普段はそんなに人が集まる場所でもないので、地元商店街が人集めの為に、桜並木にピンクのLEDイルミネーションを施し「SDGS」とてして、商店桜街の飲食店が使われている食用油の廃油を原料とした発電機による、ライトアップを企画して10年目になります。
イルミネーションは、ピンク一色で、六本木とはまた違った雰囲気の良い、映像が撮れ帰路につこうとした時、山手通りで何処かみたことのある姿・形を発見して近づいて見ると元会社の部下「A君」てす。
もう、元会社の年賀の挨拶に行かなくなって10年になります。
彼は確か私と同じ「ねずみ年」ですから今、64歳のはず・・・
彼が中目黒のイルミネーションに・・・そんな理由はすぐに分かりました。
ここには元大切な客先だった大手保険会社の拠点ビルがあり、メンテの社員が数名常駐している大切なお客様だったのは承知しています。まだ、今でも繋がりがあったのか?
「A君」は自宅が八王子、私は鎌倉で、二人共「飲めるほう」ではないのですが、まだそんなに遅い時間でもないので、駅近くの「スタバ」でちょっと近況を聞きたくて誘いました。
「A君」は来年の誕生日で「役員定年」になるそうで、今日、中目黒に来たのは65歳以後の仕事に関する、相談・面接?のようです。
ちょうど、一回り下、昭和35年(1960)生まれ、私が部長の頃の直属の課長でした、そうそう、「ねずみ年」と云えばふた周り下のねずみ年の係長だった「S君」はどうしてる?と聞くと
「B子ちゃん、覚えています?CADの子、あの子、地元の田舎に引っ込んだのを彼は追いかけて辞めていきました」
私達、同じ「ねずみ年」、世代がちょうど二廻り違うのですから「S君」は今52歳ですよね、
「すると部長(私のこと)が会社を辞めた年齢に近いということですか?」

ここから、話が「A君」の退職と今後の話になりました。
2003年、今から21年前、私は55歳で早期退職しました。
「A君」はその時43歳、バリバリの課長だったし「S君」は31歳の超若手、現場要員だった。
「A君」は私が辞めた後、ダイレクト受注部門の役員となり5年前、定年を迎え、5年間の役員待遇の再雇用契約で今日まできたそうです。
退職金について聞くと、私が55歳でやめた時の金額にブラス1,000万程度と意外に少なく、八王子でも新築戸建てが買えない金額のようです。
65歳からの年金を聞くと。手続きをはじめたばかりでまだ正確に分からないけど、「知っての通り、業界の厚生年金基金が解散したので、年金は普通とさして変わりないでしょう」
A君の奥さんは社内結婚で結婚後は退社しているし、結婚後、奥さんの子宮頸がんが分かり子供はおらず、働いていないので、ほぼ給与所得者の全国平均程度と同じぐらい、彼も中途入社組なので奥さんの分をいれても、月に23万、年間275万だろうと、云うと、食べてはいける程度ですね・・と云います。
「A君」は子供なし、家は奥さんの実家を引き継いでいるようですから、退職金は丸々残るので、夫婦ふたり年金を月々のベース経費として、ゆとりある生活、あるいは将来への蓄えはの原資はあるだろうと、話すと、「先輩がこれまで20年してきたのような老後、定年ライフは、たった一世代下の私達は出来ないのが日本経済なんです」と云います。

私が退職した頃と今は全く違う経済環境

「A君」は会社の定年を迎えた5年前から、私達団塊世代の発信する情報・ブログなどに目を通すようになったと云います。
私が早期退職した21年前、2003年平成15年と、今2024年令和6年では、退職者年齢世帯が置かれている社会・経済状況は全く違うというのです。
「A君」は直属の上司であった私が、退職後、かなり自由に世界中を飛び回っているのを知っています。
彼は私と同じ会社、同じ部署、子供なしの夫婦同じ環境なれど、かなり違っているの指摘します。
私が、退職後、年に二回以上、ハワイ・ワイキキで9日間過ごしてきたのを彼は知っていました。
そして、今、それと同じことをしようとすると、幾らかかるか計算しようとして、止めたといいます。
あまりにも違い、世代間格差と云うよりも、時代に翻弄されているのを数字で知る怖さが、嫌だと云います。
確かに、自分でも半分、ラッキー、時代が良かった、バブル勝ち逃げ世代であること理解していますが・・・

今、ハワイは高くてそお簡単に、頻繁には行けない

 
新聞のJTB全面広告でハワイ6日間を見て、「A君」の云う世代・時代の格差は確かに感じました。
ハワイ・ワイキキのまあまあビギナー夫婦ふたり標準的なホテル、プランです。
ハワイは意外2月、3月が高いことを日本人はしりません。理由はアメリカ本土西海岸からの旅行者・避寒客が多いのでホテルの値段はあがるのです。
このリフレに掲載されてい金額は、燃油サーチャージ35,000〜45,000の他に、空港諸税、観光税、ESTA登録諸税がかかります。
3月に夫婦二人でワイキキ、ホテルはすタンタセードなワイキキビーチホテル、4泊、朝食付きですと、諸税・燃油込で30万弱かかります。
現地滞在費・食事代・移動交通費は賞味4日間、1ドル155円計算で二人で800ドル15万(特別お土産なし)、日本国内の移動費を含めるとほぼ50万円かかります。
私達が早期退職した2003年ころから10年のハワイステイ生活の様子は以下でご覧いたたけます。
ハワイミドルステイライフ

2003年から10年間、通っていたワイキキは格安航空券・慣れたパジェットホテルは7泊9日で旅行代理店への支払いは最安時二人で20万以下、最高値で25万程度でした。
後はワイキキでの二人の滞在経費、1ドル80円から100円時代が長く続きました。
ハワイでは特別なことせず、いつものような朝からゆっくりと、公園でABCストアーのコーヒーと、サンドイッチの朝食で過ごような生活ですかと、一滞在の二人のワイキキの旅の
予算は原則30万円でした。
今、現在4泊6日にしても二人で最低でも50万ちかく必要になるのは、全て、現在の日本経済・世界経済・インフレのせいで、決して個人のライフスタイルのせいではないのです。
団塊世代、も人よりも5年早く退職した、ラッキー、時代だっただけです。

次に同じ日の阪急旅行社の新聞広告にびっくり

 
マチュピチュとナスカの地上絵で65万から99万円?
私達夫婦二人がマチュピチュを訪れたのは平成元年(1989)の暮れお正月休みでした。
まだ現役時代私41歳。カミさん38歳、35年前です。
南米13日間の12名団体パックツァー、リマ・クスコ・マチュピチュ・ナスカ・チチカカ湖・ラパス・リオデジャネイロの旅でした。
費用は私の暮れのボーナス手取り一回分に収まる程度で、この頃から二人のお正月の旅行費用はこの時の旅行費用がベースとなりました。
旅行社への支払いは、この阪急の企画手配旅行の最高値一人分程度でした。
31年前の値段と比べて、旅行日程・場所も違いますが、明らかに日本経済は「失われた30年」を今、体験しているのでしょう。
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昔は良かった、今の若者は・・・という言葉は
昔、現役時代、お年寄り、先輩、先人たちがよく口にしていた言葉を思い出しています。
まさか、今、会社の後輩やら、自分たち甥っ子たちの生活、今後の退職後、リタイヤライフを目にしてこんな言葉を自分で口にするとは思いもしません出した。
世の中、確実に格差社会は進んでいくのは目に見えている、2024年の暮れの風景でした。


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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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