76歳、団塊世代のど真ん中、まるで同級生の死を知った如く、少し狼狽えた。
これまで、あまり西田敏行の健康やら、私生活についての報道はなく、同じ世代の私達と同じく少しづづ、体力も気力も衰えていき、持病の一つや2つはあるだろうけどまだまだ俳優として、スクリーンに登場するだろうと思っていた。
死因は?伝わってきてない持病でもあったのか?
翌日の報道で過去ににいくらか「心筋梗塞」を患っていたとの報道やら、「糖尿」やらが伝わってきてた。
朝、事務所関係者がベッドで亡くなっているのを発見し警察に通報したという。
その後の報道によると「虚血性心疾患」という。
虚血性心疾患とは、
動脈硬化や血栓で心臓の血管が狭くなり、心臓に酸素・栄養がいきわたらず、運動やストレスで前胸部などに痛み(心臓の痛み)、圧迫感といった症状を生じる状態です。
虚血性心疾患の症状は様々なものがあり、自覚症状なく健康診断の心電図異常ではじめて指摘されたり、苦しくなったり、歯の痛みを感じることもあります。
虚血性心疾患の原因は冠状動脈の動脈硬化であり、その危険因子は冠危険因子と呼ばれる。
冠危険因子として、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、精神的ストレスなどが関連しているとされる。
虚血性心疾患の5つの危険因子は?
虚血性心疾患の予防は動脈硬化の予防と同じです。 したがって動脈硬化を引き起こす5つの危険因子、高血圧、高脂血症、喫煙、糖尿病、肥満がそのまま虚血性心疾患のリスクファクター(危険因子)でもあるのです
解ったことは、報道にある「虚血性心疾患」とは
直接の病名ではなく、病気の状態であるようで、冠危険因子として、団塊世代、後期高齢者の私を含める多くの男性が持っているものでだれでもが、ご同輩、西田敏行のように、朝伴侶がベッドに起こしにいったら、亡くなっていたというのは、十分にありうるものと解った・・・けど
家族は?奥さんは?子供?、何も伝わってこない。
断片的に過去の闘病について女性自身が伝えている
’01年11月、西田さんは首の骨が変形し手足のしびれなどが 起こる頸椎症性脊髄症を罹患。
’03年3月には心筋梗塞で緊急入院し、生死の境をさまよう事態に。
’16年2月には、自宅ベッドから転落したことで首を痛め、頸椎亜脱臼に。
その手術を同年4月に受けた直後、胆のう炎も発症しまさに満身創痍状態だった。
でも、いままで一版的にはなにも伝わってはきていなかった。
奥さんは演劇集団「青年座」の研究生で、西田の一目惚れ、彼女のアパートに転がり込んでの結婚、一女がいるようです。
団塊世代の演劇・俳優・歌手の昭和の時代のデビュー話は
今とは違い、ひとつのパターンがある
私と同じ団塊世代、地方から一度は上京し、最高教育を目指すも中退し、己の目指す道を進むパターン。
私の中学・高校は、県立ながら県下一の進学校だったせいか、高校の同級生になると、半数以上が東京の国立、東大・一橋・農工大・東工大・そして東京六大学学校、特に早稲田が多く他にもほぼ半数は旧国立一期、旧帝大系に行っており、同級生には中央官庁の次官クラスとか、一部上場企業の役員クラスまで上り詰めた者も多かった。
そんな元同級生とは云え、55歳で早期退職した私にとって、同じ団塊世代の仲間という意識はほぼなかった。
彼らの人生と、私がドロップアウトして歩んできた人生の違いを私は十分に感じていたし、55歳、かれらがこれからだという年齢・時代に私は、同じ思いのカミさんと一緒に、さっさと日本社会の「人生レース」から降りていたのですから。そんな時、同じ年齢、世代としてわりと親近感を抱き、勝手に同期生だと思っていたのは次の四人プラスもう一人の5人です。
五木ひろし 1948/3/14 現在 76歳 福井県 中卒後上京
武田鉄矢 1949/4/11 現在 75歳 福岡県 大学中退後上京
西田敏行 1947/11/4 2024年10/17 死去76歳 福島 高卒後上京
谷村新司 1948/12/11 2023年10/8 死去75歳 大阪、大学中退
もう一人、元首相・菅義偉 1948/12/6 現在76歳 秋田県
元首相・菅義偉は、一度上京し朝は築地市場、夜は新宿区の飲食店でアルバイトをして生活し、その合間に受験勉強をし東京に移住した2年後に「授業料が最も安かった」という理由で法政大学法学部政治学科へ進学し、警備員や新聞社、カレー屋のアルバイトで生活費と学費を稼いで、1973年、法政大学法学部政治学科を卒業し、建電設備株式会社(現・株式会社ケーネス)に入社している。
共通しているのは、
いずれも地方から苦学上京しており、決してエリートの道を歩んできていない。
菅元総理が入社した会社は、国が所管する道路や河川・ダム等の社会インフラの円滑な運用・管理に必要な電気通信設備等の維持管理を担う総合保守点検会社
社会的知名度は低いが、業界内でダントツNO,1会社、私が居た建設業界に近い業種の会社です。
退職した2003年まで、上記のブラウン管・スクリーンの人物には特別な親近感は抱いていなかったが、65歳を数える頃になると、健康年齢を気にし初めて、自分と同じ年齢、世代、青春時代をどう生きてきたかが、気になり、チェックするようになりました。
今回の西田敏行の報で、彼が青年座に出身と初めて知りました。
昔、築地でバイトしていた頃、青年座に所属していた、今風に云うと「美女」「イケメン」夫婦にお世話になったことがあるのです。
私が南米から数年ぶりに帰国し、都内の電子專門学校夜間部に入って時、朝・昼の仕事で給料はまあまあ、一食と寝る場所付きのアルバイトを捜してたどり着いたのが、築地市場でした。
魚まみれ、匂いと水に浸りたくないけど、乾物・練り物業界なら出来るかもと、当時人気の求人雑誌、「学生援護会 アルバイトニュース」をみて応募・採用され
大手スーパー相手の練り物問屋さんの築地市場内店舗で働くことが出来ました。1975年(当時私は27歳)のことです。
築地市場は一版的には朝の6時から、場内の店は10時に閉めます。
実労4時間、朝飯つき、大浴場一定条件で無料、給料4時間で凡そ4,000円から5,000円が相場でした。
月25日働くと10万前後、当時社会保険も健康保険も失業保険もバイトはありませんから、所得税を引かれて、バイトで半日働いて月10万になる結構良いバイトでした。
1975年昭和50年、「泳げたいやきくん」がラシオから流れていた時代、1975年の大卒初任給は、8万9,300円の時代、朝6時から午前中の築地で働くと、当時の大卒初任給よりも上だったのです。
多くの夢や希望を持った若者が、築地で働いていました。
特に、これから海外を目指す若者、演劇・歌謡界・芸能界を目指すものがや多くいました。
私が入った練り物問屋には、私と同年輩の「イケメン」がいました。入った当時、バイトリーダーとしてやっているようでした。
彼は、演劇、芸能界、映画の世界を目指していたようで、南米から帰ってきた私を面白がって、色々世話をしてくれました。
そして数ヶ月経った頃、同じ演劇を目指している彼女が、私の南米の話を聞きたいと、かれらのアパートを招待しお昼をご馳走してくれました。
美人の彼女の手作りカレーでした。
その後二人は、劇団のヨーロッパ公演に参加する為に会社を辞め、それ以降会ったことはありませんが、今回の西田敏行の訃報で「青年座」に所属と聞いてふと思い出しました。
あの二人の所属していた劇団名は良く覚えていませんでしたが、「青年座」の本部が代々木八幡近くと聞いて、確かあのアパートは、劇団けいこ場の近くと聞いて覚えていました。
ると、あのイケメンカップルはもしかしたら、若き日の西田敏行と一緒に、演劇を目指していたのかと思い出しています。
劇団青年座は1954年に10人ほどで設立し、これまで研究生なども含めて1,000人以上が在籍、巣立っている
劇団の卒業生には以下の顔と名前が売れた俳優がいる、いたようです。
緒形直人、段田安則、竹中直人、山岡久乃。
現在 高畑淳子が理事として運営しているようです。
同期・同級生とも感じていた西田敏行の死で、半世紀も前のバイト時代の仲間を思い出していました。
私の場合、誰か反応してくれるだろか。
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