「ブリーディング・ラヴ」(Bleeding Love)は、直訳すると、「出血するほどの愛」とでも訳すでしょうか、2007年、アメリカ合衆国でリリースされたイギリスの歌手・レオナ・ルイスのR&Bバラード曲はこの映画のなかで、疎遠だつた親子が唯一、ドライブのなかで一緒に口ずさむ、二人共通の思い出のある曲がタイトルとなっている。
退職して、湘南・鎌倉に住むようになってから、否、正確にはパスポートを更新しなくなり国内にいる時間が増えてきた頃から、そして本格的に映画館に通うようになったったのは、コロナの時期あたりから、そして見たいと思う映画を遠方のシアターまで行ってみるようになつたのは、72歳で全ての仕事・ボラを卒業してからでしょう。
自宅のテレビ画面ではなく、大きなスクリーンを、暗い館内の座り心地の良い椅子に座り、2時間ほど別・異空間に浸りきれことが出来るのが好きです。
ときには、周りを気にせず、涙できる、あの時間、あの環境が好きです。
ですから、映画は絶対に一人で見に行きます。カミさんは一人でなく、必ずお友達と一緒にいって、その後の食事・おしゃべりが目的のようです。
どんな映画が好きかと云われてるとこまるのですが、まずは今、世の中で評判の映画は取り敢えず見てみたい・・・
というより見たくない映画はというほうが早いでしょう。
・ハリウッド製の荒唐無稽、CGを駆使した活劇映画
・日本の子供相手のアニメ映画
・現代の若者の軽いタッチの恋愛ドラマ
・歴史的考証のない時代劇。チャンバラ映画
今、大手シネコンで演っているのは、身近な109シネマ湘南を例にとると
・キングダム 大将軍の帰還KINGDOM
・シネマ歌舞伎 桜姫東文章
・アニメ『アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd season』
・フェラーリ F1界の“帝王”と呼ばれた男の1年を描く、衝撃の実話。
・名探偵コナン 100万ドルの五稜星 アニメ
・劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉 アニメ
・帰ってきた あぶない刑事
・マッドマックス:フュリオサ 典型的ハリウッド製CG
・ディア・ファミリー 大泉洋/菅野美穂 吉田鋼太郎
・おいハンサム!! 吉田鋼太郎 吉田鋼太郎
・九十歳。何がめでたい シニア向け喜劇
以下、もう多すぎ解説しませんが、アニメだらけです。
特に、この109シネマは駅直結のマンション群に囲まれた地域で、若い世代・ファミリー層が多いので10あるスクリーンのうち多い時は、半分子供向けのアニメが上映されています。
私が映画、作品を見る、見たい基準は
毎週、土曜日TBSの情報番組「王様のブランチ」のなかで、「LiLiCoのこの映画、埋もらさせちゃダメ」よる良質な映画の紹介です。
まず、お昼の時間に必ずチェックしています。
これは、東京・神奈川にある、名画座系のシアターの関係者も同じで、ここで紹介されると解っている映画のシアター数・上映開始時間の目安にしていると語っていました。
今回は「ブリーディング・ラヴ」
父娘がアメリカ南西部を進む、愛と回復への旅を描いた感動作という触れ込みのアメリカ独立系映画です。まず、この「王様のブランチ」で紹介された後、さて、どこのシネマで演っているのか知らべます。
アメリカ・日本の大手制作のフィルムは、最初から配給先を見越し、契約していから制作、宣伝になるのですが、文芸大作とか、ちょっと変わった映画はなかなか、大きなシネコンチェーンでは、大ヒットしないと、上映してくれません。
この、TBS「王様のブランチ」でLiLiCoが良質の埋もらさせちゃダメという映画はなかなか、演ってくれる映画館は少ないのです。
私の場合、頭からいつも行く109シネマ湘南は、外しました。(一応チェツクはしましたけと)
横浜を中心とした神奈川・東京での上映館を調べると
■ 川崎 109シネマ
■ 平塚 シネプレックス平塚
■ 橋本 MOVIX橋本
■ 厚木 えいがかんKIki
■ 横浜 ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい
の5つだけでした。東京でも5館のみでした。
大型のスクリーンを10面も持つシネコンの経営者は、この映画が7日間でどのくらいの入場者がはいるか、長年の経験で計算出来ています。
自分の趣味や、思考でなく経営者として自分の小屋で上映するかしないか決めているのでしよう。或いは、買い取りではなく、実際に入って人数による歩合で上映するやり方もあると聞きました。
大東京で5館、神奈川で5館か、行く前からかなり難しい映画なのかなと思いました。
でも、ちょっと調べると、最後は涙なしでは・・・というコメントもありました。
私は今・・・
● 一ヶ月以上映画を見に行っていない
● ここ数日、外出をしていない、出歩かなくては
● 陽射しも弱く、日中30℃以下の日なら行こうかな
と考えて、当日、予定している
「シネプレックス平塚」のサイトを見てみました。
8スクリーン中一番小さい3番 キャパ134席 上映時間14:30分 予約されている席は一つだけでした。
わざわざ予約する必要もなく、日傘・雨傘兼用で、3日ぶりに巣ごもりから外出、平塚まで電車で18分、330円。
平塚駅南口は、昔は競輪へ行くおっさんの出口でしたが、今南口にショッピングセンター・マンションが立ち並ぶお洒落に変貌中で、駅から徒歩13分のOSC湘南シティショッピングモール内に目指す「シネプレックス平塚」はありました。
14:30開演、キャパ134席、お客さんは私を含めて7名でした。
男性一人参加3名、女性一人参加2名、シニア夫婦1組でした。
これでは、映画館の経営者が自分の小屋てやらない訳です。
それで映画はどうだっか?予想以上に良い映画でした。
ストーリーは「アルコール・薬物過剰接種障害」の娘と父親の話
ストーリーは基本的にロードムービーで、主役は父親と娘と一台のピックアップトラックです。
映像は何の前説もなく、二人が乗ったトラックがアメリカ南部の道を南へ向かう車内から始まります。
ファストシーンは娘が「ピー(おしっこ)したい」と車をとめてもらうところから始まります。
娘20才は土漠に止めたピックアップの影に腰をおろしピーをします。
そんな娘の姿から目をはなした途端、娘は土漠へ走り出します、男をそれを見て慌て走っておいかけます。
捕まえたところで、「パパは齢のわりには体力は衰えて」いないわねという言葉で親子であり、久しぶりの再会であることを観客は知ります。
長年疎遠だった娘と再会した父親は、ニューメキシコ州へ向かい一緒に旅に出る。
父親は娘との関係を修復したいと思いながらも上手くいかず、そんな父親に娘も戸惑いを覚える。
ぎこちない旅は徐々に目的地へと近づいていく。
娘は父との美しい過去を思い出しながらも、自分を捨てた父を許すことができず反発を繰り返す。
旅の目的地が近づいてきた時、二人はお互いが抱える問題と向き合うことにな
正直、派手な見せ場は無い。地味なロードムービーなんだけど、嫌いにはなれない。
依存症の娘にはハラハラしたしりする。
映画はサンディエゴからニューメキシコへのデザートロード
観光パンフや映像では絶対に紹介されないような、普通のモーテル、いろいろなネイティブの住民、不法移民の家族、こんな田舎町から抜け出してニューヨーク・ブロードウェーの女優を目指す女性。
今までのハリウッド・アメリカ映画には絶対ない、展開が続く。
ある日、娘は、やはり薬の影響なのか、デザート・ロードでピックアップを止めて、ヤブに隠れてピーをする。
その日、夕方、彼女は少し、熱っぽく感じ痛みだす。
父親は、「どこが痛む、見せてごらん」という、「そんなところ、父親にみせられる訳ないじゃないの、ピーした時何か昆虫に噛まれたのかもしれない」
父親はスマホを取り出し「現在地から一番近い、薬局」と検索して車を走らせる
アメリカ・南西部のデザートでは30分以上走らないと、薬局はなく漸くみつけた薬局は時間で閉まっていた。
途方にくれる父親に、明らかに売春婦風の女性が声をかけてくる、「悪いが、今それどころじゃない、ほっといてくれ」と断ると、「どうしたの?」と聞いてくるので、訳を話すと、「私に任せない」という。
娘に話すと、「そんな見ず知らずの医者でもない女に、そんな所見せられる訳がないじゃないの」、父親は「いや、ある意味では、相手も専門家だ」
車り中はまるで分娩室のような光景になるのを、父親は車の外で見守る光景
「指したのはタランチュラの小さいやつのよう、冷やしておけばすぐ治るわ、でも娘さんかなり薬中のようね」いう。
映画のなかて初めて、この父と娘の目的・行き先が語られる。
父親はこの娘の実の父親、しかし彼女が7才の頃、離婚している。
離婚の原因はこの父親が、アル中で、薬物に手をだしていたのが離婚の原因。
今、その娘が20才になり、父親と同じ、アルコール・薬物依存症となっていると、分かれた元妻から聞かされ、父親は自分はそれを克服して、別の家庭を持ち、造園会社を起こし立ち直っている、全て自分のせい、と娘を自分の依存症を克服した施設に連れていくために、今、車を南へと走らせているのです。
ありえない、派手なカーアクションも、暴力もこの映画にはない。
あるのは、アメリカ中西部らしい、風景、そして外国人の日本人には解らない、様々の人種が生きている、アメリカそのものの姿この映画は描き出していました。
この映画がアメリカで評判になった理由の一つは
主人公の父親と依存症の娘は実の親子俳優だったことです。
実の娘で俳優・プロデューサーのクララ・マクレガーから、父親・俳優のユアン・マクレガーへ送ったラブレターともいわれている感動作品に仕上がっており、映画好きファンとしては、まさに名作でした。
この映画の前に見たアカデミー賞受賞の「オッペンハイマー」より数倍良い映画でした。
多くの皆さんにご紹介して、見ていただきたいのですが、東京・神奈川でもわずか10館の上映それも一週間、観客は平日14:30分で5人では、どんなに映画館経営者が「いい映画を見て欲しい」と思って、これが限度なのかな。
次に見たい映画は予告編でやっていた『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』
1969年7月20日に記録が残る人類初の月面着陸プロジェクト「アポロ計画」達成の“ねつ造説”を題材にした物語。
NASAに雇われたPRマーケティングのプロが、わき目も振らずに「アポロ計画」のイメージ戦略に奮闘し、やがて極秘に進められた“月面着陸のフェイク映像を撮影する”というプロジェクトに加担する姿を描くなど、長年噂されてきた壮大な疑惑をオリジナル脚本でユーモラスに映し出している。
こういったのも実は私も好きなんです。
これは、大手映画館どこでもやっています。
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