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2024年02月14日

アカデミー賞シーズン、映画「カラー・パープル」を見に行く

毎年、この季節、メディアでは今年のアカデミー賞ノミネート作品の紹介記事が多く目につきます。
日本や韓国の作品は、毎年候補にあがってきますが、実際、アカデミー賞には沢山の分野があるのです。
主な、有名な部門賞は以下の8部門
・作品賞 ・監督賞 ・主演男優賞 ・主演女優賞 
・助演男優賞 ・助演女優賞 ・脚本賞 ・脚色賞

その他に、ジャンル別に アニメやドキュメンタリー、技術系など全24部門があるのです。
今年は日本から
・『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞、
・『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞、
・『PERFECT DAYS』が国際長編映画賞、
の三作品がにノミネートされています。

『PERFECT DAYS』は、ドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督が日本を舞台に手がけたドラマで、役所広司主演の公共トイレを掃除する男のお話

あらすじは
東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、静かに淡々とした日々を生きていた。
同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。
その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた。その生き方は美しくすらあった。
男は木々を愛していた。木々がつくる木漏れ日に目を細めた。
そんな男の日々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を小さく揺らした


映画好きとしては、一度嫌っていた『君たちはどう生きるか』と『PERFECT DAYS』の上映館を調べてみました。
アカデミー賞ノミネートの報道があった翌々週から、私の、一番近い映画館「109シネマ湘南」で2つとも上映されていました。
しかし、『PERFECT DAYS』は朝一9時から、『君たちはどう生きるか』は夜の21:35〜23:50、終電ギリギリの時間ですので、しばらく考えています。

今回、見に行ったのは「カラーパープル」

巨匠スティーブン・スピルバーグが1985年に手がけた名作映画「カラーパープル」を、ピュリッツァー賞を受賞したアリス・ウォーカーの同名小説と、ブロードウェイでロングランヒットを記録したミュージカル版をもとに再映画化した、劇場版ミュージカル映画で、今年のアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされています。
前月、映画館て予告編を見て、見ようと判断した作品です。

ストーリーは、アメリカ南部の黒人女性の生涯のお話です
最初のシーンは1909年(明治42年)、舞台はアメリカ南部テネシーの綿花栽培黒人一家から始まります。
主人公セリーは少女のころに父親から性的虐待を受け、ふたりの子どもを出産。
その子たちを取り上げられ、3人の子をもつ横暴男との結婚を強いられ、唯一の希望だった仲よしの妹、ネティとまで引き離されてしまう。
夫に「お前は何の価値もないし醜い」と罵られ、殴られ、性的にも支配され、こき使われる、奴隷そのもののような生活。
場所はアメリカ南部の田舎、時代はアメリカの奴隷解放令(1863)から40年とは云え、黒人はの地位は奴隷時代とさほど変わらず、ましてや女性は地位低く、自分が結婚した夫の名前さえ知らされず「ミスター」(御主人様)と呼べと云われる時代。

だが、どんなに屈辱を味わおうと、セリーの心には「生きる力」が静かに漲っている。それを支えるのは、愛と希望だ。妹ネティへの愛。
そして、男に「No!」を突きつけ闘うソフィアとの出会い、夫が恋い焦がれる自由奔放なブルース歌手、シュグと交わす愛が、セリーを変えていく。
男社会の無知、暴力、に晒されてきた、白人によるアメリカの弱者(黒人・女性・無教育・非白人・アジア人)への差別、偏見、蔑視が映画のなかで描かれている、まるで重い映画の内容だか、ストーリーはミュージカル仕立て、唄と踊りで構成されているので、少し救われる。
このアメリカの恥部をそのまま、シリアスな映画にせずに、強い黒人女性の一生というストーリーに仕立てたのお見事といえる。

映画タイトルの「カラー・パープル」とは紫色のことです。
著者のアリス・ウォーカーはジョージア州の田舎で育ち、 回りは農場や畑が広がり、紫色の 花があちこちに咲いていました。 紫色は特殊な色だと思いがちですが、実は自然の中にごくあたりまえに存在する色なのです。
映画のなかでは、主人公の黒人女性が生まれて始めて、口紅をさした時の色が黒人女性の肌に会う「パープル」だったのでした。

この映画を今の日本の女子高生、女子大生に是非見て欲しい。
映画のシーンが変わる度に西暦の年号が映し出されていく。
私達、団塊世代はアメリカの公民権運動のさなかを知っている。
ケネディの演説も、キング牧師の演説も知っている。
私が南米、ブエノスに住み始め同じ頃、中学の同級女子学生はアメリカ南部の大学に留学していた。1971年、23才。
彼女が留学していたのは、奇しくもキング牧師が暗殺されたテネシー州、メンフィスの大学。
そしてこの映画の舞台もメンフィスなのです。
当時、大学内にアジア人女子学生派彼女一人だけだったそうです。
歴然とバスもレストランも「ホワイト」と「カラード」に分かれていたそうです。
時代は公民権法が成立されていたアメリカ、南部。
同級生仲間と一緒だと「ホワイト」へ、一人の時はトラブルを嫌い「カラード」へと切り替えていたそうです。
毎週末、友人のパーティーに招待とされたけど、決まって、日本の着物を着てきてと頼まれたたそうです。
友人たちの想いは良く理解できたので、着物で参加してたけれど、複雑な思いだったと、この頃、海外で生活していた私ならと、初めて話した云ってました。
1970年年代でさえ、そんなアメリカ南部ですから、この映画の黒人女性の置かれていた、環境は想像できます。

この映画はアカデミー賞にノミネートされていますが「作品賞」ではなく「助演女優賞」だけです。
この映画に登場する、南部の白人男性をみていて、直ぐ思い浮かべたのは今回の大統領戦に立候補している共和党の「トランプ」の顔、立ち姿。
まるで、この映画の悪役的白人男性そっくりなのを、上映後、思い出していました。

映画館は今回も平塚の「シネプレックス」です。

前回の北朝鮮脱北映画「ビヨンド・ユートピア」もここでした。
「ビヨンド・ユートピア」のような、特殊な、商業的に割が合わない映画でも、積極的に上映する映画館なのです。
自宅、大船から日常的、月一行く映画館としては
■ 辻堂駅前の湘南モール内の「109シネマ湘南」
■ 桜木町駅前の「ブルッグ13」
■ みなとみらい「キノシネマみなとみらい」

後は、特殊な映画、名画座系として、横浜伊勢佐木町の「シャック&ベティ」ですが、ここ二回続けてきた、平塚の「シネプレックス」が意外に気に入っています。

一番の理由は、■ 騒がしくないことです。
一番自宅から近いのは、電車賃も安い「109シネマ湘南」なのですが、如何せん、モダンな湘南の匂い、雰囲気ムンムンのショッピングモール内にあるります。
この地域の住民構成からか、上映作品は「アニメ」「若者向けドラマ」「ハリウッド製、荒唐無稽CG作品」がメインで、邦画は、相当制作費・宣伝費に金をかけて、「どうだと云うばかり超大作」が多く、映画関係雑誌や、報道ニュースで取り上げられるような、芸術的作品や、問題作はなかなか、109ではやりません。
そして、何よりも最近「109シネマ」を敬遠しているのは、映画を見終わって外にでた時の「一種の違和感」が嫌なのてす。
今、湘南エリアの最先端のショッピングモールは、若い子、小綺麗な裕福そうな湘南マダムで溢れています。
せっかくシリアスな映画を見たあとに、飛び込んでくる東海道線、モール内の高級ショップのウィンドー。なかなかすぐに映画の世界から元にもどれません。

それに引き替え、平塚の「シネプレックス」は映画を見た後の余韻に浸れる規模・内容なのです。
フードコートにしても、ものすごく大きくも、お店も多くもなく、平成の初期頃出店したお店も多く、席もゆったりしています。
何よりも、このショピングモールには、ユニクロも、カタカナネームのブランドショップもなく、「しまむら」や「ダイソー」があるのです。
そして、このモールは、駅前ではなくJR駅から、徒歩でゆっくり歩いて15分、この距離感が良いのかも知れません。

来週は予告でやっていた映画2本が気になります。

いずれ、アカデミー賞「作品賞」の大本命です。
「落下の解剖学」と「オッペンハイマー」
映画造り、ストーリーとしては「落下の解剖学」に歩があると思いますが、アメリカのアカデミー委員はきっと興行的には「オッペンハイマー」を選ぶのかなと思います。

推理小説の読み解き的には「落下の解剖学」だけど、被爆国日本国民としては、原爆開発の裏側の真実をこの映画から嗅ぎ出したいという思いがあります。




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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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