特別「週に三日は外に出て」という訳ではないが、基本的に映画は好きです。
むかしから、小学生の時から映画は好きでした。
生まれ育った信州の家は県下一の繁華街、歓楽街にあり、映画はその当時の一番娯楽であった昭和の時代、親戚のおじさんが映画技師をしており、年に数度無料券をくれたり、自宅から徒歩数分のアーケード内に、今ではレトロ映画館と称され、全国の古い、趣きのある映画館マニアがくる、「相生座」は裏口入場できる映画館でもあったのです。
しかし、現役時代は全く映画館に足を運ぶことはありませんでした。
一番の理由は土日も朝も夜も忙しく働き、また住んでいた横須賀線駅前大開発地区には、映画館はなく、横浜・川崎・渋谷まで行かないと見れなかったのが大きなの理由でした。
退職してから住んだ鎌倉・大船地区とて映画館はありません。
が東海道線で二駅先、辻堂の駅前にあった大型工場跡地再開発で巨大モールやタワマンが建ち、10スクリーンのシネコンも入って来るようになり、気軽に月一度のペースで映画館に足を運ぶ生活になりました。
しかし、辻堂駅前の巨大シネコン109シネマズはあまりにも大きくて、スクリーン数が多いので営業を維持するためには、客が入る映画で収益を優先するようになり、ここ数年は、10スクリーンのうち、7〜10は子供向け作品、アニメやハリウッドのCGを駆使した、荒唐無稽な作品ばかりで、私達のような昭和の大人向けの映画は極端に少ない傾向にあります。
今回見に行った是枝監督の「怪物」も直前まで、109シネマ湘南の名は、上映館リストになかったぐらいでしてた。その理由は「怪物」のところで書きます。
109シネマ湘南で上映しない作品は何処へ見に行くか?
同じ109シネマでもほぼやる小屋は決まっています。「ブルグ13」桜木町駅前です。
ブルグ13はその名前の通り、13スクリーンの大劇場です。
都会の交通の便の良いところ、人が集まるところなら、客足の伸びが危ぶまれても上映するようです。
そんなブルグ13でも、興行的に二の足を踏むような映画でも、上映するのが、みなとみらい地区の「キノシネマ」です。
木下グループとTSUTAYAが一緒になった、「世界の良質の映画」を提供するという企業理念で営業かる3スクリーンの映画館です。
この時期、私が見に行く評判の映画是枝監督作品「怪物」はキノシネマでは上映していません。
このある程度、収益の上がる作品は他館に任せて、かのシネマでは、或る基準で見て欲しいと思う作品を上映しています。
キノシネマ上映作品を御覧ください。
比較する為に109シネマ湘南はどうか
109シネマ湘南を御覧ください。
月曜日に辻堂の109シネマに「怪物」を見に行ってきました。

これまでに、多くの是枝作品を見ており、絶対に外れはないのは解っているつもりです。
第一、俳優をみれば、どんな傾向の作品かが想像できます。
共通している俳優・女優は・・・
樹木希林、尾野真千子、真木よう子、 大竹しのぶ、安藤サクラ、田中裕子リー・フランキー,永山瑛太、鈴木亮平これでつまらない駄作になる訳がない・・・
これまで見てきた是枝作品のなかで思い出深いのは
そして父になる 2013

そんなある日、病院からの電話で、6歳になる息子が出生時に取り違えられた他人の子どもだと判明する。
妻のみどりや取り違えの起こった相手方の斎木夫妻は、それぞれ育てた子どもを手放すことに苦しむが、どうせなら早い方がいいという良多の意見で、互いの子どもを“交換”することになるが……
福山雅治 尾野真千子 真木よう子 リー・フランキー
海街diary2015年

葬儀に出席するため山形へ赴いた3人は、そこで異母妹となる14歳の少女すずと対面。
父が亡くなり身寄りのいなくなってしまったすずだが、葬儀の場でも毅然と立ち振る舞い、そんな彼女の姿を見た幸は、すずに鎌倉で一緒に暮らそうと提案する。
その申し出を受けたすずは、香田家の四女として、鎌倉で新たな生活を始める。
綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず鈴木亮平 樹木希林 リリー・フランキー
風吹ジュン 堤真一 大竹しのぶ
万引き家族 2018年

彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。
そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。
リリー・フランキー 安藤サクラ 松岡茉優 池松壮亮
山田裕貴 緒形直人 森口瑤子 高良健吾 樹木希林
ベイビー・ブローカー 2022年

子どもを育てられない人が匿名で赤ちゃんを置いていく「赤ちゃんポスト(ベイビー・ボックス)」を介して出会った人々が織り成す物語を、オリジナル脚本で描く ソン・ガンホら韓国俳優陣
怪物2023年

そんなある日、学校でケンカが起きる。それはよくある子ども同士のケンカのように見えたが、当人たちの主張は食い違い、それが次第に社会やメディアをも巻き込んだ大事へと発展していく。
そしてある嵐の朝、子どもたちがこつ然と姿を消してしまう。
安藤サクラ 永山瑛太 高畑充希 中村獅童 田中裕子
109シネマのスクリーンはシアター2、劇場で一番大きい箱で429席。
映画館側としては最上級の期待をしている初回上映が先週の金曜日の今日は翌週の月曜日、のわりには当日の朝の予約状況は2割も埋まっておらず、少し拍子抜け、エクゼクティブシートの真裏の足を伸ばせるシートを選んで予約しました。
10時開場、10時20分上映ですが、席は2割から3割未満といったところでしょう。
観客層はと、眺めてみると、
時間的に平日の月曜日の10時ですから、若い世代や子供連れはゼロ
90%は中高年女性、いつもなら二三人グループがおおいのですが、今回は殆んどが一人で見に来ています。
後は、私と同じ映画好きと思われるシニア男性がチラホラ程度。
カンヌ映画祭受賞、是枝監督作品という前評判の結果なのでしょう。
映画の見ての感想は
この映画見て自宅に戻るといつものカミさんの質問が飛んできました。
「どうだった、私やお友達でも見れる映画だった」
この質問には私はいつもは少し言葉を選ぶのですが、即答しました。
「No」
「君が一番嫌いな、過去と現在を云ったり来たりするストーリーで映画好きな僕でさえ混乱する」
「出てくる主人公の子供の顔と名前がなかなか最後まで覚えられず一致しない」
「今、見ている映像は現在なのか、過去なのか、妄想なのかが解らない」
「エンディングが中途半端な終わり方だった」
「玄人向け、映画祭を狙って造ったもの」
「ちょっと映画に社会的なメッセージ性が強すぎて、商業映画としては落第」
「是枝監督らしからぬ、自己満足的失敗作品」
というのが、映画を見た直後の素直な感想でした。
これだったら、予告編で演っていたハリウッド映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」のほうが絶対にいい。

“人間の想像を超える力”を持つ謎に満ちた伝説の秘宝を巡り、考古学者にして冒険家のインディが、因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空と全方位で争奪戦を繰り広げる! 巨匠ジョン・ウィリアムズのおなじみのテーマ曲に乗せて、インディ・ジョーンズ最後にして最大のアクション・アドベンチャーの幕が上がる−−
6月30日劇場公開
バカバカしい、冒険活劇だが、古代史や歴史という少し辛味の調味料がふりかけられて、昔、旅したヨルダンのペトラ遺跡への谷あいを馬の背に揺られていき、あのエル・ハズネの赤い石柱宮殿を思い出し、インディ・ジョーンズと自分の旅をシンクロさせている。
これがハリソン・フォード最後の映画になるだろう。
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