
そしてその会社に通うのに便利な場所として、最初に住んだのが井の頭線の東松原という場所でした。
明大前まで一駅、そして京王線で10分で新宿、あるいは下北沢は徒歩圏であり渋谷ほは同じく12、3分程度の距離、東京にあこがれて上京する学生・若者が住むような環境の路線です。
私達夫婦は、ここに三年住んでから横須賀線の新駅駅前大開発の第一期マンション群を購入して、21年住み、退職後の現在の住まい鎌倉の生活も21年目になっています。
新宿周辺は、仕事がら不動産バブル期絶頂期、1990年の東京都庁の建設に携わり朝焼けと共に仕事に入り、深夜或いは早朝まで働き、仕事仲間と過ごしてきた街でもありました。
バブル崩壊後、私の担当地域は丸の内地区の大型ビルリニューアルと移り、新宿の喧騒とは距離をおくようになりました。
そんな新宿は縁遠い街となっていました。
鎌倉から何処か旅に出るにしても、新宿駅を使うのは滅多になく、また湘南新宿ライン・東京・上野ラインの直通運転が始まってからと云うもの、リタイヤシニアにとって新宿は通過するかだけの縁遠い街となっていました。
そんな新宿、しかも歌舞伎町に何の用事があってわざわざ、電車で55分、950円かけてやってきたかと云うと・・・
歌舞伎町に出来た「TOHOシネマズ 新宿」を見ておきたかったからです。

「TOHOシネマズ 新宿」は昔の「コマ劇場」の跡に立てられた、高層ビルの下が劇場・ショッピング・そして高層階にオフィスとホテルという今風のタワマンです。
私達、新宿で青春時代を過ごした世代には懐かしい、「新宿コマ劇場」は2008年12月31日に営業が閉じ、跡地に2015年4月新しい歌舞伎町のランドマークとして誕生しました。
このビルは現在、インバウンド観光客に大人気です。
その理由は、画像のとおりビルの隙間から「ゴジラ」が顔をだしているのです。

「龍が如く」などのアニメに度々登場してきます。
でも、団塊シニアおじさん世代にとっては、アニメの聖地巡礼ではなく、実際に過ごしてきた思い出の地なのです。
何度この歌舞伎町で、宴会・忘年会・お客さんの接待をしてきたことでしょうか。
若者にとっての聖地巡礼と同じことを今回経験してきました。
当初、カンヌ映画祭受賞の是枝監督の映画「怪物」を見る予定の段取りとして久しぶりに新宿にやってきたのですが、カンヌの受賞から数日して、私の行きつけの近所の109シネマ系でも上映が决定し、わざわざ新宿まででてくる必要がなくなったのですが、久しぶりに歌舞伎町の街をブラブラしたくなったからです。
その理由の一つがTVのほんのひとつのニュースでした。

35枚DVD1セットで1万円で路上で声をかけて売っていた
購買する客の大半の60代・70代の男性
およそ1年間で2800万円を売り上げ
店からはおよそ9000枚のDVDが押収された」
なんと、懐かしいと云うか、郷愁を感じるニュースではないですか。
60代・70代の男性、歌舞伎町・・・今どきの若者にはこの郷愁・哀愁を感じるという表現は理解できないかも知れません。
今どきの若者はそんな怪しげなDVDで見なくても、ネット上の無料のものをみるでしょうし、今土のパソコンにはそもそも、CD・DVDスロットが付いているのは殆んどないのを、このわいせつDVDを売る中年男性はご存知だったかどうか。
そんな、昔のノスタルジーに触れたくて、団塊オジサンは歌舞伎町にきていたのと、もうひとつは歌舞伎町にくると小説「半落ち」を思い出すです。
名作『横山秀夫』の小説は、映画にもなっています
小説「半落ち」のストーリーは
現職警官「梶」がアルツハイマー病の妻に殺してほしいと懇願され殺害したと自首してきた。
「梶」は取り調べには素直に応じ殺害の動機や、殺害方法についてはよどみなく話すが、なぜか殺害から自首するまでの空白の2日間については頑として何も話そうとしない。
取り調べ官はW県警本部捜査第一課の警視
妻を殺害した後の空白の二日間を調べるが、どうやら新宿歌舞伎町にいっていたようだと判明する。また、「梶」は部屋に「人間五十年」と書いた紙を残しており49歳の「梶」は50歳になったら自殺するつもりではと考える。
果たして空白の二日間に何があったのか、なぜ50歳で自殺をしようとしているのか。
「梶」を担当する検事は

地元新聞の記者は 事件について調べるが同じく空白の二日間について興味を持つ。
担当弁護士は「梶」との面会で「梶」が誰かを守るために空白の二日間について黙秘していることがわかる。
裁判で「梶」は懲役4年に処した。
刑務所の定年間近の刑務官は「梶」50歳で自殺するのではという情報があるため、刑務所内での警備を強める。
真相はやがて新聞記者の調査が判明する
空白の二日間の行動は
「梶」は自分が骨髄を提供した青年、池上一志を尋ね、池上が働く新宿の歌舞伎町のラーメン屋にいっていた。
「梶」は自分の息子が適合するドナーが現れずに病死してしまったことから、見知らぬ誰かを助けるためにドナー登録をしていたのだった。
息子を病気で亡くし、妻に殺してほしいと懇願されて殺害した「梶」にとって唯一つながりを感じられるのはかつて骨髄を提供した池上一志しかいなかった二日間の行動を黙秘していたのは池上に迷惑をかけたくなかったから、人殺しに骨髄をもらったという思いをさせたくなかったからだ
人間五十歳の真意
51歳の誕生日になるとドナー登録が取り消しになるため。
池上と会った「梶」は自分の体が誰かに命を吹き込むことが出来る価値があると実感し、こんな自分でも人を救える可能性があるのなら、ドナー登録が取り消しになるまでは生きていようと考えていた。
そのためドナー登録が取り消しになる51歳になったら自殺を決意していた
エンディング
刑務所に面会に来た池上によって今度は「梶」が逆に池上から命を吹き込まれる形になる。
「梶」はきっと今後も生きる決意をしたのであろう、池上が作ったラーメンを食べるために。
こんな小説を思い出し、映画のシーンを思い浮かべながら歌舞伎町の街中を歩いてきました。
昔、よく歩いた西武新宿駅からの裏通り、あの大規模ビル火災のあったビル、うちの社員がいたのではないかと噂のたったことがあったな、・・・
昔はよく声を掛けてきていた職安通りへの通り・・・
新大久保のうら通りは、アジア系の女性が大勢立っていた・・・
でも今は誰も私のようなシニアの男性に振り向かず、一人ぐらいわいせつDVDやら、違法ドラッグや、可愛い女性紹介ぐらいの話を持ちかけてくるのを半分期待していたましたがなんにもなく、そろそろ湘南新宿ラインが混まないうちにと、新宿駅に急ぎました。
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