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2023年05月22日

富山の旅一部 富山市内観光

東京から長野・富山間は急激に近くなった。
北陸新幹線は平成9年(1997)に長野オリンピック(1998)に合わせて高崎・長野間が開業し、その後平成27年3月(2015)には長野・金沢間が開業しました。
その年の秋、新幹線に乗って金沢を中心に二泊三日の旅行にでかけたのを思い出しています。
信州信濃・善光寺の境内商店街で生まれ育った私にとって,東京イコール上野駅は、煙を吐くSLに乗り6〜8時間かかる遠い場所。
軽井沢からの碓氷峠のトンネルを通過する時はすべての窓を閉めないと、客室内が真っ黒になり、それが面白くて顔を出したりしたものです。
やがて、汽車が関東平野、高崎に入ると日の陽射しも、匂いも違い、東京が近づいてくるのを感じる瞬間だったのです。
海外から帰ってきて、結婚し、東京人として暮らし、お正月に帰省する時はまだ、上野駅は新聞紙を敷いて次の列車を待つのは風景は当たり前の時代でした。
上野駅から実家の長野市まで、SLはなくなり、電化されたとしても、碓氷峠は存在するので上野・長野間は4時間以上、あるいはもっとかかっていたかもしれません。
それが、長野オリンピック(1998)以降の新幹線「あさま」から北陸新幹線「かがやき」に代わり、最短82分となったのです。
たったの1時間22分です
それまで、関東に住む人間にとって、東京から北陸の金沢・福井方面に行くルートと時間・お金は悩みのタネでした。
福井、敦賀に行くのに、東海道新幹線米原で乗り換えて、JR西日本の特急「しらさぎ」に乗るか、京都まで行って「サンダーバード」に乗るか迷ったものですが、来年4月からは、文句なく東京から北陸新幹線で金沢・福井・敦賀に大勢の旅行客、ビジネス客が行くことになるでしょう。
今回の目的地富山までたったの2時間8分です。
長野から富山までたったの41分で着いてしまうのです。
最終的な自宅最寄り駅(大船)から富山までの所要時間、乗り換え含んで3時間3分でした。

富山市内を起点としての二泊三日の旅は

■富山市内観光
■越中八尾 「おわら風の盆」の地
■富山の古都 「高岡」
■チュリップの「砺波」
■富山湾越しの雪の立山連邦名所「雨晴」
以上を公共交通機関のみで、ゆっくりまわる計画をたてました。

一日目 富山市内観光
路面電車の走る街が好き
一日目の午前09:28富山到着。時間はたっぷりあります。
今回の宿、富山マンテンホテルは路面電車で駅から3つ目の電停ですから、歩いても5分〜7分程度の駅チカです。
電車代210円は、貧乏旅の私には勿体ないのは確かですがスーツケースもあり、着いてそうそう、カミさん愚痴られもしたくない以上に、路面電車が好き、路面電車の走る街が好きな上、富山地方鉄には全国でも最古かもしれない、レトロもようの電車が現役で走っているのです。
3月に行きました広島の街でも見かけました、そして私の地元「江ノ電」でも、広島でも見かける、レトロな昭和の色彩の電車が現役で、目の前にいるのですから、乗り鉄としては、たった3電停、4分といえども乗車して、ホテルに向かいました。

富山市ガラス美術館・図書館
私達二人は、実はあまり美術館・博物館に興味が薄いうえ、入場料が必要とする場所は一度、考え直すといった文化・芸術に疎い、性格の二人なのですが、この富山ガラス博物館は、入場料を払ってでも入るべき価値のある施設なのです。
富山市ガラス美術館は、富山市が約30年にわたり進めてきた「ガラスの街とやま」を目指したまちづくりの集大成とも言える施設で、複合施設「TOYAMAキラリ」内にあり、泊まっているホテルから徒歩10分ほどの、富山一の繁華街(?)にあます。
ここを目指したのは、ガラス芸術品ではなく、建物そのものを見たかったからです。
今や、日本を代表する建築家、新国立スタジアムの隈研吾氏が設計を手掛けたもので、御影石、ガラス、アルミの異なる素材を組み合わせ、表情豊かな立山連峰を彷彿とさせる外観と内部は富山県産材のルーバー(羽板)を活用した温もりのある開放的な空間となっており、被写体として絶好の素材、建物で内部の大半は市立図書館となっています。
当然無料ですが、ガラス工芸展示室への入場は有料200円でした。

市役所展望台
午前最後の富山市観光は、富山城です。
その前に、富山市ガラス美術館・図書館から富山城へは徒歩10分程度で、富山市役所前にあります。
そこでこの富山市役所には、観光来場者用り無料展望台があり、一階ロビーから直通のエレベーターで、誰でもが登って見ることが出来ます。
当初、富山城を上から見るのが目的でしたが、それよりもこの季節、まだ雪を残した立山連峰の絶景が富山市内から見えるのです。さっそく上がってみました。
見えましたが、撮影は出来ませんでした。展望台のガラスの汚れと、室内の灯りがガラス窓に映り込んでしまい、使い物にならないので、市内別のオープンエァのもとで撮影する機会を伺うことにしました。

富山城址公園と滝廉太郎記念館
富山城には天守閣は残っていません。あるのは模した資料館と展望デッキだけで、入場料を払って見るべきものはありません。
富山城は天文12年(1543)に、神保長職によって築かれその後、越後長尾氏(上杉氏)や一向一揆などによる争奪の場となり、信長配下の佐々成政、前田利長の居城となった平城で、現在、石垣のみが残っています。
この程度の史実は、旅行を計画した時点が解っており期待は全くしていませんでしたが、プラニングしていた時に、この城址公園内に滝廉太郎記念館なるものを発見しました。
土井晩翠・滝廉太郎の名曲「荒城の月」のモデルとされるのは、滝廉太郎のゆかりの地大分県竹田市・岡城跡が有名ですが、滝廉太郎は東京に生まれですが、生まれてまもなく父が富山県書記官となり富山市に転居。 小学校三年生まで富山で過ごします。
この城址公園のなかにあった小学校に通っていたと言われており、「荒城の月」のメロディイメージは、富山城と、富山市民は信じているそうです。

午後の観光はJR富山駅北の新しい観光名所へ
私達シニア夫婦二人のいつものパターン、ホテルに戻りお昼寝一時間して、午後からまた徒歩でかけます。

富岩運河環水公園
平成9年にオープンした「富山県 富岩運河環水公園」は、とやま都市MIRAI計画のシンボルゾーンとして水辺空間の豊かさを大切にしながら整備された面積9.8haの広大な親水文化公園です。
富山の自然と富岩運河の歴史を活かしたこの空間は、地域の文化や未来を見つめ、創造するオアシスとなり、北陸新幹線開通後、富山観光の最大の目玉となっています。

世界一美しいスターバックス
この富岩運河環水公園をいちやく有名にしたのは「世界一美しいスターバックス」とネットでバズってからです。
そう呼ばれるようになったのは、2008年に「ストアデザイン賞最優秀賞」を受賞したからだそう。
しかし、このコンテストは過去3回しか行われなかったとか、色々な批評もありますが、海外からの観光客、特に大勢の若い女性はこの前で写真を撮り、飲み物と緑に溢れた運河をSNSで紹介していますので、これを目当てに同じ体験を・・・というのが今の若い観光客のトレンドになっているのです。
今回、富山の地方都市に回って、各地の観光協会の人とお話する機会がありました。
地方の小さな街の観光協会に従事していほとんどの人は、定年退職したオジサンが多く、如何に外国人、若い観光客のソース、ニーズがネット上にあるのかを理解していないようでした。

富山県美術館
美術・芸術・歴史にほとんど興味のないカミさんとしては、高い入場料のかかる色々な施設は、私のお付き合い程度でしか興味がないのは知っています。ここ、富山県立美術館はちょうど企画展で入場料は1,500円ですから、絶対にOKはでません。
しかし、それを承知でここに来たのは、この美術館の屋上にある、2017年にープンした富山県美術館の屋上庭園「オノマトペの屋上庭園」です。
オノマトペとは
自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音(おん)で象徴的に表した語。音象徴語。擬音語・擬声語・擬態語などこと
この富山県美術館の屋上庭園には元々この地にあった「ふわふわドーム」を作ることだけは決まっていたそうです。
その「ふわふわ」という言葉から「オノマトペ」へと繋がり、ただどこにでもある遊具を揃えるのではなく、「オノマトペ」で繋がった遊具があれば面白いのではないか?
子ども達に楽しんでもらえるのではないだろうか?と出来あがった子供の遊び場なのですが、今ではこの遊具、場所が一つのデザイン、芸術として広く、世界に評価されている場所なのです。当然無料でした。

雪の立山連峰を望む展望露天風呂
富山観光というと、何があるの、見どころは?と聞かれます。
富山は、黒部アルペンルートの起点となる街、金沢への通過駅と思っていました。
ただ一つ、富山で絶対見たいと思っていたのは、大きな街のビルの向かうに見える、「白い・たおやかな・峰々」の風景でした。
富山出身の有名人が必ず云うのが、街と一体となった立山連峰の白い姿です。
確かに、白く輝く雪の山は、なにか神々しく、宗教的なものを感じさせます。
雪山は信仰対象であることは、富士山が世界文化遺産に登録されたことでも分かります。
私はイランのテヘランとボリビアのラパスで、ビルの間から見える「白い・たおやかな・峰々」を見て感激しました。
そう、この富山にも同じ風景があるのです。
今回のホテルを決める時の第一条件が、部屋から「立山連峰」が見えることが条件でした。
そして、数年前にプラニングした時、屋上大浴場露天風呂から、「立山連峰」が見えるホテルがあることを知りました。
ツインルームの仕様、部屋の大きさは私達夫婦の基準に満たされていませんでしたが、このホテル「富山マンテン」を選び、て正解でした。
泊まるまで「マウンテン」登山客が多いのでは思っていましたら、「マンテン」と植物の名から由来しており、北陸を中心にホテルチェーンを展開しているようです。


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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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