• もっと見る

2023年02月25日

早期退職20年 ついに後期高齢者となった

本日、25日は私の誕生日でついに後期高齢者75才です。

そして来週の月曜日は、二ヶ月に一度のファミリードクターの検診とお薬の日です。
検診と云っても、普段、毎日記録している体重と血圧の記録手帳を見せて、二分ほど世間話しをする程度ですが、誕生月の2月は年に一度の「腹部エコー」・採血・尿検査・胸部レントゲンがはいります。
お薬は
■前立腺肥大による排尿を楽にするお薬
■血圧を下げるお薬
■逆流性食道炎のお薬
■高脂血症(痛風予防)の薬 

一昨年より一つ減り、胆管結石予防のお薬は飲まなくても良いとなり、4種類です
逆流性食道炎も高脂血症も自覚症状はなにもなく、飲まなくてもいいのではと思う時もあるのですが・・・
血圧は毎朝、起きてすぐ朝食前に、東南のベランダの陽光にあたりながら、体と心落ち着かせ、深呼吸をゆっくりしてから測るようにしています。
部屋の温度はさして変わらないのですが、やはり温暖な関東南部・湘南鎌倉とは云え2月の朝一番の血圧は確実に上昇します。
冬場以外でしたら、朝起きて、深呼吸もせずに直ぐに測っても上は120台、下は70台と、誰が高血圧症なのと思うくらい普通の血圧なのですが冬場の朝の気温が低い時は、いきなり測ると一回目上が130台後半は当たり前で時には140もありましたし、下は80台後半からギリギリ90近くあります。
元々、家系的に信州の塩分濃度の食事傾向にある高血圧家系に育ったからでしょうか、現業時代の血圧測定で130後半・80台後半で、自分は正常値だと思っていました。

医療関係者のカミさんからすると、私は立派な高血圧と云います。
一番の対策は「たばこを止める」こと。
二番目は体重を落とすこと。
でしたが、時間不規則の建設業界の早朝・深夜お構いなし、ストレスは無限に浴びるほどの毎日で、そんなこと守っていると却って「うつ病」や「自律神経失調症」になることは長年のこの業界に携わってきて解っていましたから、退職したら実行することとしていました。
実際に、この業界では「うつ病」や「自律神経失調症」は当たり前でした。
何十億という現場を一人で切り盛りし、何かあったら一人で責任をとらなくては行けない仕事です。

超大型現場、日本を代表するような物件でも最終責任者は一人です、
逃げようがないのです。昔はそう信じていました。
しかし私のいた時代から少しづづ変化していました。
それは、余りにも現場に精神疾患が原因と思われる病人・けが人が多く発生したことや、今で云うパワハラが横行していたからです。
私はその先駆けとなったと、後に会社・業界で云われました。
「逃げれば良い」「放り投げる勇気」が必要。
私は、担当ゼネコンと対立し、現場を投げ出し、会社には辞表を預け、中米・カリブ海へ逃げ出しました。
こんな場所、こんな相手に人生を命をかけたくない・・・
救ってくれたのは、カミさんでした。
私も一緒に行く、といい二人で三ヶ月、カリブ海で過ごして帰国しました。
もちろん、ただで済む訳もないのですが、結局私の辞表は決済されず、3ヶ月の給与は振り込まれており、その代わり、喧嘩相手のゼネコンと競合するスーパーゼネコンへ
お預けとなりました。48才でした。
その後、ここで7年間お世話になり、55才早期退職となって現在に至っています。

話しはタバコの話し・・・
実際に「たばこの本数を減らす」から「一日数本」「一週間に数本」「自分でタバコは買わない」と進んてきており完全シャットアウトとはきていません。

自宅の近所の私より一回り上のおじいさんは、私が駅へ向かう道すがら、いつも家の前に椅子を持ち出して、「美味しそう」に煙を吹かしています。
あのお歳になっても、ああやって道路に座ってタバコを吹かす、私もあのような老後でありたいといつも思っていました。
しかし、最近ここ半年、あの「憧れの老人」の姿は観ていません。
酒・アルコールは量や接種方によりますが、少しは健康の増進に働くかもしれませんが、タバコは100%、体へのダメージしか与えないと自分自身の体で体験したのはついこの間<
退職後のことでした。
現役時代は現場の休憩室で、職人さんと一緒に缶コーヒーを飲みながら、数本のタバコを吸って、心身ともにリセットし、さあもうひと仕事頑張ろうと出て行ったものですが退職後自宅で机に向かって一日の日課である「朝日新聞の天声人語」の書き写し時間、カミさんはちようど日課の「カーブス」にでかけ、私一人になると、ベランダに出てかのご老人のように、青空のもと、周りの木々の緑を眺めながら、一番軽くタール・ニコチンの少ないタバコをゆっくりと一本吸ってから、万年筆を持って天声人語専用の原稿用紙に向かうのですが、微かにてが震え、元々下手な字ですが、しっかりと丁寧に書けないのに気づきました。

ある時は一人、鎌倉の裏山を歩き、ベンチで一服してから歩きだすと、フラフラするのです。
また、ある時は、タバコを吸い終わると、急に尿意を催すのです。
恐らく、喫煙による血管の急な収縮によるものと思われますが、一応、脳外の先生、泌尿器の先生、整形の先生にそれとなく聞いてみました。
間違いありません、タバコによる血管の収縮のせいです。
でも現役時代、そんな経験は全くありませんでしたのに。

ファミリードクターにこの話しをすると、ここでは出来ないけど、自宅のベランダでタバコを吸った直後自宅で血圧を測ると解るわよ。と言います。
やってみました。
確かにいつも朝、深呼吸してゆったりした気分で測ると高い時でも130程度なのに、この時は150を超えていました。
ニコチン・タールは血管を急激に収縮させる、そのために脳にいく酸素量が減り、フラフラすると、字が綺麗にかけない、そして尿道の血管が縮んで尿意を催す。
全て、解っているんですそんなことは。
覚醒剤とはいかなくても、マリファナ程度に一度染まった人間がなかなか断ち切れないという心持ちは、嫌というほどよく解ります。
完全に100%、タバコをやめようとは今でも思っていないのは、脳内にあふれるドーパミンの心地よさは、タバコも葉っぱも理屈は一緒で解るからです。
あのお年寄りはどうしているのだろう、あんなに気持ちよさそうにタバコを吸っていたのに。
もし、私がステージ4の悪性腫瘍と宣告され、あと半年の人生と宣告されたらどうしよう。
そう、もうタバコをやめようとは思わないだろうな。
好きな旅行を費用も考えすに、何処にでも出かけよう・・・
ここまで書いた時、5年前になくなった実兄を思い出しました。

生涯独身だった兄は40代半ばで都会の生活から生まれ故郷の信州に戻り生活していました。
そして古希を迎えた齢に、お腹の不調を訴え、盲腸癌ステージ4と診断されました。
兄はその頃から緩和医療の薬の影響もあったのか、多少の認知か現れはじめました。
私としては、南米から戻ってきた一時期、在京の兄の世話になったので、少しでも元気で動ける時期に、兄の人生で一番長く過ごした小田急沿線のアパートを一緒に見に行こうと誘いました。
当初、このプランに乗り気だった兄は日に日にに体力も気力も消耗していき、結局行くことはかないませんでした。
そして、ヘビースモーカーだった兄に、タバコを勧めても「いらない、吸いたくない」と断られました。
そうなんだ・・やりたい時、行きたい時にやらんくては行けないんだ・・・今そう思います。

この街に越してきて丸20年になる。

あの頃知り合ったこの街の人たち、最近、全く顔が見えない。
街の集会場や道路の立ち話で声をかけていたあの人、私より一回り上の世代だから80代半ばだろう。
電話番号も知っているし、奥様とも顔見知りだけど、どうやって近況を知ることができるのだろう。
みんな、NPOセンターに集まって活動していた人たちたけど・・・
こうやって静かにフェードアウトし、後から風の噂で聞くことになるだろうか。
退職して20年、まるで昨日のことのようだが・・・


ブログ管理人のホームページ団塊世代の海外ロングステイ 関連情報がメイン
  
ブログ管理人のwebサイト2011から2019年過去のブログ・アーカイブ

定年後の過ごし方サイト読者からの投稿・体験記事ページ

ブログ管理人の動画サイトユーチューブページ

ブログ管理人のつぶやきツイッター
posted by 西沢 at 07:56| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
この記事へのコメント
コメントを書く
トラックバックの受付は終了しました

この記事へのトラックバック