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2023年01月18日

相続対策 子供のいない夫婦と養子縁組問題 

かなりの確率でおきる退職後数年での突然死

先週、羽田空港に見送りにいったアルゼンチンのセニョーラの帰国目的は、心臓発作で突然死した、68才の弟さんの葬儀のための帰国でした。
夫・妻ともに地元の役場に定年まで勤めており、さあこれからの子供のいない定年後のリタイヤライフを楽しもうとしていた矢先の死でした。
普段から、心臓は少し患っていたようですが、12月のやや暑い日、汗をかいてシャワーを浴びて一休みしている時に倒れて、そのまま救急車で運ばれ、その日になくなったそうです。
退職後3年、68才。
私の姉の夫(義兄)も全く同じでした。
70才、普段心臓に関して、薬も飲んでいなかったのに、突然の心筋梗塞で日曜日の午前自宅で倒れ、緊急搬送されましたが、その日の夜なくなりました。
60才で退職し65才まで嘱託として残り、5年後のことでした。
年間10万人が発症し、3万5千人が亡くなる急性心筋梗塞。
60、70代に多い特徴があり、生活習慣や加齢による血管の変化が主な要因です。
さらに最近の調査で、現役時代の働き方が影響して、動脈硬化が長年進行する“蓄積効果”の問題も浮上し、長時間の勤め人で発症リスクが高いことがわかってきており、退職後数年での発症に警鐘が鳴らされています。

子供のいない夫婦の場合の遺産分配
このセニョーラの弟さんも私たち夫婦と子供のいない家庭でした。
羽田空港での見送りで、一段落して二人たけでお茶をしている時に、このご夫婦の遺産相続について、セニョーラに聞きました。
「弟さんご夫婦、子供かいないから遺産相続もめなかった?」
「弟は役場勤めをしていて、そのような情報は役場内でちゃんと調べていたようで、問題は全くなかったよ」
「セニョーラにも弟さんの遺産を受け継ぐ資格・権利があることは知っているよね」
「知ってるさ、でももうかなり前に、遺産放棄の手続きを終えているよ」
「あんたのとこも、子供がいないから、ちゃんと正式に遺言状を書いておいたほうがいいよ」
「あんたは昔からしっかりしているから大丈夫そうたけど、そうそう、私の名前も書いといてね」
10年前までは、相続人の名前に大都市の生活に経済的に苦しんでいるアルゼンチン時代の同い年親友の一人娘さんを書いていましたが、つまらない、白人男性と結婚したので、現在は書いていません。


子供のいない故安倍晋三夫妻の場合

週刊文春で昭恵さんの場合を報じていました。
山口県、旧長州の長い政治家一族ですから、かなりの資産家であり、資産的相続や政治家としての相続で揉めるのでは、世間一般は興味津々で見ているのを、「週刊文春」はお見通しです。
政治的には、故安倍晋三夫妻に子供がいない為世襲問題はなく、昭恵夫人は全く政治には興味がない様子でもあり、昭恵夫人としては、これからの人生政治の世界、岸家、安倍家いや、山口・長州との縁を切りたい様子も伺えるようです。
では、昭恵夫人が相続する、渋谷区の富ヶ谷の豪邸や、夫が愛した山梨県鳴沢の別荘、下関の地元別宅はどうなるか、いくら位になるのかを伝えており、子供のいない私には興味津々で読みました。

昔、政治家は落ちたらただの人、残るのは井戸と塀のみ「井戸・塀政治家」が当たり前でしたが、最近の政治家は圧倒的に世襲議員が多く、かなり庶民とかけ離れた豊かな、豪華な生活暮らしぶりが伝えられてきています。
故安倍晋三氏は三代以上続く、長州・山口の政治家一族、「岸・佐藤・安倍」出身ですから、政治的遺産はもちろん、かなりの財産をを築き、残したものと思われています。

しかし、文春を読むと、違っていました。
渋谷区富ヶ谷の豪邸の所有者は、安倍晋三夫妻ではなく、晋三氏の母親(岸信介の長女)、洋子さん(94)才と、実兄の寛信氏の所有物、同じく山梨の別荘もお二人の所有物件として登記されています。つまり、昭恵婦人には何にも残されていないのです。
あるのは、山口県の下関市と長門市の自宅だけです。
しかし、ここは、地元の政治活動事務所となっており、相続したから簡単に引き払うと云う訳にもいかないのです。
極く、大雑把な言い方をすれば、子供のいない夫婦の故安倍晋三は、自分終活を何もしてなかった。もし自分が先になくなったら、妻の昭恵はとう生きるかを全く考えていなかった、というこになります。
誰も自分が標的となって殺される、暗殺されるとは、日本の政治家は考えていないでしょうが、政治家としてではなく、一個人として子供のいない夫婦の夫は自分が先に逝った後の妻の暮らしについては、周到に準備する必要があるのは、団塊世代でなくとも当たり前のことでしょう。

最近身近な耳にする、遺産相続に表面化する養子縁組

私のNPO講座の生徒さんには、行政書士の方が多いいらっしゃいました。
土地柄なのか、元公務員、国家公務員の男性が多く、これらの官公庁の勤務年数・経験により、一般の方よりは簡単に行政書士の資格が取れるからでしょう。
講座の休み時間に、私の終活に関する話題に触れ、行政書士の一番多い仕事に遺産相続手続きのアドバイスや、実際の手続きが増えていると話をしているなかで、特に多いのが、遺産相続で初めてあらわになる、養子の存在だそうです。

確かに、良く耳にするのが年老いた夫の両親の介護を受け持ってきた、夫の妻には相続に関しては何の資格もないのは周知の事実です。
仮に年老いた親が嫁に感謝して残してあげようと口約束しても無効ですし、自分で自筆で書く遺言状もたいていは、無効扱いになります。
仮に有効であっても、嫁に書かされたものではないかとの、裁判沙汰を起こす、夫の兄弟も沢山いるそうです。
そこで、一番有効で確実なのが、嫁ではなく夫の両親の養女となり戸籍上の娘になる方法です。
しかも、この方法は、夫の他の兄弟の承諾も認知、報告も必要かないことです。
あくまでも、夫の両親と嫁の間たけの問題だからです。
実際に両親がなくなって、遺産分割協議に入ると、法定遺産相続人の名簿か該当者に配られ、初めて兄弟は実家の兄の嫁さんが養女であることを知るのですから騒動にならない訳がないのですが、全て手遅れでは。

嫁という立場たけでなく、夫であっても妻の実家の養子になれます。
この問題は私の周辺でも事例があります。
妻は女三人姉妹で、上から順に外へ嫁にでました。
私のカミさんは次女で、順番的には三女が実家を継ぎ、彼女夫は名字を受け継ぎ、家にはいりました。
その時は、普通の入婿と思っていましたが、母親が亡くなって遺産相続の名簿を受け取って初めて、養子縁組であったことを知りました。
特に、大きな遺産があった訳でもありませんが、長女・次女の二人には、ややわだかまりがあったように見受けられました。
そして、今、私の実姉の長男で同じような問題が起きているようです。
姉の子は男一人、女ひとり、姉の長男は、女二人男一人家族の長女と結婚、次女と長男は早くから外に出で家庭を持っています。
このご時世によくある、晩婚同士の長男・長女の結婚です。
結婚して、長男は嫁さんの実家で暮らし始めました。
私の姉は、高学歴、やや社会意識高め系、最初から長男の嫁さんとは合わないのは分かっており、同居は最初から考えていなかったものの、相手の家に入ると思ってもいなかったようです。
70才で心筋梗塞で亡くなった家に一人で住んでいます。
長男と云えば結婚して直ぐに会社命令妻と二人でドイツに勤務が長引いており、今年ようやく二人で一時帰国しますが、帰る家は同じ市内でも嫁さんの実家です。
今、その長女は密かに、夫の養子縁組を企んでいるようと、実姉から聞きました。
嫁さんにしてみれば、年老いていく母親の面倒・介護は自分と夫で見るのでアから、外に妹と弟と同じ遺産配分には納得しない、そう私の姉を見ているようで、今でも、向こうの家に我が子を盗られた気分なのに、そうは絶対にゆるさん、という気持ちのようですが、特別、姉の許可も必要ないし、遺産相続にしても、嫁の実家からも、自分の実家からも有利になると、嫁さんに諭されている様子、姉は話していました。

養子縁組のメリットとデメリット
1.養子縁組すれば相続の権利関係は実子と同じ
1-1.養子は実子と同じ割合を相続することができる
1-2.一般的な養子縁組の3つの事例
1-3.実は養子縁組制度は2種類ある
2.養子縁組で得られる相続における5つのメリット
2-1.メリット@:実子と財産を平等に分けられる
2-2.メリットA:法定相続人ではない方へ相続できる
2-3.メリットB:相続税の基礎控除額を増やせる
2-4.メリットC:生命保険金の非課税限度額を増やせる
2-5.メリットD:死亡退職金の非課税限度額を増やせる
3.養子縁組で注意すべき5つのポイント
3-1.ポイント@:一人あたりの相続財産が減る
3-2.ポイントA:相続税が2割加算される場合がある
3-3.ポイントB:養子縁組をした時期により代襲相続は認められない
3-4.ポイントC:養子縁組は個々の縁組なので養親の立場を引き継げない
3-5.ポイントD:相続人の間でもめてしまう場合がある

まさか、信州の貧乏人の倅や北関東の片田舎の娘の家庭の周辺でこんな、遺産相続の話があるなんて、時代なのでしょうか


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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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