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2023年01月08日

退職して20年になる年金シニア夫婦の物価感覚 

私達夫婦の物価感覚、価値観は異常なのだろうか

エアコン年末12月、リビングのエアコンが壊れた。
退職して丸一年目に、21年住んだ駅前マンション群から、鎌倉の駅からも庶民的な商店街からも徒歩10分の緑の多い、文京地区の53世帯の共同住宅に越してきて今年で19年になります。
昨年の暮れ、少し寒くなってきたので朝だけ暖房をつけようと、やや大きめのエアコンを点けたら、本体のランプ全部が点滅しました。
「全灯点滅」は故障のサインであることは、電気技術屋ですからすぐに分かります。
カミさんは、18年前に購入した時に付属の説明書を引っ張り出して、自分たちで何か対処できるか調べ始めました。
私は、ネットで緊急試運転モードで動くかどうか調べましたが、取説には掲載されていませんでした。そして、このメーカー「サンヨー」は現在存在せず、修理に関する問い合わせ先には、「パナソニック」の名前がありました。

18年ものですから、諦めたほうが良いのは、日本社会の常識でしょう。
それに、我が家は東南向きの鉄筋コンクリートの18年のマンションですから、外部との断熱も、そして上下階との断熱・遮音も以前住んでいた21年もののマンションと違い、年間にリビングの暖房をいれる日は冬場の30日、時間にして30時間もありません。
特別暖房用のエアコンがなくても、ガス温水床暖房がリビングに入っているので、それで暖はとれるのですが、温水床暖房は温まるまで時間がかかるのと、ガス代が高いので、これまでテスト的にしか使っていません。
取り敢えず、赤外線電気ヒーターと、ひざ掛け毛布があれば、朝一番、起きがけの寒さは凌げます。修理はせずに、冷房時期前にエアコンを買い替える予定でいます。

物価の値上がりは肌感覚で感じています。


毎年、お正月は家電量販店の特売チラシを隅々まで見ます。
この時期、いつも小物、最寄り品の掘り出し物(USB・SDカード等が)楽しみですが、今年の各社のチラシには全く掲載されていませんでした。
恐らく・・想像ですが、IC・電子チップ関係の減産、不足などで民生用の機器類まで手が回らないのではと思っています。
このチラシめぐりのついでに、家電量販店のエアコン売り場を覗いてみました。

びっくり、信じられない価格
12~14帖リビング用の冷暖房エアコンが、標準工事費込で25万円。
うっそー、確かに大型ビル設備工事会社の友人からは、現在在庫がなく工事が遅れ気味、エアコン本体も工事資材も全て値上げと、入荷遅れで困っているとの話は聞いていましたが、こんな家庭用の小さなエアコンが一台25万円なんて、馬鹿げている。
18年前、現在の我が家のリビング18帖と私の部屋(6~8帖)二台の設置・購入価格は15万円だったと記憶しています。
確かに、あれから18年経っているのですから、物価は多少上がっているのは分かっていますか・・・
一年通して、リビングのエアコンの使用する日数は40日あるかないか、時間にして100時間、あるかないかでしょう。
小さな子供がいた、お隣さんは、一日中エアコンを使っていましたし、成長した現在でも、エアコン室外機からドレイン水が一年中流れているので使っているのでしょう。

70代のシニア夫婦、都会のマンション暮らし、電気代は


カミさんのカーブスのお友達鎌倉婦人のご家庭の一ヶ月の電気代は1.5万円前後が普通で冬場・夏場は2万になると云います。
我が家は昨年の今頃、まだロシアによるエネルギー危機が起きるまで、私の感覚では電気代は、4千円代が普通でした。
子供もいないシニア夫婦、日当たりの良い東南向きマンション、日中電気メーターは無人の家のように廻っていないでしょう。
特に節約している訳でもありませんが、使わない部屋の電灯はつけない、特に冷暖房エアコンの消費電力が電気代に占める割合が一番多いというのは、ビルシステム管理制御のエンジニアでしたから一番良く解っています。

我が家の電気は、「東電」からではなく「ソフトバンク電気」から引き落とされています。
スマホ契約延長のときに、3ヶ月だけ少し安くなるという勧誘に誘われて、切り替えました。
大きな電力回線の事故・トラブルがあった時、「ソフトバンク電気」がどんな対応をするかはわかりませんが、まあ大丈夫でしょう。

電気代にしても、ガス代、水道代にしても、我が家の一ヶ月生活予算は退職直後と昨年までは代わってしません。
退職直後というよりも、以前住んでいた駅前大開発マンション群に入居してからとほとんど変わっいないのです。
日本経済は不動産バブル崩壊後の失われた20年・30年と云う言い方があります。
物価も給料も上がらず、ややデフレ気味の日本経済。
それは、私達団塊退職世代にとって、大順風となったのです。
私は55才早期退職計画作成時に将来の日本のインフレ率を2%としました。
その2%という数字の根拠、出どころは、大手生保の個人年金長期利率が2.2%だったからです。
日本経済の中心にいる経済スペシャリストの弾きだした数字を信用しました。
それ故に、銀行などが進める投資物件の見込める利率には見向きもせずにこれました。
しかし、経済アナリスト・専門家も間違っていました。
日本経済は超低空飛行、インフレどころかデフレもようでこの20年で
一番特をしているのは、既に退職し、一定金額の年金が保証されている団塊世代とその上の元サラリーマン諸氏なのです。

インフレの足音、忍び寄ってくる影


野村證券は現金価値の目減りと題して4年前に以下の記事を掲載しています。
老後に直撃?「インフレ」は暮らしにどう影響するのか
https://www.nomura.co.jp/navi/lp/lifeplan/over/column/004/

4年前2019年の野村證券のアナリスト達は、このまま日本経済のみが超低空飛行を続ける訳がなく、成長するには2%程度のインフレ率を考えていました。
この2%のインフレ率は、経済の成長、拡大には必要な数字と、現在の政府・日銀・経済界もみんな考えている数字で、先に述べた私達夫婦が40才のとき(35年前)に想定した数字と同じです。
この野村証券のグラフは、「その通り」です。と答えるしかありません。

野村は、20年後現金の価値は2/3になるから、私達に資産運用を任せないと云っているのです。
確かに、野村の専門家は2%以上の運用をするでしょう。
しかしそれは、顧客の最終取り分ではなく、2%の利回りで運用し、諸々の手数料・口座管理料・引く前の金額であり、顧客の最終取り分は、トントンぐらいかと思われます。
何処の世界もそうですが・・・
「大衆は儲けのカス」しかもらえないし、「損は全て100%お客が負担」
・・・は大昔から変わっていません。

では、どうするか?
2%程度なら、超簡単で、これまで先輩たちがやってきたことをすれば良いのです。
2%の運用はせずに、2%減の生活をすれば済むことなのです。
基本的な一ヶ月の生活費は変わらず、TV登場する地方の田舎のおばあーちゃんのように、毎日すこしづつ外に出て、日光に当たり歩き、お友達とおしゃべりをし、夕方はできるだけ健康的な自炊をし、早めに消灯して寝る。
20年間で生活費を2/3にすれば良いのです。
証券会社の脅かしをまともに受け取ってはいけないのです。
ただし、あくまてもこのような低利の管理されたインフレの場合に限られます。
アフリカや南米アルゼンチンのデフォルト、或い、ソ連崩壊後の混乱期のようなハイパーインフレの場合はどうなるか?
わかりません、でも一つ楽観しているのは、私の少ない余命期間中までは、日本経済は持つのではないか?
最近、考えることは、「うん?俺はそこまで生きているだろうか」です。


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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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