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2022年11月12日

定年オヤジ改造計画 垣谷美雨

郷ひろみが定年ダメおやじを演じる?
日曜日の午後4時にNHKのテレビをみることは、相撲中継以外にないことなのですが、この日は旅の疲れから(たった一泊二日バスツアーだったのに)か自分の部屋のベッドでダウンしていました。

TV画面は日曜日の午後の必見番組、「フジテレビ系列」の社会派ドキュメント「ザ・ノンフクション」をみながら寝落ちしていたようで、画面は8chらしく芸能人のおふざけをやっており、消そうとしたらボタンを間違えたのか、NHKに変わりました。
こんな時間にドラマ、そして俳優を見ると「郷ひろみ」です。
消して寝ようと思ってみたら、タイトルが「定年オヤジ改造計画」です。
2022年7月25日に「特集ドラマ」としてNHK BSプレミアム、BS4Kにて郷ひろみ主演で放送されたもの再放送です。
これってもしかして、あの「垣谷美雨」原作の・・・以前から気になっていた本です。
生まれて初めて、2時間、あの「郷ひろみ」を見続けることになりました。

ドラマは主人公の退職祝いあパーティーから始まります。

主人公は同僚・部下から赤いチャンチャコと赤い頭巾とチャンチャコを着せられ上座に座っています。
定年退職おめでとうと祝福され、最後に女子社員から大きな花束を渡されます。

私は、いつも思っていたのですが、あの大きな花束を抱えて帰宅通勤電車にのるのですか?と思っていました。
しかし、ドラマのこの主人公の会社では、退職お祝いの日だけは、会社が手配したハイヤーで自宅まで送るようです。
確かに、大会社ならそうなのかもしれません、初めて知った。

私の場合は・・・
55才、勝手に自己都合、社内の部署は部長と言う肩書きだけで、部下はなく、7年以上も前から客先大手スーパーゼネコンに出向と云うご身分で仕事を自社にまわしてきたお客様扱いでしたから、多くの元部下はいましても、退職祝いはするような雰囲気ではありませんでした。
退職祝いは、各現場単位で職人さんグループによる飲み会で終わりです。

ドラマのストーリーは
退職した主人公は本社関連会社の取締役に就任する予定でしたが、業績上の都合でその会社は精算することになり、退職金の割増で無職ということにあいなり円満退職しました。
特に今すぐ働く必要もなく主人公は、妻(伊藤蘭)に「昔、ベニスに行きたいと云ってたけど連れていってあげようか」というと不思議な顔をし、いいえと返事します。
二人の子供がおり、長女(33才)のキャリアウーマンで未だ独身、自宅に同居しており、長男はすでに結婚して離れてくらしています。

主人公は長女に聞きます。
「おかーさん、あれだけベニスに行きたいと云ってたに、お前知ってるか?」
長女は呆れて「夫退職後に一緒に海外旅行に10日も一緒に行く夫婦ってどのくらいいると思う、昔はいたかもしれないけど、豪華客船で90日間とか、1,000万円もかけてさ、今じゃそんな余裕のあるサラリーマン夫婦はいないわよ、老後資金のこともあるし、せいぜいハワイの豪華ホテルに一週間がいいところ、それもね2割もいないわよ」

主人公は「どうして、夫婦じゃないか?」
長女は、「アンタ、本当に夫婦と思っているの、」
    「上司と部下じゃない、お母さんはアンタの下女じないのよ」
主人公「アンタとは何だ、」
長女は「お母さんは、病気なの、アンタと一緒に旅したもっとら重症化するわ」
主人公「病気、元気そうだけど、何の病気だ」
長女「アンタ、それも分からないんだね、」
  「それがお母さんの病気の原因だよ、フ・ゲ・ン・ビョウ

主人公は「フ・ゲ・ン・ビョウ」をネットで調べ「夫源病」と知る。

夫源病とは、
夫の言動によるストレスで妻の更年期障害を誘発したり悪化させたりすることを指します。
正式な病名ではなく、「熟年の妻が訴えるめまいなどの原因の多くが夫にある」と考えた石蔵文信医師によって命名されました。
基本的には、熟年の妻に現れた体調不良を夫源病と呼びます。ただ最近では、更年期でなくても似たような症状で悩んでいる妻も多いようです。
夫源病は、夫がいるとストレスや体調不良を感じ、いなくなると解放されたような安心感を持つことが特徴です。
以下のような症状に当てはまる人は、夫源病の可能性が高いでしょう。
▢ 帰宅して夫がいるだけでストレスを感じる
▢ 夫と会話するだけでめまいや息苦しさなど体調不良になる
▢ 夫の行動1つ1つにイライラしてしまう
▢ 夫が家にいない時は心が軽く、体調も良いと感じる
▢ 夫の帰宅時間を考えただけで頭痛や動悸、手の震えが出る



元会社のOB会に出てみると、知り合いの顔が多く、現役時代の仕事話に花が咲く。
出席している顔見知りに、いまどうしているか聞くと「悠々自適、毎日ゴルフとテニス」とか「晴耕雨読、晴れた日は庭いじりと散歩三昧」とか云う。
親しい元同僚は「みんなああ云っているけど、半分は見栄、嘘ではないと思うけど、みんな自分の居場所がなくて、学習センターとか図書館とか金のかからない場所はそんな、シニア爺さんでいっぱいだよ」
主人公は「夫源病って言葉知っているか?、娘は母親が夫源病だって、どうも最近車の助手席に乗るのを拒むので、俺の運転が怖いのかと思ったら、隣に座りたくないようだ」
同僚は「その程度ならまだ良いよ、うちの女房は密かに熟年離婚を考えているようで、この間社会保険事務所に行ったみたいだよ」

退職者男性は以下を事故チェックして下さい。


退職して来年で20年目、身近に熟年離婚をみています。
そうでなくとも、別居状態のシニア夫婦をも沢山います。
それ以上に多いのが、同居別居状態の熟年夫婦が如何に多いかも。

そうこうするうちに長男からお願いが

外で暮らす長男夫婦は共働き、半年前に出産した妻は六ヶ月の産休が開け、元会社に復帰するにあたり、子供を三歳児以下でも預けられる保育園にいれることになり、朝夕の送り迎えが親族であることを義務つけられ、実家にお願いに来たのです。
主人公は「人間の母性本能として子供が3才になるまでは、血の繋がった、乳を与えられる母親がそだてるべき」と主張し反対します。
長男は実家の母親に頼みこみますが、自分も仕事を持っており出来ない、ちょうど父親が定年退職したのだから、父親に頼めと拒絶します。
主人公は当然、拒絶します。
そんなのは男の仕事ではない、子供生んだお前たちの責任だと云い出します。

ここからタイトル「定年オヤジ改造計画」の本編が始まります。
戦後のベビーブーマー世代「団塊世代」が後期高齢者となり、一回り下の世代の退職期を迎えています。
高度成長とバブルを経験してきた団塊世代は比較的経済的に恵まれ、年金も人並み以上と云われていますが、これから終末期、医療・介護の問題、最終的に斎場の確保も問題となっている今、一回りしたの世代はこのドラマで描かれているように、上の世代と自分の家族が現代抱えている社会問題のまった中にいます。

若い夫婦が購入したいマンションの平均価格が6〜8,000万となると、当然ながら一人の稼ぎでは返せず、共働きとなり、子供が出来たら保育園は必須条件です。
今、若い母親の「ワンオペ」が問題となっています。
団塊オヤジや退職オヤジだけではなく、日本の男たちの意識改革をしなければならない、と作者垣谷美雨は本書で訴えているのです。
「女性だけが、食事・洗濯・掃除・育児・近所付き合いする意識を全日本人男性から改革しなければいけない」と。
続きは実際の小説を御覧下さい。
アマゾンで立ち読みもできますから。

主演した郷ひろみも伊藤蘭も 本年67才だって、さすが画面では若いな・・・
67才の頃の自分を思い出します。
七年前、俺たち夫婦の最後の海外旅行、ホノルルだった。
二人で7泊9日、全経費込みで30万円以下なんて、夢のような時代だった。

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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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