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2022年09月21日

通勤電車内でスマホで「ニーサ」の記事を読む若い女性

令和の通勤電車内は現役時代とは様変わり

現役を退職してほぼ20年になります。
住まいは、東海道線・横須賀線・根岸線・湘南新宿・上野東京ラインのターミナル駅ですから、用事で出かける時は、週に一度は首都圏と繋がっている電車に乗っています。
と、云っても首都圏のターミナル駅、東京・渋谷・新宿の都心に行くことはめっきりと減り、横浜でさえ、「出かけるか!」とい気分です。
普段週一、月一に乗車するのは、歯医者通いの為の横須賀線上り二駅の東戸塚と、映画館通いの為の東海線下り二駅の辻堂です。
退職し、地元にコミュニティの生活になれると、なかなか世間の乗り物、電車になる機会は減っていきます。
私のように、自動車運転免許ほ早々と手放した人は、他に移動手段がないので、頻繁に電車という世間・社会と触れ合い・接触がありますが、主に移動手段は自宅からの自家用車(古い言い方かな)に頼る地方で生活する人は、なかなか、電車という世間にふれることは、年に数回かもしれません。
実際に、実家の兄(77才)に聞くと、もう何年も電車に乗ったことはないと云います。
電車に乗るとすれば、長野新幹線で地元倶楽部の親睦旅行で行くときぐらい、他の在来線や、私鉄長野電鉄といったらもう何十年も乗ったことがないと云います。
このブログ記事を書くために、「昭和の通勤電車」と検索してでてきたのが、ここで使っている写真ですが、「昭和の」とタグをつけなくても、平成・令和の東海道の朝の通販時間帯・・・地方の方は驚くかも知れませんが、大船駅では通勤ラッシュは6時半から、この「昭和の」うたった写真に似たりよったりなのです。

小田原から新幹線のこだまに乗る最大の理由は

私が、関西方面に旅する時、小田原から新幹線に乗るのは、このラッシュの混雑を避けるた為です。
普通に考えれば、大船から関西方面・京都、大阪でしたら、新横浜からのぞみでいけば、時間はほぼ半分になるのですが、旅する日の朝、二人でスーツケースを持って、7時台の上りの通勤電車に乗り、横浜・東神奈川で乗り換え、横浜線で「新横浜」までいかねばなりません。
帰りにしても新横浜から大船は、帰宅時間帯のラッシュになります。
私は、現役時代横須賀線しか停車しない駅前でしたから、成田空港行きの通勤電車に大きなスーツケースを幾つも抱えて乗り込んでくる海外へ向かう家族の姿に顔をしかめていました。
こんな時間帯にのるなよ!、大きなスーツケースを持つなら、「成田エキスプレス」にしろよ、と心のなかで毒ついていました。
てすから、私達は、西に向かう新幹線は、いつも通勤ラッシュと反対方向の小田原から乗ることにしています。
それも、安い各駅停車の「こだま」です。
私達、貧乏、年金シニアにとって、「早い」と「安い」の選択は、勿論決まっています。「安い」です・・・
が、最近、72才を過ぎて、しかもコロナ禍を経験し、後何年と考えるようになると、その信念もやや揺らいできています。
目的地が名古屋から先なら、「ひかり」にしようかと。
鼻から「のぞみ」は考えていませんが・・・

私の通勤時代の電車のなかは、図書館だった。

私の場合、大型建設現場の現場監督ですから、朝の職員・作業員のラジオ体操と朝礼と安全に関する指示は必須です。
退職最後まで担当していた内幸町の30数階建ての中高層ビル現場の8時の朝礼に間に合うためには、自宅を6時15分に出なくてなりませんでした。
地方に住む方でしたら、その時間なら、電車の空席がありゆっくりと通勤出来たのでは、と思う方が多いとおもいますが、とんでもない・・・私の定位置、進行方向、左側(ドアの開閉が少ない)のよりかかって、新聞を折りたたみながら読めるスペースを確保出来るか、どうかギリギリの時間でした。
通勤時間は駅から・東京駅まで40分、本当は新橋が現場に一番近い下車駅なのを、東京駅まで定期を買い、東京駅から日比谷野音前の現場まで、20数分、朝のウォーキングでダイエットと、退職後の筋力アップを兼ねて皇居前から日比谷公園を突っ切って、毎日歩いていました。
読む本は、旅の本ばかりでした。
昔はよく読んでいたたいのは、「地球の歩き方」でしたが、この退職間際に読んでいていたのは、同じ世代の旅行作家「下川裕治」のアジアもの、『アジアの安宿ー 僕はこんな宿に泊まってきた』とか『アジアほどほど旅行』・『アジア迷走紀行』など片っ端から読んで、はやく、リタイヤの来る日を待ち望んでいました。

ここ10数年の通勤電車車内は様変わりです。

私の知り合いの高齢女性はこの車内の風景をこう表現しました。
「みんな、電車車内で一斉にお経を呼んでいる。」
たしかに云われてみれば、通勤車内では会話する人はなく、手にかざしたものに目をそそいで、じっと静かにしています。
空いている時間帯の車内に座っている人の8割は、先ず間違いなくスマホをかざしています。
時々、失礼を承知で何をみているかとチラ見すると、多いのは「ニュース」「ゲーム」「ファションサイト」そして最近一番多いのは「縦スクロール漫画」でした。
もう誰も、雑誌の「ビックコミック」も「ジャンプ」も広げて見ていません。
そんな時、ドア横の若い女性が見ているスマホの図面が目に入りました。
若い女性、多分25〜7,8才でといった雰囲気の昔の言葉で云うと「OL風」・・・今なんて呼ぶのが正解なのか?
ネット上では
総合職として一所懸命に働いているのに、OLと呼ばれると、「女であるが故に難しい仕事をしていない」と思われている気がします。
もちろん、私を「OL」と呼ぶ人は、そんなこと深く考えていない、差別しているわけではない、と思っています。
それでは、何と呼べばいいのか、「キャリアウーマン」はもっと嫌、「女性社員」は女性をわざわざつける必要ないし、私として、そのまま「〇〇さん」でいいのではと・・・

彼女見ていたスマホ画面はNISAについてでした。

私達が彼女と同じ年齢の頃、電車車内では新聞の野球結果や、「ビックコミックのゴルゴ13」なのに、あの年齢、そして女性で将来の為に「NISA」を見ている。
もう一度彼女のスマホを覗き見すると、彼女はスマホ画面をピンチアウトして読んでいます。
内容は・・・
「NISAのロールオーバーとは、わかりやすく言うと「非課税期間が終わる商品を、引き続き非課税で保有し続けること」です。 ロールオーバーすることで、投資で得た利益を引き続き非課税で運用し続けることが可能です。」

どうやら本気で、将来の自分人生に備えて投資を考えているようです。
確かに、彼女の年頃では、現在の日本の年金制度では宛に出来ないと考えていても何ら不思議ではありません。
私達の世代では当たり前だった、今、給与はそこそこだけど、勤務年数、役職に応じて、自動的に給与は上がっていく・・・はもう幻のようです。
私達の現役の頃、一般的な日本の一流企業社員の年収は年齢の20倍が常識でした。
退職直前の年収1,000〜1,200万、退職金は2,000〜3,000万が一流企業のボーダーだった頃の話しです。
勿論、一流企業といっても格差は激しく、私が退職した2003年頃、上位からメデイア・金融・商社など、どちらかという製造・機械・電機は下のほうでしたが、この年収イコール年齢×20万は当てはまっていたと思います。

しかし、今の若い世代はどうなんでしょう。

現在の公的年金制度のもとでは、政府が運営する年金は最低限のものであるから、持てるものは自分の責任で上積みして備えなさい、と云っているようです。
それでは一体、日本の平均的な40代の給与水準はどのくらいなのか?
私達には子供もいないし、甥っ子の上もう50代ですが、いったいどのくらい稼いでいるのか全くしらないので、ネットで検索してみました。
おそらく、この数字は当たっていると思います。
日本の主要企業の上位の企業は、私達の時代と同じく年齢×20万なのでしょう。
でも、データを見ると、運送・サービス、生活関連となると、企業規模も小さくなりかなり上位よりも少なくなってます。
この差は昔も今も変わっていないと思いますが、ベースとなる賃金が私がリタイヤした20年前と同じ・・・と云うことは、日本の失われた10年以上ののハンデイ、安倍政権以来の経済低迷、近隣各国との差がどんどんと広がってきているのでしょう。
通勤電車内で若い女性が、将来の自分の老後の年金を心配しながら、スマホの投資術を読む姿は決して美しくはありません。
あの20代後半の女性には、ファッション誌、旅行雑誌を読んでいて欲しいものです。

NHK特集 “中流危機”を越えて 「第1回 企業依存を抜け出せるか」


この電車内で「NISA記事」を読んでいる女性の姿をみた翌週、衝撃的というか、ある程度予想はされていた、現代のサラリーマンの置かれている経済状況を知ることになりました。

9月18日 NHKスペシャル 引用
かつて一億総中流と呼ばれた日本で、豊かさを体現した所得中間層がいま、危機に立たされている。世帯所得の中央値は、この25年で約130万円減少。その大きな要因が“企業依存システム”、社員の生涯を企業が丸抱えする雇用慣行の限界だった。
技術革新が進む世界の潮流に遅れ、稼げない企業・下がる所得・消費の減少、という悪循環から脱却できずにいる。厳しさを増す中流の実態に迫り、解決策を模索する2回シリーズ。


中流中間層の所得、平均値ではなく実質的なセンター値(超高額所得者や低所得者を除外した値)1994年、バブル景気が崩壊した3年後と、四半世紀25年後の中央値は26%(1/4)も下がっているのです。この25年間の欧米・アジアの国の所得の上昇を比べるもなく、日本だけが全く賃金は上昇せず、日本のサラリーマン中間層の所得下がり続けており、あの電車内で「NISA」をみている女性のように、企業の給与だけを宛にしていては、自分たちの豊かな生活は望めない時代となっているのです。

この通勤時間帯私はプライオリティシートには近づかない

この通勤時間帯に電車に乗る機会は少ないのですが、どうしても混雑した上り電車に乗る時は、あえて、「優先席」付近には乗車しません。
まだ、私は若い、年寄りと思われたくないという意識は同然あります。
それよりも、これらの優先席近くに立ち、座っている人と目を合わせたくないのです。
「別に、俺は席を譲って欲しいと言ってるわけではない」
「僕は君たちが思うほどの年寄ではない、却って元気かもしれない」
つまり、人に余計な心配、お節介をかけたくないので、この付近には近寄らないことにしています。そして、来年75才(後期高齢者)になったら、堂々とこの席に足を組んで座ろうと考えています。


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posted by 西沢 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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