
シニア二人暮らしのマンションの場合は
テレビは二人の共用の場であるリビングにひとつ、やや大きめテレビ(と云ってもいろいろなメディアの情報や映像、よそのご家庭のリビングのTVの大きさからみるとかなり小さめですが、二人だけですからこの大きさで十分。4Kなんて必要ありませんし、)
その他には、各々寝室にひとつづつ19インチのPCモニター並の大きさ、個人用があります。
基本的に結婚して40年以上経っている子供のいない、どちらかと云うと「仲良し・お友達夫婦」ですから、夕食後から寝るまでの3時間は、同じリビンクで過ごすことが多いです。
私達二人共通して見る番組は

ニュースを中心に、旅番組がメイン、民放のドラマはほぼ見ません。
芸人が中心の楽屋落ち、おふざけ番組も見ません。
基本的には、テレビから何かしらの情報が得られるような番組を好んでみています。
ほぼ、二人で見るチャンネルは「テレ東」がダントツで一番多いです。
テレ東のお金をかけない、脚本のない行き当たりばったり、旅番組や、一般人を対象としたインタビュー・訪問番組、そして何よりも私の感性・好みに合うのが「路線バス乗り継ぎの旅」で、再放送の「BSテレ東」まで見ています。
この番組にででくる、観光案内所、駅チカの食堂、私達が降りた山奥のバス停・・・まさに私達夫婦、運転免許証を早々手放し、どんなところでもバスでいく方法を模索している、私達にはぴったりの番組なのです。
そして、水曜日は「BSテレ東」の"外国人、私が日本に住む理由"と「テレ東地上波」の「家、付いてっていっていいですか」を二人で楽しみに見ています。
"外国人、私が日本に住む理由"は特に、カミサンに見てもらいたかったので大きな理由です。
外国人が異国に住む・・・ということはどういうことなのか?
退職後の海外ロングステイをも含めて、知るにはとても参考になる番組です。
私は青春時代の6年間を海外に暮らした経験があります。

1970年代の当初、特に南米の端、大都会とは云え日本人は隣のブラジルや昔から移住者の多かったペルーと違う、ブエノスアイレスは、超白人社会の国でしたから全く何の手助けもなく、新しく住むという環境は、北米・欧州・ブラジルと比べるとほとんどありませんでした。
そんなことを思い出しながら、この番組"外国人、私が日本に住む理由"を見ながら、隣で見ているカミサンに向かって、ロングステイにしろ、会社や組織に守られている異国に住むのと、自分だけの力、知識・経験だけで住むの如何に大変なのか、説明するのですが、カミサンには説教に聞こえているようで、「私は一人で行かないから、あなたと一緒だから何も心配も不安もないわ」と云います。
カミサンのお気に入りは「初めてのお使い」
いつも一緒のTV番組を見るのですが、先週の土曜日の夜、私は何時もの「テレ東」の出川の電動バイクを見ます。
カミサンはこの日、「私は日テレの”初めてのお使い”を自分の部屋で見る」と云って自分の部屋に引き上げていきました。
なるほど・・・これは絶好のチャンス到来、来週カミサンの嫌いな、銀行へのお使いを頼もう、もうそろそろ、カミサンは私の逝った後の処理を学んで貰わないとと前々から考えていました。
TV画面では、5歳ぐらいの子供が近所のスーパーとお店二箇所ぐらいで買い物をする設定。
71歳の我が家のカミサンの初めてのお使いは
銀行の貸金庫に行って、実印と印鑑証明を持ってきてもらうのと、カミサン自身の口座から旅のお小遣い2万円をおろし、記帳し、再び、貸金庫にしまう、といった「超簡単・誰とも会話しなくても完了するタスク」と説明しました。
先ずカミサンは「タスク」って何?と聞きます。
これまでの私でしたら、テスクとは・・・と説明していたのですが、今回は冷たく、「スマホに向かって”タスクとは”って聞け」と突き放しました。
「タスクとは課された仕事、課題」との回答にカミサンは、なんで私が仕事・課題をやらなくてはならないのと、ふくれましたが、最近の私は常々、来年75歳、後期高齢者、予定寿命まで
後3年を、念仏のようにカミサンの頭に浸透するように語りかけているので、今回のタスクの背景を理解しているようです。
銀行の貸金庫へお使いに行ってきて

カミサンは当初、絶對嫌だと、あの「初めてのおつかいの子供」以上に抵抗します。
「だって昔一度行って、知っているから何で今回わざわざ私一人で行くのよ」
「貸金庫のシステムが変わったから、一度なれておいて欲しい」
「いつかは、一人でやらなくちゃならない日が来るのだから」
「ここは、日本、日本語が通じるところ、5歳の子供でも、日本語が解らない外国人でもないのだから」
「じぁ行って、銀行の人にお手伝いしてもらうわ」とかミサンはいいます。
「今の時代、銀行の経営は厳しく、人を減らしているので、事前予約をしないと対応してくれない世の中なんだよ」
カミサンが行きたくない理由は知っています。
大の大人、見た目は一見小綺麗な「鎌倉マダム」の外見なのに、テンキー入力もできない、これまでの人生でCDコーナーからキャッシュを引き出したこともないのを、他人に見られるのを恥ずかしいと思っているのです。
銀行の金庫に入るには、何箇所ものチェック機能があり、たどり着いてもまたまた、2つのキーがないと空けられないのをカミサンは知っています。
ましてや、今回のタスクは、以前一緒に利用していた貸金庫システムとほんのひと手順違うのです。
どうしても行きたくない・・・と初めてのお使いの子供のように駄々をこねます。
それではと、「初めてのお使い」の親のように提案します。
一緒に商店街の角まで付いていく、カミサンのお友達に、一緒にいることを悟られないように、本屋さんで本を探して時間を潰しているから、もし解らないこと、できないこと、があったらラインのビデオ通話で連絡して・・・
スマホに、解らない操作の場面や・金庫のなかの書類とかを向けて喋ってくれれば、その場で教えるからと宥め、ようやく送りだしました。
デジタル音痴のカミサンですが、ラインのビデオ通話は出来るのです。
結果は・・・30分後、
ヘルプの連絡もなく、カミサンはプンプン怒りながら私の待つ本屋さんに戻ってきました。

「大恥を書いたわよ」と云います。
「どうしたの」と私
「貸金庫の入り口でわからなくて、スマホでラインのビデオ通話がわからくてロビーでウロウロしていたら、行員さんが不審者あるいは、振込詐欺かと間違えて
声をかけてきたの、失礼しちぁう、そんな年寄にみえたのかしら、
貸金庫に必要な書類を取り出しにきたのだけど、前に一度しかきてなくて、今回貸金庫改修後
初めてでよくわからなかっただけなのに・・・」
「そしてたら、若い行員が、前とちょっと手順とキーが違うので、皆さん御困りのようで申し訳ございません」といって中まで一緒に入ってくれたわ」
若いのにえらい!沢山こんな御婦人を相手にしているのだろうね。
鎌倉マダムの自尊心を気遣ったのでしょうね。きっと。
私はこれで、もうしばらくは、元気でいなくていけないようです。
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