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2022年07月21日

退職後の自由な時間は幻想だった 親の介護とペットの存在

あるご夫婦二人の会話・・・

定年退職したら、子供たちは大きくなって独立しているだろうし、こんなに大きな何室もある一軒家は必要ないだろうし、もっと駅や商店街に近い、2LDKくらいの新しい設備のマンションに住もう、出来れば近くに朝夕散歩できる大きな公園がある所が良いね。
退職したら、海外旅行には年に2回は行きたいし、国内旅行も日帰り、近場を含めて二ヶ月に一度は行きたいから、JRの駅まで徒歩圏がいいね。

夫は大手町に本社がある大手メーカーを60歳で退職し、系列子会社の社長を65歳まで勤めて退職した団塊世代です。
私がNPOボランティアを卒業した3年ほど前までは、時たま、ゆっくり出来る町中の喫茶店でお会いして近況を伺っていました。
私は下戸で飲めないし、カラオケも苦手な付き合いにくい、面白くない人間なのです・・・但し「うつ・かう」は元の職業柄お付き合いはします。

かのご家庭の退職後はどうなったか?
奥様との会話通りの「理想とする定年後のライフをおくられているだろうか」団塊世代向けのwebサイト管理人としては、とても興味がありました。
私と違って、東京六大学の有名私立に入り学生運動には全く携わず卒業し、大手財閥系メーカーに入り、
全て順調な人生を歩んできた同じ世代のモデルケースのような人なのです。
転勤が大きく、50代で東海道沿線の大規模開発された、南向きひな壇の戸建てを購入し、この地で定年退職を迎えました。
私と違った、日本経済社会の本流・王道を歩んできた彼の老後の生活に興味があり、差し支えない範囲で、どんな老後ライフ設計をしてきたか、お聞きしたのが冒頭のお話です。
住まいは・・・現役時代の戸建てです。
奥様との退職前の計画では、退職後に町中に近い、マンションの予定でしたが、それが出来なくなったと云うのです。
地方出身の三人兄弟の長男の彼、一人の弟と一人の妹ともに地方の実家を離れ首都圏と北海道で暮らしていると言います。

実家の母親との同居生活がスタート

彼が最初の定年60歳の時、父親がなくなり、実家は母親一人暮らしとなり、自然の成り行きで、長男である彼の家で一緒に暮らすことになったそうです。
既に、彼の子供二人は独立して家を出ており、大きな家に母親を受け入れるに十分な部屋はありました。
年老いた母親と奥様と、退職後子会社の社長となった彼の三人暮らしが始まりました。
今まで、自分の家族だけで生活してきた奥様、夫の両親・親戚とは一年に数度のお付き合いしかなかったのに、夫が勤めにでている日中、姑との二人暮らしで、かなりストレスがあったと推察していました。
奥様も、夫は一流大学、一流会社、子会社とは云え社長まで上り詰めており、人生の階段を順調に上り詰めて、これからの二人だけの老後の生活をかなり夢見ていたようですが、叶いませんでした。

そして5年後、子会社社長を退職して完全フリーとなった65歳、母親を夫の兄弟に短期間預かってもらい、「飛鳥」で世界一周の旅にでる計画があったのですが、その頃から母親に認知症の症状がて初めて、夫の二人の兄弟は拒否したそうです。
一日中、夫と認知の姑との三人での生活、彼は比較的温和な性格で、家庭・家族を大切にする人物なのですが、それでも夫婦の間に溝が出来、段々と深くなっていったと言います。

出戻り、子連れ長女との同居

その母親は二年前、なくなりました。彼が73歳、奥様は71歳でした。
73歳にして、やっと昔夫婦二人で話していた、老後の生活がスタートしたのか・・・
奥様は、現在、嫁いで外に出た娘さんと一緒に暮らしています。
嫁に行き離婚して、二人の子供を抱えて働かねばならない娘さんに変わり、お孫さんの食事の世話から全て奥様が面倒みているようです。
彼に云わせると、却っていきいきとしている。と話します。
以前は、ほぼ家庭内別居のような状態だったのだから、と彼は云います。
少なくとも、今社会で問題となっている、シングルマザーの経済的な問題だけは、彼の財力で補っているようてす。

後期高齢者となった現在
それで、現在75歳、「シングルと同じで自由に動けるね。」というと
「そうでもない、家を空けられないんだ」
「どうして?」
「犬がいるんだ、ペットの大型犬」
「これがかわいいだ、子供よりもづっと可愛い」
「こいつを一人にして俺は出かけられない」
「それにもう、このコロナもあって、何処かに旅行に行こうという気も起こらない」
 私「まだ75歳、老けるのは早すぎる」
 彼は「お前はいいな、50代半ばでリタイヤして、夫婦二人でもう20年も好き勝手に生きて
 きてるんだから」
 私「好き勝手でもないけど」
 「健康的・体力的にも問題はあるし」
 「財政的には皆さんよりはかなり低レベルの生活を強いられているし」
 「一番の問題は、俺が逝った後、カミサン一人でやってけるのかな」
 「来年後期高齢者に達したら、本格的に店じまいを始める予定だけどね」

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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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