朝日新聞のオピニオン&フォーラム欄の投書が目に止まった
投稿者は76才の女性で内容は
数年前に奥様をなくしてしまった男性のお部屋を訪ねた時、きちんと掃除されたお部屋に趣味であるカメラが何台も並び、テーブルの上にはお花までも。
部屋の様子から同世代のこの友人が悲しみを乗り越えて、心豊かに過ごそうとしているのが伝わってくきた。
この投稿者は、後半こう述べている。
何時頃からか、断捨離、終活ということが盛んにいわれるようになったが、多分、彼はそんなことをしらないか、気に留めていないだろう。と感じさせる佇まいだった
確かに時流としては、残された家族、伴侶の負担を如何に少なくするか、特に、昔と違ってデジタル時代が故のもの処分が必要と言われてきた。
この記事はカミさんも読んでいて、私は自分の部屋の書棚にあるITがらみの専門書・旅行雑誌・地球の歩き方のバックナンバーなどをこれまで大量に処分してきました。同じように、これまでの人生で使ってきた十数冊のパスポートも処分しました。
いつかは、私が逝った後何らかの形で消し去るものですから、私の分は私が消し去る・・・そう思っています。
写真類は焼却する前にデジタル化して、HDのなかに記録として残してありますが、果たしてカミさんがこの裸のHDを複雑なケーブルでパソコンで見ることはまずないだろうと思っています。
後期高齢者となり、私の書斎から日に日にものがなくなっていきます。
カミさんは全く気にはしません。
私もそう思います、我が家のカミさんはドラマのように、亡き夫遺影に手を合わせ、毎日水とお花を備えるなんてことは、100%しない女性です。
先日もカミさんは友人と一緒に市内の葬儀社の会員登録を済ませてきました。その時に遺影の話があったようですが、遺影は全くいらない、お葬式の時にも必要なしと、断ったそうです。
しかし、この投稿にはある記述ずありました
私もこの時流に気にかけて、この先不要となるものや、残されても処分に躊躇するものは、かなり処分してきた。
しかし、思えば人生100年時代、もし残されて、ひとりになったら、その時間はどのくらいになるのか、思い出が心を慰めたり支えとなったりするのではないだろうかと
この記事はカミさんも読んでいました。
断捨離・終活というのは、基本的には残されたひとへの思いやりだと思います。
特に子供のいない夫婦にとって、夫の死後の煩わしい手続きやらは数ヶ月は続くでしょう。そんなカミさんの手間を省くためと、どうせ、二人きりの夫婦で、カミさんは私が逝った後、そんなに思い出に浸ることもなく、サバサバと残されている人生を生きて行くために、夫の思い出よりも、夫が残してくれたいった経済面を重視するのは、それこそ人生100年時代当たり前でしょう。
この日、カミさんにこれからこの「海外絵葉書」ファイルケースを処分しようと思いを告げました。
40年にも及ぶ私達二人の人生行路そのものがこのファイルケースなのです。
私達の人生は忘れもしない1985年8月の台湾旅行にあります。
1985年、私達二人は37才、34才、念願かなってこの8月に横浜の新築マンションローンを完済しました。
これまでの自宅購入してからの3年間。国内旅行はおろか海外旅行も行かず、ひたすらローン返済をして、晴れて自由、特にカミさんは私と違い、一週間以上の休暇を取りにくい職場、職業に従事していたため、二人の念願の海外旅行は、先ずは現在のローン返済の後と決めていました。
この日を鮮明に覚えているのは、「御巣鷹日航事故」を帰路の台北の空港で知ったことでした。
この日以降、私達二人は、二人で自由に海外を歩き、早く退職して老後のいっ時を南米やアジアで過ごそう、という同好の士の結婚だったのです。
この年以降、退職しパスポートを返納する65才までの30年間の旅先から自宅あてにだした。絵葉書やらその何十倍もの、旅先で知り合った旅の友人からの世界各国からの絵葉書がファイルケースに収まっているのです。
このまま、私が逝った後、これらの絵葉書は処分する必要があります。
※年賀はがきは、とうに処分しました。
昔と個人情報漏えいとかの問題もありますで、街中なので焼却処分は出来ませんので、シュレッターにかけての処分となります。
個人用の電動シュレッターは使ってはいますが、絵葉書のような厚紙はそうスピードをあげての切断は出来ないでしょう。
時間をかけてやるしかないのか・・・
とくに、気になるのが全て手書きのお便りなのです。
それも、私達が現地から留守宅宛にだした、多くの自筆の手紙をエイヤ、とシュレッダーにかけ後悔しないか?
もうひとつ、気になるものが、絵手紙年賀状でした。
私がウズベキスタンを個人旅行した時に知り合ったご夫婦共に「画家」で、お二人のホームページサポートアドバイスした縁で帰国後も長い間、お付き合いが続きました。もしかすると、この数十枚の彼の手書き絵葉書はもしかすると「お宝」になるかもしれないは冗談として、なかなか踏み切れませんでした。
カミさんは、これはシュレッダーで切断するのは、今はちょっともったいない。
もうしばらく、絵葉書の処分は考えようと云います。
この言葉に少々びっくりしました。
私が逝っても、特に昔を懐かしがるようには見えない女性なのに。
少し、思い当たる節があります。
カミさんのカーブスの友人の夫が3年間の介護施設生活の末、なくなりました。
この鎌倉婦人、いつも、夫は汚いとか、お金ばかりかかるとか、早く死んじゃえば・・・といっていたのに、死んでからからは、毎日仏壇の遺影にお花を添えてもっと優しくするんだった、今更ながら悔やみ、懐かしんでいるのだそうです。
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