みなさんこんにちは。
てごねっと石見スタッフの渡辺です。
江津は風が強い!
台風が直撃の予報もあるので、尚更です。
みなさま、外出の際はお気をつけて。
さて、7月もあっというまに真ん中を迎えようとしていますが、渡辺は7月1日〜3日まで東北へ出張に行って来ました。
そして、うにやらサザエやら冷麺やら牛たんやら美味しいものをじゃんじゃか食べてまいりました。
という話は置いといて...なんの視察に行って来たかというと、公共施設の活用についての視察です。
江津の駅前に立つ公共複合施設の活用や市民団体との連携について先進的な施設を見て回ってきたのです。
青森の八戸市、岩手県の紫波町、宮城県の仙台市、島根から二泊三日の短期間でめぐるという短期間の弾丸ツアーでしたが、得るものはかなりありました。(お腹も満たされました)
ということで、せっかく貴重な機会をいただけたので、視察の様子を少しだけお送りしたいと思います。
まずは八戸にあるポータルミュージアム『はっち』の様子をごらんあれ!
八戸ポータルミュージアム
はっちは、青森県八戸市三日町にある公立文化交流施設です。2011年2月11日開業。正式名称は「八戸ポータルミュージアム」です。(Wikipedia参照)
はっちは八戸市が運営する、八戸市の文化交流と地域活性を目的された建物。市民がどの用に活用するのかを徹底的にイメージされ作られ、建物の構造やデザインの細部にもその思いが感じられる施設となっていました。

吹き抜けになった天井の高い、気持ちのいい1Fフロア。平日のお昼すぎだったこともあって、施設内には高校生が至るところで勉強に励んでいました。
デザインも商業施設のようなオシャレな空間で、図書館のように全く音がしないというほど静かではないので、もしかしたら勉強が捗るのかも。


1Fにあるからくり時計。時間になると動き出します。江津でやれば神楽になるんでしょうか。

はっちのロゴがこれまた良いデザインなんです。


いたるところに高校生。はっちは階層によってもコンセプトやフロアデザインが異なるので、気軽に使える&自分の好きな雰囲気の空間が選べるという場所というのは必要とされているんだなと実感。

昨年の夏に江津で「うわさプロジェクト」を仕掛けてくれた、アーティストの山本さんが手がけるプロジェクト。はっちを拠点にまちづくりの仲間集めに一役買っていました。

思わず撮ってしまった内線。ロゴがかわいい。

これは是非とも江津の公共施設でも取り入れてもらいたいと思った。期間限定の省スペースチャレンジショップ。ファンづくりのためのチャレンジショップが終わったら店舗への移行をうながしている。シンプルだけど、すばらしい。

現在のチャレンジショップで売られている手作り品。江津でもこういう手作り品を作っている人はいっぱいいるから、上手く活用できる場所が生まれるといいなと。

キッチンスタジオ。片面ガラス張りでオープンで開放的なスペースに。

キッチンスタジオの外は、アート系の資料がまとめられたライブラリーになっていました。

ここにも高校生の姿が。八戸の高校生は勉強熱心だ。

ライブラリーは結構とんがったラインナップになっていて、平々凡々なものを並べるのではなく、コンセプトを持ってとがらせるのも必要だなとおもいました。

カップルでしょうか?お友達かな?こんな光景も微笑ましいですね。

子育てをサポートする施設「こどもはっち」の入り口。なんだこれは、素敵すぎる。こんな可愛いデザインなら子供も大人も行きたくなる。
こどもはっち 公式サイト - こどもはっち 公式サイト ポータルミュージアムはっち4F

子供が触って楽しめる木製からくりロボ。

やっぱり利用者は多いようで、夜の交流会で一緒になった人たちももれなく活用しているという。

ここまでデザインが統一されていると、お見事ですよね。

木の球プール。

子供が楽しめる遊具も沢山。安心安全に配慮されて、全て木製です。

普通の絵本...とおもいきや、デカイんです、この本。一番でかいのは膝くらいまであります。

おままごと専用モデルルーム。ここに住めるくらいのクオリティ。

おままごとのお野菜もこのクオリティ。全て木製です。

雰囲気は一変し、地元の産業紹介コーナー。名産のおみやげの展示。

地元の製造業がどんなものを作っているのか?を展示したブース。小学校の社会科見学でも訪れる場所になっているとのこと。製造業が多い江津でも活用できそう。

船の前で勉強をする高校生。シュール。

伝統行事を表現した展示。

お祭りに使われる山車の縮小版とのこと。なんだこの、ダイナミックさは...。しかも、未知の広さに併せて孔雀みたいに装飾が開閉式らしい。

コミュニティーFMのスタジオ。なにやら有名なかたがゲストでした。ラジオいいっすよね。

ただのライブラリーとおもいきや、市長や著名人がセレクトした本が並べています。セレクト本棚。これも面白い。

地元のお土産や可愛いアイテムがそろうセレクトショップ。こういうお店があると便利ですよね。良い物が揃っているので、普段使い出来るアイテムも沢山あります。
写真は以上です!
少しでも、はっちの面白さは伝わりましたでしょうか?
写真でどれほど伝わったかわかりませんが、とにかくはっちはフロアごとのコンセプトが徹底していて、上から下まで本当に飽きることがありませんでした!
自分のお気に入りな場所を見つけて、自分のお気に入りな使い方が出来る施設というのは本当に市民にとって優しい施設だなと思いました。
デザインだけではなく、建物の構造も回遊しやすくなっていたりだとか、全てのフロアにほとんど壁がなく、オープンになっていたりと、アイデアとこだわりが随所にみられました。本当にお見事です。
八戸という町は、思った以上に大きな町で規模的には江津とは全く異なる町ですが、真似すべき点はたくさんありそうです。
個人的には、チャレンジショップ的に活用されている小さな箱状のスペースに目を奪われてしまいました。小さいスペースなので、気軽に活用でき、使い勝手がいいのが素敵ですよね。施設の中じゃなくても、町の一角にそんなスペースが並べられていても面白いかと思ったり。
はっちは、元館長さんが江津にも来てくださったことがあるので、資料では拝見していましたが、実際に見るとイメージが膨らみますね。いい刺激になりました!
さてさて、次回のレポートは岩手県紫波町のオガールプラザです!
なんと民間の力でJRの駅まで作ってしまったという、よくわからない経緯から生み出された開発された町の公共施設の様子をレポートしたいと思います!
あでゅ。