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2014年08月03日

【ごうつ道場】三浦大紀の目に映る島根〜プランのビジョン・ミッションを描く〜

盆子原です!

気が付けば7月も終わり。今年度の3分の1が終了。
え? 3分の1??
あ、そうですか……もう……

というわけであっという間に今年度も4カ月が経過。
うわさプロジェクトや銭湯プロジェクトなどが動いていますが、
創業支援も着実に動いています。

本日は、ごうつ道場第3講。

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・第3回目を迎えて、キーワードになるのは、連携、マッチング。
・ひとりでできることは本当に限られてくる。
・いかに人に頼るか、協力を得るか。
冒頭、尾野塾長からの挨拶でした。
門下生のみなさん、これらを意識してマイプランのブラッシュアップをしていきましょう!

今回のゲスト講師は株式会社シマネプロモーションの三浦大紀さん。
てごねっと石見のスタッフとしては離れましたが理事に名を連ねています。

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会場の『coworking space enn』&『さきや』。

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普段はなかなか時間をとって聞けない、三浦さんのお話をご紹介。

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浜田市出身。
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。
祖父の戦争体験について、中学生のときに手紙をもらった。
「戦争のない世界をつくりたい」と思った。
平和な世界にするには、どんな仕事があるか? を探した。
調べて出てきたのは国連職員。
大学のころは勉強もしつつ、よく遊んだ。
大学院進学のために浪人していたころ出会ったのが橋本龍太郎元総理。
世界平和にコミットできるのは国連職員だけではない。
職業の選択肢はたくさんあることに気付いた。
橋本事務所に「秘書にしてください!」とお願いし、秘書になれたのは1年後。
議員秘書を務めた後、政策提言などをするNGOに転職。
NGO職員としてフィリピンに赴任。衛星管理や貧困対策などに携わる。
現地の状況を調査し、調査結果をもとにロビーング。
そんな時、ふと自分の国や町に目を向けた。「自分の町はどうなんだろう?」
マザー・テレサ「愛の反対は憎しみではなく無関心である」
よく考えれば自分は浜田のことをよく知らなかった。
課題もたくさんあるけど、良いものもあるし、人もいる、ということに気付いた。
帰国後、横浜のビジネススクールに通う。
そこででは外部でのインターンシップが必須だった。
島根に帰ることを決めていたので、島根でインターン先を探していた。
そこでみつけたのが、NPO法人てごねっと石見。
田中理恵「江津には仲間がいます」。
ビジコン(江津市ビジネスプランコンテスト)に応募するよう促された。
そしてGo−Con2011に応募、大賞を受賞。
そうして設立したのが『シマネプロモーション』。
島根に帰郷後、てごねっと石見のスタッフとして商店街活性部に配属。
当時は藤田専務理事しか商店街活動をしていなかった。
そこで仲間を集めようってことで発足したのが商店会青年部。
一人ではできないけど、仲間がいればできるはず。
そうしてできたのが、52Bar。52Barは商店会青年部で運営している。

『人の手に渡ってはじめて価値は生まれる。』
いいものがある、ということをきちんと伝える。
宣伝が苦手な人の代わりに、宣伝しますよ。企画、運営。
自社での商品開発、物販も行う。

地元のローカルスーパーのロゴがカッコイイ。
そのロゴを使わせてほしい、と社長に直談判。
そうしてできたのがキヌヤTシャツ。

尾野副理事長に連れられて行った益田市匹見町。
わさび生産者と、瓦とタイアップして商品開発。
そうしてできたのが、わさびおろしの石見焼。

などなど。

起業して思うこと。
365日、ずっと仕事のことを考えている。
責任。人を雇うこと。会社を継続させること。
投資。必要なものにはお金をかける。

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Q.秘書時代から現在までで学んだことを一つ上げるとしたら?
A.頼りつづけることも実は苦しい、ということ。地域の中で自立して価値を提供することが誰かのためになる。

Q.グローバルからローカルへ。これは進化? 退化?
A.どちらでもないと思う。自分がどの場所を選ぶか。

Q.今の仕事は地域活性化のためになってる?
A.地域活性化のために、というよりも自分のできることをやった結果が地域のためになっている、という感覚。

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今回に併せて改めて島根へ帰郷してから現在までを振り返った、という三浦さん。
「いろいろやったな」という感想と同時に、
「Go−Con2011に出場したときのプランはだいたいやってきている」
ということも分かったとのこと。
こういった「実際にやってみる」ことを、コツコツ積み重ねてこられたからこそ、
起業というスタートに立つことができたのだと思います。

マイプランの添削タイムは新たな試み。

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塾長やゲスト講師が添削するほかに、“塾生だけ”のテーブルを一つ用意。

発表されたマイプランに対して質問をぶつけるのも全部塾生。
「質問するのが苦手」という門下生もいる中、さて、きちんと自分たちで回せるのか。
様子をみると、リラックスした雰囲気で途切れることなくプランに対する議論をしていました。
「門下生同士なので、遠慮せずにストレートに疑問をぶつけることができた」
というみなさん。“塾生だけ”のテーブル、なかなか好評のようです。

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回を追うごとに会場の熱量がどんどん上がるごうつ道場。
先述の“塾生だけ”のテーブルはもちろん、塾長テーブル、ゲスト講師テーブルも
一般聴講のみなさんからの鋭い意見や大変参考になる事例など、
1回1回の参加者はバラバラですが、その1回でできあがる会場の一体感がすごい!
この一体感に毎回感動しております。

ごうつ道場では、塾長のほか一般聴講のみなさんからも意見をもらう門下生。
自分にはない視点でのアドバイスで、あれもこれも、と目移りしがちです。
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結局最後に何をやるかを決めるのは自分。なぜ自分はこれをやりたいのか。
そういった原点を大切にしてほしい。

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という三浦さんからのメッセージで第3講は締めくくられました。

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みなさん、第3講お疲れ様でした!



次回は9月4日(土)。
ゲスト講師はNPO法人おっちラボ代表の矢田明子さんです!
昨年6月のBU活でもお世話になった矢田さん。
あれから一年たち、雲南市での活動をとおしてますますパワフルになった
矢田さんのお話をお楽しみに!!
posted by てごねっと石見 at 01:54| Comment(0) | ごうつ道場
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