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2025年03月03日

映画「ボクらの歳時記」 夏編「地蔵に願いを」・春編「天道花」の2作上映in園部

かおだしたとき:2025年3月3日(日)14時〜16時
かおだしたさき:南丹市園部文化会館「アスエルそのべ」

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ひよし魅力発信プロジェクトが制作するオムニバス4編映画「ボクらの歳時記」の夏編「地蔵に願いを」と春編「天道花」の上映会が南丹市園部文化会館「アスエルそのべ」であり、かおだししました。

今年度は同様の映画上映会が南丹市日吉町内の各地域と、園部町、美山町で開かれています。園部での上映会では、「地蔵に願いを」と「天道花」の上映と、監督・助監督・出演者によるトークショーが行われました。来場者は約120人、園部町内から来られた方のほか、日吉ダム建設で廃村した天若村や中村の出身者の方も来られていました。

〜あらすじ〜

映画「地蔵に願いを」
ツクルは3カ月前に東京から田舎に越してきたばかりの中学1年生。同級生で移住者の先輩であるトオルに誘われて、「絶対に探しちゃいけないお地蔵様」を探しに行くことになる。このお地蔵様は地蔵盆の日に見つけると、ひとつだけ願いが叶うらしい。地蔵探しの案内役として地元っ子の同級生マモルが加わり、3人で地蔵盆の日に森へ入っていくのだが、道に現れた不思議な鳥居をくぐった後、道に迷ってしまう…。

映画「天道花」
ミサキは父の再婚によって義母や義妹と一緒に父の実家に移り住んでいる。新しい土地や家族を受け入れられない彼女は義母義妹に冷たく接してしまう。町にはダム建設によって水没した集落があり、ミサキの実の母はこの集落の出身だった。ミサキは学校で出された課題をきっかけに、今はもう亡き母の故郷について友達と一緒に調べ始めていく。

両作とも、地蔵盆や天道花、花祭りといった民俗文化と、日吉ダム建設による移転者の生の語りといったノンフィクションが、フィクションのストーリーに盛り込まれた映画です。来場者のなかには、昔を思い出して涙を流されている方も少なくありませんでした。

私は、両作とも裏方や演者(ミサキの父役)として関わりました。同プロジェクトの映画制作は、監督の田中大志さん以外全員が映画素人で地域住民。「私も関わりたい」と言ってどんどん仲間が増えていきます。撮影に関わる演者や裏方、資金集めや上映会の段取りをする裏裏方のみなさんを見ていて、地域コミュニティのメッシュが強化されていく様子を感じています。朝から晩まで監督のOKが出るまで撮影を繰り返し、撮影合間に同じ釜の飯を食べたり、川や山で遊んだり、そうしたなかで関係性が醸成されていったのだと思います。
監督は、演者が素人だからと言って、妥協したOKは出してくれません。3〜5秒のシーンであっても何十回も撮り直します。家族でごはんを食べるシーンで、4時間ぐらいごはんを食べ続け、お腹パンパンで苦しんだのもよい思い出です。
最近読んだ小説『森田繁子と腹八分』(河ア秋子 著)で、「一緒に作業して飯を食って語り合うことで、関係が深まる」という場面がありました。地域映画制作もまさにそれだと思います。

4部作のなかでできているのは、今回上映した夏と春。残り2作ができれば、いったんの完結となります。現在、冬編の制作中で、五ヶ荘地域を舞台に撮影されています。夏・春編に負けず劣らず、すばらしい作品になりそうな予感がしています。お楽しみに〜。
(記事:田畑昇悟)
posted by テダス at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) |   日吉町

第18回桂川流域クリーン大作戦

かおだしたとき:2025年3月3日(日)9時〜11時
かおだしたさき:日吉町殿田の大堰川・田原川

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桂川流域クリーンネットワークが呼びかける淀川水系一斉美化アクション「桂川流域クリーン大作戦」で、南丹市の環境を守り育てる会が担当する日吉会場に息子とかおだししてきました。

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桂川一斉のクリーン大作戦は、今年で18回目。川草が枯れてごみが拾いやすくなるこの時期に毎年行われています。年によっては全会場の計で3,000人以上参加、120トンを超えるごみを回収することもあります。今年は、日吉町会場を最上流に、大阪府島本町の水無瀬川合流地点会場まで23カ所で実施されました。南丹市内の会場は、日吉町のほかに、八木町黒住公園もあったのですが、雨の予報のため中止となりました。

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日吉会場では、世木地域振興会、殿田区みんなで美観プロジェクトチーム、ひよし龍の森プロジェクトの3者で実施する「川原クリーンアップ作戦」が同時に行われ、南丹清掃(株)や日進浄化槽センター(株)からの応援もあり、約50名で2時間ほどの活動が行われました。

我が家は毎年夏に殿田内の田原川で泳いだり魚を捕って食べたりしながら遊ばせていただいています。遊ばせてもらった川への恩返しにと、親子で毎年クリーン作戦に参加しています。今年も田原川に落ちている、ビールの空き缶や電気の配線、農業資材などを集めました。いつも我が家のことを気にかけてくれている田原川沿いのおじさんと一緒にごみを拾い、我が子も楽しそうでした。
「川は子どもが遊ぶ場所」というメッセージをもっと発信することで、心無い投棄ごみがなくなればと考えています。

こんなことを言ってはなんですが、農業資材ごみのほとんどは、上流の地域から出てきたもの。実施場所が殿田であっても、流域のことはすべて自分事だと捉えていただき、もう少し日吉の上流に住む人も参加してくれたならば、と思います。

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今回拾い集めたごみは、市が調整役となり市・府で連携して処理してくれます。
これが個人の自主的な活動となれば、いささか面倒。市管理の道や川で拾ったごみと、府管理の場所でのものでは管轄が変わるし、拾ったものをきれいに分別して、自分で船井郡衛生管理組合のクリーンセンターなどに持っていかなければいけない。さらには、持込み量に応じた処理手数料を支払わなければいけない。他人が捨てたごみの処理費を、善意で拾った人が負担しなければならないので、あまりいい気分にはなりません。
それに、軽トラを持っているならまだしも、他人が捨てたごみで車内が汚れるのも嫌な気持ちになります。広いお庭があれば家に仮置きして指定日に出すこともできるのですが、我が家のように小さなお庭や、ご近所と隣接しているお家だと、指定日まで大量のごみを置いたままにするのも現実的ではない。
自主的に拾ったごみをストックしておき、定期的に市や府が回収しに来てくれるパブリックな場所があればどんなにらくかと思っています。市に対して提案したこともあるのですが、@市・府の管轄問題、A善意で拾ったごみ以外のものが持ち込まれる可能性問題の2つの理由で実現は難しそうなニュアンスでした。@に関しては「そのぐらいうまく調整してや」と正直思っていますが、Aについては「確かにあるなー」と納得できます。

日吉会場での今回のクリーン作戦、小雨が降る中でしたが、いつも通り参加者同士が親密な空気感でした。ごみ拾いの度に顔を合わせる、ごみ友的コミュニティの輪にもなっていると感じています。
(記事:田畑昇悟)
posted by テダス at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) |   日吉町