かおだしたとき:2024年1月21日(日)15時〜21時
かおだしたさき:日吉生涯学習センター「遊youひよし」
2023年夏から撮影がはじまった、世木地域(南丹市日吉町)の映画「地蔵に願いを」の完成記念上映会にかおだししてきました。
この映画は、昨年に世木地域へ移住された田中大志さんが監督を務め、世木地域振興会が企画プロデュースしたもので、一般公募によって集まった地元住民のキャストやスタッフで制作されました。主題歌は、南丹市在住の自給自足シンガーソングライター小濱達郎です。
実は私も、制作スタッフとして名乗りを上げ、関わらせていただきました。
山あいにある南丹市日吉町世木地域を舞台に、少年たちが純朴な願いを胸に冒険する青春ストーリー。
けして遠くではない。少年にとってその道のりはまだ見ぬ世界。
主演は殿田中学に通う男子生徒3人で、全員が素人。私はカメラのレンズ越しに彼らの演技を見ていました。はじめはぎこちなくて何度も撮り直しをしていましたが、どんどんよくなり、間や目線で感情を伝えられるように成長していく彼らの姿に感動しました。
完成記念上映会は、日吉生涯学習センター「遊youひよし」のホールで開かれ、200席が埋まる満員御礼で、急きょ立見席が設けられる盛況ぶりでした。
前半は映画の上映。笑いや驚きの声が上がり、「この景色が好き」「うちが映っている」「懐かしいなー」などの声が聞こえてきました。そんななか、主演の3人はというと、恥ずかしかったのか顔を下に向けてスクリーンをまともに見ていない様子でした。
後半からは、主な出演者5名と田中監督、原作を作った前田敦子さんの7名で舞台挨拶があり、撮影現場でのエピソードや出演の動機などを語りました。出演者が一言発する度に、客席からは大きな拍手が湧きました。
次回作を望む声も多く、カンパボックスにお札を入れる人も多くありました。
夜、制作に関わったキャストやスタッフで日吉山の家に集まり、打ち上げをしました。メイキング映像を見ながら、あのときはあーだった、こーだったと、話に花を咲かせました。
テダスでは、強いコミュニティを「動きたい時にすぐに動ける集団」と定義しており、そのための要件を「@お互いのできることを知っている(得意苦手、好き嫌い、所有物など)」と「A動き方を知っている(動き慣れている)」と定めています。また、この@Aを得るために「何でもよいから動いてみよう!」と呼びかけしています。
今回の映画制作は、これまで自治活動に参画していなかった人の関わりが多く、また映画づくりを通じて顔見知りになる人も多かったです。そして、各々ができることを出し合って一つの作品を作り上げたわけです。まさしく強いコミュニティづくりに繋がるプロジェクトとなりました。
(記事:田畑昇悟)