かおだしたとき:2024年4月13日(土)18時30分〜21時
かおだしたさき:京町家室町 遊子庵(京都市)
「京の公共人材大賞キックオフ・ミーティング」にかおだししてきました。私は、第10回の決勝プレゼン大会の出場者で、奨励賞をいただきました。そんなご縁もあって、今回のキックオフ・ミーティングにパネラーとして呼んでいただきました。
京の公共人材大賞とは、京都府内で自らの地域の課題解決のために活躍する府民を称賛するために設けられた賞で、書類選考とプレゼン大会によって選ばれています。京の公共人材大賞実行委員会の主催で2011年から計10回の実施で、91名が表彰されてきました。今回のキックオフ・ミーティングは第11回に向け、「公共人材とは何か」という問いを参加者でディスカッションし、共通認識を持って行こうというねらいで開催されました。
参加者30名の満員御礼で開催。はじめに地域公共人材開発機構(COLPU)理事長で同志社大学名誉教授の新川達郎さんの基調講演で、「今求められる公共人材とは」が示唆されました。続くパネルディスカッションでは、過去の決勝プレゼンターを中心に、森本健次(株式会社南山城)、林リエ(ミンナソラノシタ)、満島孝文(京都信用金庫)、藤田始史(アルパック)、そして私・田畑昇悟(NPO法人テダス)がパネラーとなり、実行委員会事務局長で第9回の決勝プレゼンターである晴佐久浩司さん(農林水産省)のコーディネートで議論を深めました。
そのあと懇親会も開かれ、会場は熱気に包まれていました。
今回のキックオフ・ミーティングは私にとって、「公共人材とは何か」を改めて考える機会になりました。
公共人材とは何かを自分なりにかみ砕くと、「(私財ではなく、)公や共の財としてコミュニティから認識される人」で、住民からいろいろお願いされてご用聞きをしているイメージです。ナウい表現にすれば、「市民からモテる人」となるでしょうか。
公共人材のなかには、大賞に選ばれるような「スーパー公共人材」がいます。では、どんな人材がスーパーなのか。今回のパネルディスカッションを受け、「住民からご用を振られた時や、地域の課題に気づいたとき、ご用をそのまま叶えたり、課題に対して単発的な対処で応じたりするだけでなく、問題の本質にアプローチするような別提案や行動ができる人」がスーパーなのではと思うに至りました。いわゆる「ソーシャル・イノベーター」です。
スーパー公共人材のなかには、「天才の領域」に足を踏み入れている人も稀にいます。
「天才の領域」とは、明治大学教授の齋藤孝さんの言葉を借りれば、「時代を超えて人が使える“型”を作り出せる領域」です。今回の基調講演で新川さんが示唆した「今求められる公共人材」なのかもしれません。
(記事:田畑昇悟)
2024年04月13日
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