かおだしたさき:日吉町生涯学習センター遊youひよし
南丹市(集落支援員室)主催の「集落活性化の取組み活動報告会」にかおだししてきました。4回目の開催です。
<今回の報告者>
@新庄地域振興会:八木町
池上幸一さん(会長)、用澤菜奈子さん
A向山区:美山町
福井義昭さん(元区長)
B住みよいむらづくり協議会:日吉町
上原文和さん(会長)
C宍人区:園部町
西村昌則さん(区長)、小林康夫さん(元区長)
新庄地域振興会からは廃校を活用した施設「新庄郷育館」での事業展開、美山町向山区からは” ゆずの里”の取り組みなどの報告がありました。
住みよいむらづくり協議会の報告では、私もファシリテーターとして関わらせていただいた「五ヶ荘未来ミーティング2022(公募有志による未来に向けた話し合いの場)」の取り組みと、そこで新たに生まれた8つのプロジェクト活動の様子が紹介されました。一つひとつのプロジェクトが、私の想像よりもはるかに活発に動かれており、地域の底力を感じさせられました。
<未来ミーティングで生まれたプロジェクト>
@海老坂峠プロジェクト
鯖街道であった海老坂峠の文化を保存し、さらに魅力を高めるための整備を地域外の協力も得ながら進めていくプロジェクトです。
A松茸復活プロジェクト
かつての松茸山を復活していくプロジェクトです。
B山野草の里プロジェクト
自生している山野草の情報を収集しながら、保護していくプロジェクトです。
C空き家なんとかし隊
崩れそうになっている空き家などを少しずつきれいにしていくプロジェクトです。
D”わら・なう”つなげる文化
藁細工教室や、銭太鼓の体験会などを開いていくプロジェクトです。
Eこんにゃくプロジェクト
獣害に強いこんやく芋を地域の特産品にしていくプロジェクトです。
F野草を知って生活に活かそう
身近にあるもので健康増進を図っていくプロジェクトです。
Gむかし今ずっとごはん
鯖寿司や朴葉ごはん、納豆餅、ちまき、こんにゃくなどの郷土料理を学び、一日食堂で提供したりしながら伝えていくプロジェクトです。
私としては特に、園部町宍人区の報告に関心がありました。
過去の報告会を見ても主に語られるのは「プロジェクト(事業)」の内容や成果、どのように始めたのかといった話です。そんななか、宍人区からは、区費の徴収ルールや役員の決め方、意思決定方法などといった区自治(宍人では「区行政」という表現)運営のやり方そのものを見直そうとする動きが紹介されました。
南丹市内にある185の行政区(集落)で、こうした動きに積極的なところは珍しく、近年で私が知る限りでは「園部町宍人区(2020年〜)」と、「日吉町殿田区(2022年〜)」の2つだけ。両区は一週間前の10日(土)にはじめての情報交換会を行っており、その内容についても今回報告がありました。
どんどん新しいプロジェクトが動き出すのも楽しいのですが、宍人区や殿田区のように自治のあり方を見直していく動きも広がっていくとよいですね。
会場参加者には、南丹市地域振興課・集落支援員室が発行する事例集のUが配布されました。事例集Tとともに、南丹市まちづくりデザインセンターにも設置していますので、欲しい方は取りに来てください。
(記事:田畑昇悟)
【南丹市広域の最新記事】