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2023年12月03日

世木の運動会&ぼうさい

かおだしたとき:2023年12月3日(日)13時〜16時
かおだしたさき:殿田小学校、殿田中学校グラウンド

防災運動会プログラム.jpg

地域住民が競技を楽しみながら防災スキルを伸ばす、いわゆる「防災運動会」が世木地域振興会の主催で初開催されました。南丹市でもこの種の取り組みは初めてで、関心がありましたのでかおだししてきました。

防災運動会3.jpg

世木の防災運動会は、広域避難場所*1にも指定されている殿田小・中学校を会場に開かれ、約90人が参加。なかには、他の地域から「うちでもやってみたい」と来られている人もいました。

*1広域避難場所:地方自治体が指定した大人数収容できる避難場所。地震などの大規模災害時に使用される

防災運動会1.jpg

担架レースの種目では、まず消防団が竹竿や毛布、服などを使う担架のつくり方を実演しました。参加者たちは、そのやり方をまねて担架を作り、コースを走って順位を競いました。

防災運動会2.jpg

借り物競争では、地震や火事、土砂崩れなどの想定で、5回レースが行われました。参加者たちは想定に合わせ、毛布や消火器、ヘルメットなどを借りてきてゴールを目指しました。なかには、「避難所に邪魔」な物のお題で振興会長を連れて来るなど、珍回答で笑いを誘っていました。
各競技の景品は、寝袋やガラスに貼る防火フィルムなど防災関連グッズでした。

小雨で肌寒い運動会に適した気候とは言えませんでしたが、楽しみながら学ぶ住民たちの歓声に包まれた温かい催しでした。

地域力向上ロジックモデル 地域力再生八策.jpg

今回の防災運動会は、実は全国的にも注目されている取り組みです。
小規模多機能自治*2や少人口多人数社会*3を目指して行こうという想いを持った地域が増えていますが、現実的には、すぐに関係人口*4が増えるわけではなく、地域のマンパワーには限りがあります。
自治で担おうとしている事は実に多岐に渡り、限られた資源のなかでは工夫をしなければすべてをカバーすることができません。1の労力で3つの効果が得られるようなことをしていかなければ追いつかないのです。その事例としてよくあげられるのが、「水道検診をしながら見守り活動」や、今回かおだしした「防災運動会」などです。

世木の防災運動会をきっかけに、ほか地域にも1手で多目的という発想が広がってくれることを期待します。
(記事:田畑昇悟)

*2小規模多機能自治:小規模ながらも様々な機能を持った地域住民による自治
*3少人口多人数社会:居住人口は少なくても、活動の参画者*4や役務に従ずる人口は多く、自治機能を維持または向上させている社会
*4関係人口:交流人口のうち、特定の地域に継続的に多様な形で関わる人たち
*5参画者:事業や計画に関わる人
posted by テダス at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) |   日吉町
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