かおだしたさき:コミュニティプラザよしとみ
くらるす主催の「第1回多文化共生研修会」にかおだししてきました。
くらるすは、今年度(2022)から活動をはじめた新しい団体で、南丹市で暮らしている外国出身の人や外国につながりのある人、地域の人が集まって「にほんごひろば」を2ヵ月に1回され、身近なことや自分の国のことについておしゃべりをしたり、日本の文化を一緒に体験したりされています。
今回の研修会は南丹市まちづくり活動交付金を活用して開催され、「多文化共生とは?基礎の基礎から知ろう」と題し、大阪大学国際教育交流センター特任助教の林貴哉さんが講師に招かれました。
講演では、多文化共生社会の意味から始まり、在留外国人の統計や、具体的な取り組みを交えながら話が進められました。
総務省が2006年に出した文章によれば、多文化共生を「国籍や民族など異なる人々が、お互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員としてともに生きていくこと」と定義付けられており、主語が「文化」ではなく「人々」であることが重要だと、林先生は解説してくれました。
事例紹介の中で私が特に印象的だったのは、神戸で毎週ベトナムの料理を住民に提供する取り組みで、「私たちがここに住んでいることに気づいてもらうこと」を目的にされているそうです。自分の存在を他者に認識してもらったり、反対に他者の存在を認識しようと努めたりすることは、多文化共生社会を進めるための一歩のように感じました。これは、国籍や民族に限ったことではなく、公に認知が進んでいない社会課題全般や個人にも置き替えられることだと思います。
(記事:田畑)
【次回研修会の告知】
第2回多文化共生研修会
テーマ:多文化共生の取組〜相互理解を目指した場づくりを事例に〜
日 時:11月23日(水・祝)14時〜15時30分
場 所:コミュニティプラザよしとみ
参加費:100円
講 師:林貴哉さん
申 込:Googleフォーム