かおだしたさき:横田区(園部町)

当日は、たくさんの区民が自宅の前や公園などで花火を鑑賞。約10分間の花火でしたが、打ち上がるたびに大歓声が沸き起こっていました。私は3歳と1歳の子どもを連れて花火を見たのですが、大規模の花火大会のような混雑や場所取りのにらみ合い、ごみの散乱などがなく、穏やかな気持ちで楽しむことができました。
今年の横田夏祭りは、新型コロナウイルス感染症拡大を予防するため、例年の屋台や当てものなどをやめての花火でした。これは区長・永井さんの発案で、「コロナだからといえ、子どもたちに横田での夏の思い出が何もないのはかわいそう。一つでも記憶に残るものをしてあげたい」という思いからはじまったものです。
永井区長は「花火ってどうやったらできるの?」と、私のいる南丹市まちづくりデザインセンターに相談に来られました。私自身も学生時代に学園祭で花火を打ち上げたことがあったので、その経験をお話しして区長の背中を押しました。
細かな部分を伴走支援する人が必要だろうと思い、同じ園部町内で花火大会をされている「ふなおか夏まつり実行委員会」の中心メンバーを紹介しました。花火に対する熱い想いをお互いに共有できたようで、ふなおか実行委員会の全面サポートのもと、横田の初花火が実現しました。
同じ町内でもよその区が何をしているのか意外と知らないものです。
ぼんやりと思っていたことをぽろっとつぶやくことで、ほかの地域や団体との繋がりができ、思いが形になってくのだと感じさせる花火でした。
(記事:田畑)