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2023年04月09日

吉富村16周年

かおだしたとき:2023年4月9日(日)11時〜12時
かおだしたさき:一本松の里山市(八木町室河原)

手づくり市「吉富村(きっとみむら)」の16周年イベントにかおだししてきました。

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吉富村は、八木町室河原の国道9号沿いにある直売所「一本松の里山市」を会場に、定期的に開催されている手づくり市イベントです。
毎年4月の周年イベントは盛大に開催され、今年も多くの人でにぎわっていました。
この日は、近隣農家が作った野菜やお餅、城山作業所の焼きそばといった吉富村定番のラインナップに加え、たこ焼きやクレープなどの食べ物屋台が並びました。ほかにも、手芸品や金魚すくいのブースがありました。ステージ前では、よさこいや読み聞かせなどで、子連れの方も楽しまれています。

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吉富村や里山市が地域の中で担う役割は、にぎわいづくりや、地域産品の販売だけではありません。
同会場の近くには、会員になれば借りられる「食品加工所(運営:吉富村)」もあって、材料調達(里山市)→加工所→販売(吉富村)の流れができています。そのため、加工品づくりや販売などをはじめたい若者が、お試し感覚でチャレンジできる環境が整っています。
また、里山市にはカフェスペースがあり、いつでも地域住民の誰かがいる状態。だいたい世話好きのおっちゃんとか、おばちゃんがいます。ですので、新規移住者にとって、地域の人たちと繋がれる場にもなっています。
(記事:田畑昇悟)
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2023年03月25日

こんにちはあかまつ|あかまつの丘西本梅

かおだしたとき:2023年3月25日(日)14時〜14時30分
かおだしたさき:南丹市西本梅地域活性化センター「あかまつの丘西本梅」

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旧西本梅小学校にある南丹市西本梅地域活性化センター「あかまつの丘西本梅」で開かれた植樹会「こんにちはあかまつ」に、息子・娘を連れてかおだししてきました。

西本梅小学校が現在の場所に移転してきたのは1959年。墓地だった場所を整備して校舎が立てられました。その際に植えられたのが「アカマツ」で、学校のシンボルとして愛され続けていました。2020年、いわゆる「松くい虫」の害で枯れてしまいました。
これを憂いた西本梅地域振興会のメンバーは、枯れた松の根元に顔をのぞかしていた小さな脇芽を他に移し、苗木として育ててきたのです。
やっと植樹ができるサイズまで成長したと、元あった場所に植樹することになりました。

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植樹の日は、振興会役員や地元住民など12人が参加、植樹した松に一人ひとりが土をかけ、シンボルとしての復活を願いしました。
子どもの参加は我が子たちだけで、あとはご年配。松が大きくなる頃には、ここにいるほとんどがもうこの世にはいないので、我が子たちが「生き証人」になるのかもと思いながら私も立ち会わせていただきました。
(記事:田畑昇悟)

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【西本梅地域活性化センター(旧西本梅小学校)】
西本梅小学校は、南丹市内全域の小学校の再編成にともない2015年3月をもって閉校しました。2018年4月、南丹市は跡地を地域活性化センターと位置づけ、その管理を西本梅地域振興会に委託。廃校の跡地活用として、様々な取り組みが展開しています。
https://nishihonme.localinfo.jp/
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2023年03月19日

行きつけの森をつくろう|きらめ樹間伐

かおだしたとき:2023年3月19日(日)13時〜16時
かおだしたさき:東本梅町ふれあいセンター、赤熊の山林

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亀岡市青野小学校区域の有志チーム「青のたすき」が取り組もうとする「行きつけの森をつくろう」プロジェクトのキックオフイベントにかおだししてきました。

「青のたすき」は、地域ぐるみで子育てが面白い場所にしていこうと発起した団体。亀岡市東本梅町・宮前町を校区とする青野小学校が2024年3月に閉校することが決まっており、「青野」の名前を残そうと、両町にまたがる同校区を「あおの地区」と名付けられました。

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今回のプロジェクトは、古墳群が残る半国山の麓、赤熊の山林を整備して、子どもたちの「行きつけの場所」にしていこうという試みです。森林の整備は、(一社)山守の「にしけん」こと西本賢さんの指導で、「きらめ樹(き)間伐」という手法が用いられる予定です。

19日のイベントでは、にしけんさんから森林が抱える問題や歴史的背景、きらめ樹間伐の特性などのお話や現場見学が行われました。

参加者はあおの地区の住民を中心に約25名。南丹市からも5名ほどの参加者があり、南丹市と隣接するこの地区の取り組みや、山林整備に関心を寄せていました。
あおの地区と隣接する南丹市西本梅地域でも、埴生区などで森林を整備して人が出入りする場所にしていこうとする取り組みが5年ほど前から進められています。行政区分は南丹市と亀岡市で違えど、隣同士の村で、同じ半国山の周辺ですので、一緒に高め合っていける関係になればと、私も期待を寄せているところです。
(記事:田畑昇悟)

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【きらめ樹間伐】
スギやヒノキを立ち木のままできるだけ高く皮をむき、そのまま天然乾燥(立ち枯れ)させてから伐採する手法。乾燥させることで軽くなり、運搬が容易になるなどのメリットがあります。間伐した木は、材木として使われます。南丹市日吉町にもこの手法を用いた森林整備を行う地域があります。
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2023年03月05日

畿央大学人間環境デザイン学科卒業研究・作品展|集落の教科書(奈良県大淀町大岩地区)

かおだしたとき:2023年3月5日(日)11時00分〜12時30分
かおだしたさき:ミグランス橿原市役所分庁舎(奈良県橿原市)

近畿中央大学人間環境デザイン学科の卒業研究・作品展で大淀町大岩地区の「集落の教科書」についての展示が行われると聞き、家族でかおだししてきました。

「集落の教科書」
とは、“良いことも そうでないことも ちゃんと伝えたい”をコンセプトとした地域別ガイドブックで、移住者と集落のミスマッチ予防や、集落規範の更新を目的にした取り組みです。南丹市日吉町世木地域で第1号が生まれ、その後、テダスが把握している範囲では、10道府県18地域に広がっています。

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この取り組みに注目してくれた同大学清水裕子ゼミの学生・増井さんが、奈良県吉野郡大淀町で「集落の教科書」を作成し、移住者の悩み「地域のしきたりや決まりごとがわからない」と地域住民の悩み「移住者がしきたりを守ってくれない」の解決を図ろうとされたそうです。清水先生とは、昨年9月に北海道で開催された日本建築学会大会でご一緒したご縁もあって、今回の展示を楽しみにしていました。

増井さんのコーナーでは、2月23日に完成した「大岩地区の教科書」の実物や、制作過程などを紹介するパネルなどが展示されていました。大岩地区の教科書には戸別の等級によって区費額が変動することや、役員の決め方、葬儀などのルールが書かれており、南丹市で創造した教科書のコンセプトが見事に継承されていました。

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制作過程の紹介の中で、大岩地区に住む18世帯36人全員にヒアリング調査を実施し、得られた情報を教科書にまとめたとありました。全員にヒアリングするのはたいへんな労力だったと想像しているところですが、その中で得られた知見は卒業される増井さんの今後の人生に影響をあたえるものになるだろうと思います。

私は、昨年3月に『集落の教科書のつくり方』というタイトルの本を農村漁村文化協会から発行しました。増井さんは、この本や南丹市での教科書づくりの取り組みを参考にして制作してくれたそうです。「日本を移住者を取り合う戦国時代から脱却させ、居住地をちゃんと選べる社会にしていきたい。そのために教科書のつくり方を普及する」という思いで執筆しましたので、大岩地区での取り組みがとても嬉しく、著者冥利に尽きます。

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同行してくれた子どもたちは、ペットボトルや古紙、古着などを再利用して作った椅子や、見たこともないデザインの設計模型に刺激を受け、展示会場内をキャッキャと動き回っていました。妻は動き回る子どもたちが展示物を壊さないかとヒヤヒヤしっぱなしでした。
(記事:田畑昇悟)
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2023年03月04日

集落活性化の取組み活動報告会

かおだしたとき:2023年3月4日(日)13時30分〜15時30分
かおだしたさき:日吉町生涯学習センター遊youひよし

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南丹市(集落支援員室)主催の「集落活性化の取組み活動報告会」にかおだししてきました。

3回目となる今回は、@岩江戸区(美山町岩江戸)むらづくりプロジェクトの泥昌信さん、A殿田集落支援事業推進委員会(日吉町殿田)の吉田正彦さん・井尻治さん、B下集落支援事業委員会(美山町下)の澤田利通さん、C天引の活性化と未来を考える会(園部町天引)の原田久さんが登壇し、それぞれの集落でしている活動内容や成果を発表しました。

@岩江戸の泥さんからは、集落の言い伝えが途絶えてきたことを課題とし、松山城の歴史調査や跡地整備、大般若経巻子本の調査、八朔祭で使われていた音頭台の修復について報告がありました。
私は、歴史を残し伝えることが集落の活性化とどのように結びつくのか理解できず、「集落の終活に取り組まれているのだろうか?」と疑問に思ったので、「岩江戸の歴史を知ったことで得た教訓はあるのか。活動によって集落がどのように変化したのか。また、修復した音頭台はどのように活用するのか」と質問したところ、「歴史は伝えないと埋もれると分かった」や「音頭台が修復されたことで八朔祭を続けて行くモチベーションにつながった」と答えられました。なるほど・・・。
先日出席した日吉町殿田区の改革委員会で、ある委員さんが「頑張ると、頑張った分だけ執着する。執着したい気持ちを少し押さえ、他の人が自由に意見を言えるよう配慮していこう」と発言されたことを思い出し、岩江戸の音頭台修復から八朔祭継続への機運のストーリーと重なるように思いました。執着自体が悪いわけでなく、活力につながる感情なので、執着していることを自覚しながらコントロールできると良いですね。

A殿田の吉田さん・井尻さんからは、殿田で新たに生まれた有志による9つのプロジェクトの内容と、なぜ9つもの有志チームが生まれたのかの背景が説明されました。
殿田区の取り組みは私も支援者として関わってきたもので、その様子は4月発行の季刊地域No53(農文協)の「集落会議のつくり方(文・田畑昇悟)」でひも解く予定です。

B下の澤田さんからは、区民それぞれが所属する4つのチーム(農業、食文化、伝統文化、交流)の活動報告がありました。
交流イベントの参加費や伝統食(へしこ、なれ寿司など)の売上などで、補助金に依存せずに継続できる体制、さらに人件費も支出できている現状について、出席されていた他集落の人たちの注目を集めていました。

C天引の原田さんからは、無力感や自信損失、住民のつながりの薄れなどの状態にあった10年前から、古い村社会の障害を少しずつ乗り越えていった挑戦について報告がありました。出席者の注目を集めたのは、会議のルールについて。その成果として、年長者や有力者の意向を忖度することのなく、自由に発言する雰囲気へと変わっていったと発表がありました。
この工夫は私もたいへん注目しており、天引版会議ルールを少し変えた4ルール「Aすぐに実現できなくても夢を語る、B他人の揚げ足を取らない、Cやることを他人に押し付けない、D来るもの拒まず、去るもの追わず」をほか集落へ普及しようと取り組んでいます。

前回・前々回も含めた報告会全体を通して、とても気になっていることがあります。
登壇者たちの多くは、「●●●補助事業に取り組んできた」と言うところから発表を始めます。そもそも補助金とは自主的にやっている活動を助けてくれるものであって、集落にとっては補助金という事業に取り組んでいるわけではないはずです。
本来ならば、「うちの村ではこんなことしてまっせ。それをするのに、●●●補助を活用しましたよ」と発表するのが自然な言葉運びだと思います。
「●●●補助事業」を冠に置き、そうした意識で事業をされているマインドがどのように形成されてきたのか分かりませんが、放置しておくとよくないように思います。
(記事:田畑昇悟)
posted by テダス at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 南丹市広域