「節制」っていうカードの解説は… [2009年05月23日(Sat)]
![]() "タイミング"や"適応"というキーワードがあった。 天空・虹、挙句には「パイロット」まで出てくる… 私は、「え?」と思った。…どうしても、そう思わない。 じゃ、「Temperance=中庸」という意味は…? しかも、「片足が水につかった=禊(みそぎ)」って… 「はぁ?」それはいいとして、肝心の「意味」が不明。 だから私は、その解説書を否定していた。 当然、受けていたその講座もドロップアウト… そこの先生とは考え方もことごとくあわない。 「私は間違っているのだろうか…」と、いろんなタロット研究書を漁ったことが、今では懐かしい。 タロットの解釈は、諸説ある。 でも、ウエイト版にはウエイト博士の意味付けがあってその絵がある。中世ヨーロッパ(エジプトも含めて)では、カードをゲーム(賭博)に使うようになったため、「禁止令」まで出された。アヘン戦争もあった。そして、「酒(物)に酔うな、神に酔え」という言葉もある。 壺から壺へ流れるのは"血液"だろうか…。 安定に向かって反応する"化学実験"だろうか…。 心は、娯楽に酔いしれる。 身体は、薬や酒に酔いしれる。 酔っぱらうのは、なぜか? 「酔う」と、心も体も変化する。 本来の人格も思考も迷走してその人を狂わせる。 逆に、忘れたり、許したり、変わることもできるから 「節制」という教えがあるんじゃないの…? 大きく羽を広げた天使。…確かに、不死鳥のイメージはあるかもしれない。 けど、肝心なことを忘れてはいけないだろう。 私はこう感じ、思う。 「ホメオスターシス=生体恒常性」…これも、人間の体や諸機能を正常に保つための働き。 「中道=釈迦の教え」…過ぎても足りなくてもダメ。極端なことをよしとしない。 「錬金術」…白魔術は自然科学へ、黒魔術は呪術へ、どちらも教会権力と対立した背景がある。 …"蒸留"という技術が発明され、"地動説"が教会に受け入れられる現代にいたるまで、 この絵は、「権力」に酔うもの達に反論し続けてきたのではないか…。 大アルカナカードの奥の深さは「節制」だけじゃないが、こんなに解説に差があると困っちゃうね。 とにかく私は、このカードに出逢うたび、本来の自分か?と、問われているように感じるの。 |