日本の野菜 その1〜日本の野菜そもそも
[2022年03月23日(Wed)]
今年のブログは本格始動しますよ!
「大豆、きゅうり、カボチャの栽培記録」「伝統野菜などの生産者や種子業者への取材」「季節の野菜料理」が記事の3本柱ですが、合間を縫ってこの本を参考に「日本の食べ物」についても書いていきます。

1975(昭和50年).12.20初版の本ですが、内容は色あせません。
私たちの会は「食の自給ネットワーク」ですが、そもそも自給ってなんなんだ?
日本の食べ物の歴史を確認しながら、それを考えていきたいと思います。
最初は「日本の野菜」について考察します。
さて、日本は野菜の種類の豊富な国になりました。
野菜の種類の統計データは見つからなかったので、ネットで探してみると91種類!
野菜情報サイト 野菜ナビ
でも、一般野菜とされてる中に私は食べたことないものあるぞ。
「くわい」とか「たで」とか。
「とんぶり」もあるけどこれって一般的? 修学旅行で東北に行った時しか食べたことないし。
まあ、じゃがいも一つとっても品種を種類としたら、男爵、メークイン、キタアカリ、インカのめざめ、とうや、デストロイヤー…、品種にしたら物凄い種類の野菜が日本にあるだろうね。
でも、昔、本州から来た人に「北海道って野菜の種類が少ないですよね」って言われたことがあるなあ、初夏なのに。
それはさておき、日本には昔からこんな90種類もの野菜があったのか?
早速、この本を見てみよう。
「菜食日本民族」の項では、飛鳥時代までの日本の野菜について列挙している。
ショウガ、ミョウガ、タチバナ、サンショウ、ウド、フキ、ヤマノイモ、マツタケ、ユリネなどで、他は野草。
ちなみに飛鳥時代って、日本に仏教が伝わり、聖徳太子が活躍して、都が飛鳥→藤原→平城(奈良)へ移っていった頃です。(百済の仏にご参拝(538年)の頃〜何と(710年)見事な平城京の頃 笑)
野草…ニホンタンポポとかミツバとかかなあ。
今の感覚でいえば、ほぼ「山菜」って感じですね。
この時代の中すぎには持統天皇(女性♪)がカブ の栽培を奨励しているそうです。
で、奈良時代には、ナ、カブ 、カブラナ、アザミ、チサ、フキ、アオイ、セリ、コナスビ、ウリ類(キュウリ、トウガンなど)、果菜類(ナスなど)、根菜類(サトイモ、ヤマノイモ、レンコンなど)、ナガネギ、ニンニク、ニラなどが栽培され、タケノコ、キノコ、ワラビ、タランボ、ジュンサイ、クズ、イタドリ、カワホネ、クズ、クワイなどの山菜や野草などが好んで食べられていたそうです。
コナスビって食用になるってデータはないけど、同じものを指してるのかなあ?
カワホネって多分コウホネのことだね。
今のメジャーな野菜である、カブやキュウリが現れましたね。
この頃、日本に仏教が伝わっているから、きっと一緒に向こうの食べ物が入ってきたのでしょう。また、ヤマノイモが栽培されていますから、この頃から畑作が充実してきたんでしょうね。
でも、三内丸山遺跡のHPを見ると「ヒョウタン、ゴボウ、マメなどの栽培植物が出土し、DNA分析によりクリの栽培が明らかになるなど、数多くの発見が縄文文化のイメージを大きく変えました」とあるから、畑作や栽培の初期は縄文時代まで遡るかもしれないけど。
さて、とにかく、この頃になってやっと「野菜」の種類が増えてきたと言えるのでしょう。
こういう、日本の野菜の歴史を知ると、私たちは一口に「食の自給」というけど、「自給」には、そういう歴史や文化を知る、守るということも含まれているということなんだなあと思います。
野菜は「種」で入ってきて、長い時間をかけて日本の風土に合うように作られてきたのでしょう。
このブログは食の自給ネットワークの「種プロジェクト」。
食べ物の歴史を知ることは、私たちのすることの意味を明確にすることにつながるんじゃないかなと思います。
さて、ナ、カブ、カブラナって併記してたけれど、これがとても重要な野菜。
次回は、これを取り上げます。
そういえば、もうすぐ山菜採りの時期ですが、これは遺伝子に組み込まれた習性によるものなんですかねえ。
楽しむのはいいですけど、クマの住処にズカズカ入って、友人の分まで取ってくるのはやめましょうね。
友人も本当に食べたけりゃ自分で行きます。
家族が食べ切れる分だけにしましょうね〜。
「大豆、きゅうり、カボチャの栽培記録」「伝統野菜などの生産者や種子業者への取材」「季節の野菜料理」が記事の3本柱ですが、合間を縫ってこの本を参考に「日本の食べ物」についても書いていきます。

1975(昭和50年).12.20初版の本ですが、内容は色あせません。
私たちの会は「食の自給ネットワーク」ですが、そもそも自給ってなんなんだ?
日本の食べ物の歴史を確認しながら、それを考えていきたいと思います。
最初は「日本の野菜」について考察します。
さて、日本は野菜の種類の豊富な国になりました。
野菜の種類の統計データは見つからなかったので、ネットで探してみると91種類!
野菜情報サイト 野菜ナビ
でも、一般野菜とされてる中に私は食べたことないものあるぞ。
「くわい」とか「たで」とか。
「とんぶり」もあるけどこれって一般的? 修学旅行で東北に行った時しか食べたことないし。
まあ、じゃがいも一つとっても品種を種類としたら、男爵、メークイン、キタアカリ、インカのめざめ、とうや、デストロイヤー…、品種にしたら物凄い種類の野菜が日本にあるだろうね。
でも、昔、本州から来た人に「北海道って野菜の種類が少ないですよね」って言われたことがあるなあ、初夏なのに。
それはさておき、日本には昔からこんな90種類もの野菜があったのか?
早速、この本を見てみよう。
「菜食日本民族」の項では、飛鳥時代までの日本の野菜について列挙している。
ショウガ、ミョウガ、タチバナ、サンショウ、ウド、フキ、ヤマノイモ、マツタケ、ユリネなどで、他は野草。
ちなみに飛鳥時代って、日本に仏教が伝わり、聖徳太子が活躍して、都が飛鳥→藤原→平城(奈良)へ移っていった頃です。(百済の仏にご参拝(538年)の頃〜何と(710年)見事な平城京の頃 笑)
野草…ニホンタンポポとかミツバとかかなあ。
今の感覚でいえば、ほぼ「山菜」って感じですね。
この時代の中すぎには持統天皇(女性♪)がカブ の栽培を奨励しているそうです。
で、奈良時代には、ナ、カブ 、カブラナ、アザミ、チサ、フキ、アオイ、セリ、コナスビ、ウリ類(キュウリ、トウガンなど)、果菜類(ナスなど)、根菜類(サトイモ、ヤマノイモ、レンコンなど)、ナガネギ、ニンニク、ニラなどが栽培され、タケノコ、キノコ、ワラビ、タランボ、ジュンサイ、クズ、イタドリ、カワホネ、クズ、クワイなどの山菜や野草などが好んで食べられていたそうです。
コナスビって食用になるってデータはないけど、同じものを指してるのかなあ?
カワホネって多分コウホネのことだね。
今のメジャーな野菜である、カブやキュウリが現れましたね。
この頃、日本に仏教が伝わっているから、きっと一緒に向こうの食べ物が入ってきたのでしょう。また、ヤマノイモが栽培されていますから、この頃から畑作が充実してきたんでしょうね。
でも、三内丸山遺跡のHPを見ると「ヒョウタン、ゴボウ、マメなどの栽培植物が出土し、DNA分析によりクリの栽培が明らかになるなど、数多くの発見が縄文文化のイメージを大きく変えました」とあるから、畑作や栽培の初期は縄文時代まで遡るかもしれないけど。
さて、とにかく、この頃になってやっと「野菜」の種類が増えてきたと言えるのでしょう。
こういう、日本の野菜の歴史を知ると、私たちは一口に「食の自給」というけど、「自給」には、そういう歴史や文化を知る、守るということも含まれているということなんだなあと思います。
野菜は「種」で入ってきて、長い時間をかけて日本の風土に合うように作られてきたのでしょう。
このブログは食の自給ネットワークの「種プロジェクト」。
食べ物の歴史を知ることは、私たちのすることの意味を明確にすることにつながるんじゃないかなと思います。
さて、ナ、カブ、カブラナって併記してたけれど、これがとても重要な野菜。
次回は、これを取り上げます。
そういえば、もうすぐ山菜採りの時期ですが、これは遺伝子に組み込まれた習性によるものなんですかねえ。
楽しむのはいいですけど、クマの住処にズカズカ入って、友人の分まで取ってくるのはやめましょうね。
友人も本当に食べたけりゃ自分で行きます。
家族が食べ切れる分だけにしましょうね〜。