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種プロのブログ〜種あったね!

 種プロ(種プロジェクト)は「NPO法人 食の自給ネットワーク」の「種」をテーマにしたプロジェクトチームです。
 流通している野菜の多くは、規格がそろい、経済効率を求める市場に合うように作られた「F1種」です。一方、地域にはその風土に合って継承されてきた野菜があり「在来種」等といわれています。
 種プロは、在来種の栽培に取り組む農家との交流や、種に関する学習等を行っていきます。


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カラーピーマン!! その2 [2022年08月27日(Sat)]
 前日の続きです。
 
 カラーピーマン、ピーマンを切ってみるとこんな感じ。
karapiman&piman3.jpg

 果肉の暑さが違いますね。
 生でかじってみると色によって味が違う。
 カラーピーマンはどれもフルーツに通ずる香りがするけど、赤は渋みが強い。
 緑は、普通のピーマンより苦味が少なくほどよいフルーツ香。
 黄色は、一番個性がなかった感じ。
 オレンジが一番バランスが取れている感じでした。
 色付いたカラーピーマンには共通して「わずかな旨味」も感じました。
 「熟した」からかな?

 ピーマンたちのカラフル炒めツナ入り。
pimanitamemono.jpg

 適当に作ったんだけど、色を損なわないよう中火で炒めたらうまかった。
 宮川さんが持ってきた味醂(きちんと作られたみりん)とバッグの中で液漏れを起こした日本酒がポイント。 笑

 酢豚にパインを入れたいいけど、他の家族が嫌がるという人はカラーピーマンを使うとある程度満足できると思う。
 色合いが綺麗で、家族も拒否反応はしないと思う。

 あとの面々。

 宮川さんが茹で方に試行錯誤を重ねたとうきび。
tokibi.jpg

 枝豆。(種プロ栽培種ではありません)
edamame.jpg

 そして「タンパク質不足だから」と宮川さんが東急デパートで調達した厚揚げ。
 「美味しいのよ♡」とのこと。
 標茶町 頑固豆腐 竹田屋さんの 王様の厚揚げ  1パック449円(税込み)
 実店舗はなく、デパートの催事のみで買うことができます。
atuage.jpg

 ほんとに旨かった、この厚揚げ!
 なまら硬かった、おがり過ぎたこのオクラ!
 農家の(前日ブログ参照)の木村さんが忠告したとおり。

 オクラの花↓ キレイ
okuranohana.jpg

 木村さん↓
kimurasan.png

 あ、もう一品あった。
 米ナスのチーズ乗せ。
 左奥がそう。
soroibumi.jpg


 さて、カラーピーマンについて補足。

 カラーピーマンとパプリカの違い。

 日本では未熟果をピーマン(緑)といいます。
 それ以外は、カラーピーマンです。
 カラーピーマンの中で特に大きくて分厚いものがパプリカって呼ばれている感じですね。

参考
 農林水産省のHP ↓
 https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1908/02.html

 みなとの野菜大辞典(なんかリンクしないので検索してね)

 タネも普通に売られているので、育ててみては?
カラーピーマン!! その1 [2022年08月26日(Fri)]
 本年度2回目の学習会を8月6日に行いました。

 リーダーが体調不良で欠席して2人です〜あせあせ(飛び散る汗)

 さて、本日のテーマの担当、宮川が決めた食材はカラーピーマン!
 このテーマのについて事前にムダ話をしていたとき「そもそもカラーピーマンとパプリカは違うのか?」

 さっそくググってみたら「パプリカとはオランダ語でピーマンのこと」 爆笑!
 そういうオチか!
 
 ということで「ピーマンが熟して色が変わったらパプリカと呼ぶのだろう。だから肉厚になるんだろう」と推論して、本日に。
 
 ちなみに、この推論の結果はこうでした。
 「オランダではピーマンもパプリカもパプリカといい、オランダには日本で言うピーマン(果肉が薄い)がそもそもなかった。日本は肉厚のカラフルなピーマンは主にオランダから輸入していたため、日本ではそういうピーマン指してをプリカと呼ぶようになった」
 「そもそもはハンガリー語」


 さて…、では本日の食材。
 調達は、本日担当の宮川。

 本日の食材は、もちろんカラーピーマンとピーマン。
karapiman&piman1.jpg

 左が特別栽培カラーピーマン。
 右がカラーピーマンを摘果したもの。販売名「カラーピーマンみどり」
 この「みどり」は、生産者の二川さんが「見つけたら、めずらしいので、食べてみてくださいね。普通の緑のピーマンみたいに苦くないので・・・。」っておっしゃっていたそうです。
 そして、上が普通のピーマン。

 これらは、こんなふうに売られてます。
karapiman&piman.jpg

 本日担当の宮川よりのコメントです。
 どさんこさんのカラーピーマンは美味しいです。
 韓国産のパプリカは1個200円しますが、どさんこさんのカラーピーマンは、大きいもので1個138円、普通の大きさだと140g(2〜3個入)が198円で売られています。
 宮崎県産のものも売られていますが、夏は北海道産を食べましょう!
 
 ちなみに、カラーピーマンがピーマンより高いのは、色が変わって熟すまで手間と時間がかかるため。

 生産地の赤井川村についてちょっと紹介。
 赤井川村はカルデラ盆地の地形をいかして、スイカ、メロンの栽培もしています。
 9月に入ると坊ちゃんかぼちゃの出荷も始まります。どの作物も美味しいと思います。
 後継者不足の心配がなく、若い生産者さんたちが、がんばっています。
 NPO法人日本で最も美しい村連合に加盟しています。

 ちなみにプログを書いてる私は週一回赤井川村にある山中乳業のビン牛乳をとっています。
yamanakagyuunyuu.jpg

 これが旨い。
 苫小牧の川沿店(パセオ)ではパックのものを売っていますが、段違いに旨い。
 ビンとパックの違い?
 そもそも中身が違う?

 話がズレた。
 他の食材。
 野菜は、札幌市手稲区手稲山口の農家さんである木村さんから買いました。
 農薬を極力使わず、ほんの少しの化成肥料と、酵素や自然にあるもので肥料を作って栽培しています。自然にやさしい農法で味も美味しいです。

 左のピーマンは、色付く前の川村さんとこのピーマン。
 右の普通のとは全然違いますね。
irodukumaenokarapiman&piman.jpg

 他の野菜たち。
okurasonota.jpg

 左から、木村さんが「おがりすぎて固いよ」と言っていたオクラ、とうきび、ズッキーニ、米ナス。長ネギも買ったけど写すの忘れた。

 ズッキーニはブログ作成の石田にとっては「存在している意味がわからない野菜」なので、宮川さまに持ち帰っていただきました〜。

 では、料理は次回に〜。
アスパラガス!! その2 [2022年06月05日(Sun)]
 さて、アスパラガスの2回目!

 いよいよ試食!
 タイトルのびっくりマークも1個増えてる!!

 今回は私(苫小牧「そこつファーム」長)が担当。

 学習会は札幌でやっているので、アスパラは会場近くの東急デパートで買いました。

 食品売り場へ行ったら、特設コーナーで十勝清水からアスパラを売りに来てた。

 近寄ってみたら立派でピカピカのアスパラ。
 通常の野菜売り場のと値段も大して変わらない。
 何束買おうか考えてたら
 「今朝、採って来たんです!!」って売り子のお姉さんが。
 うん、確かに、そうでしょう!信じるよ。

 グリーンを2束、ホワイトを1束買って振り返ったら、私ともう一人しかいなかったのに、おばさま達が4、5人!
 あたしはサクラか?!

 さて、会場は調理室。
 3品作りました。

 こんな立派なアスパラでした。
asupara-tokatisimizu.png
 
 先に言っておきます。
 このアスパラメチャクチャ美味しかったです。
 私、留寿都村の親戚からアスパラをいただくのですが、それより美味しかったかも。

 まずは、アスパラベーコンバーガー。
asuparabekonbaga.png

 十勝清水産グリーンアスパラ
 米沢牧場産(江別市)ベーコン
 オムレツ
 そこつファーム長特製パンズ

 米沢牧場の豚は資料にホエーを混ぜたものを使い、放牧して育てています。
 牧場にったら泥んこになって遊んでる。
 このベーコンは日本一だと思う。
 自給ネットともつながりがあります。
yonezawabokujyoubekon.png

 パンは、信州おやき(焼き→蒸しバージョン)を流用したもの。
 パンの配合は秘密。腹持ちがいいよ。

 もう1品はアスパラとよもぎと豚肉の炒め物。
butanikutoasuparatoyomogi.png

 豚肉。(普通の)
 十勝清水産グリーンアスパラ
 そこつファーム産(苫小牧)よもぎ
 味付けは八方つゆ(商品名 春夏秋冬だしの素)。

 よもぎは、ありんこが登り始めていたので使えるのはこの日が最後。
 間も無くアリンコによるアブラムジの飼育が始まりますので。(共生)

 よもぎはハーブですね。

 そして茹でたホワイトアスパラ。
howaitoasuparagasu.png

 甘かった。
 マヨネーズのかけ方がヘタ。

 こんな感じでした。
seizoroi.png


 食べたいなあと思ったら、じゃなくて面白そうと思ったら、ぜひ、北海道食の自給ネットワークにお問い合わせください。

 いっしょに調べて、学んで、食べましょう!
アスパラガス! その1 [2022年06月04日(Sat)]
 5月28日に新年度1回目の文献学習を行いました。

 文献学習は、季節の野菜を美味しくいただきながらその野菜のことを学びます。

 1回目は…
 この時期に旬を迎える代表的野菜と言えば…

 アスパラガス!

 じゃがいも、玉ねぎ、とうきびと並んで北海道を代表する野菜でもありますね。

 アスパラガスは、いつも使う文献「今さら聞けないタネと品種の話〜きほんのき〜」には載っていないので、他の文献を使って

 学びながら食べていきます。

 おや?
 食べながら学ぶんじゃなかったか? 笑

 さておき。

 まずはアスパラガスあれこれ。
 以下、アスパラとします。

 私たちが食べているのは、春に芽を出したアスパラがぐんぐん成長している頃の「茎」。
 だから、アスパラは栄養が豊富だし、収穫後に寝かせて置くと起き上がろうと曲がってしまうほど「伸びよう」とする意志力が強いのですね。
 なので横にしておくとそのためにエネルギーを使ってしまい、甘さが消えてしまうのです。

 アスパラの収穫は、北海道では5月中旬から6月一杯。
 残っているものはそのまま成長させます。
 背丈が2mを超え松葉のお化けみたいに成長したアスパラは、地下の貯蔵根に栄養を貯めます。
 その栄養が、翌年に芽を出したアスパラの成長に使われるのです。
 だから、アスパラは芽を出してから2、3年目は収穫せずにそのまま成長させて貯蔵庫に栄養を十分に貯めこませ、地下茎を発達させて、3、4年目から収穫するのです。
 成長した株からは15〜20年収穫できるそうです。(もっと短いのもあるみたい)

 成長したアスパラ
 (生涯学習開発財団HP)

 アスパラは、北アフリカ、南ヨーロッパ、中央アジアの海岸や河岸に自生していました。
 北アフリカ、南ヨーロッパの気候の特徴は、地中海性気候で冬は温暖湿潤で夏は高温乾燥。
 中央アジアは、砂漠気候・ステップ気候・大陸性気候などバラエティに富んでいますが、概ね暑く乾燥していることが共通し、冬は冷え込みが厳しいけれど雪が降る地域も多いということが特徴です。

 日本でアスパラを多く生産しているのは1位北海道、2位長野県ですが、両方の主要な生産地に共通しているのは、夏の雨が少なく冬は雪が多いということです。
 アスパラは、発芽には高めの地温(25〜30℃)が必要ですが、生育地温(15〜20℃)で低めです。だから、この2つの地域の夏の気候はあっていますし、積雪の多さも貯蔵根や地下茎の保護のためにも合っています。
 そういうことで、この2つの地域の生産量が多いのです。

 アスパラガスは明治4年にヨーロッパからアメリカ経由で日本に入ってきました。
 北海道開拓使が札幌官園で栽培を始め、大将時代には喜茂別町に日本アスパラガス(株)が設立されホワイトアスパラガス缶詰の生産が始まりました。
 最初の頃はアスパラといえば一般的にはホワイトアスパラでした。
 私も子どもの頃は缶詰のホワイトアスパラしか見たことはなかったです。
 アスパラの缶詰といえば…クレードルの缶詰。
 コレ!
 (クレードル興農株式会社HP)
 けっこう高いもので、家の食事では滅多に出なかった。
 でも、子どもの頃は美味しいとは思いませんでしたから、よかったんですけど。
 洋食屋さんのサラダについてましたね。

 ホワイトアスパラは土をかけて光が当たらないように育てて、ちょうど良い高さのところで顔を出したときに収穫します。
 山菜の代表的な存在といえばウドですが、ウドも盛土などして日光が当たらないようにして育てますよね、1年目の株は収穫しないで根を充実させるのもホワイトアスパラ栽培と似ています。(今は、両方とも土をかけないで暗室で育てる方法もあるようです。)
 だから、別名を「松葉ウド」と言います。
 あ…これは今、知りました 笑。

 とにかく、グリーンアスパラを旬のものとしてみんなが食べるようになったのはそんな昔のことじゃない。
 40数年前くらいじゃなかったかなあ。(それでももう半世紀近く経ってるんですな〜)

 さて、これはタネのブログ。
 タネのことについても触れましょう。
 アスパラの品種…お米やジャガイモ、カボチャ、枝豆、とうきびなんかは「なんて品種?」「あーあれは甘いよね〜」なんて品種を気にしたことあるけど、アスパラの品種なんて考えたこともないなあ。

 ネットで調べてみました。(お手軽調査でごめんなさい)
 F1品種ばっかりかと思ったら固定種もあるんですね。
 固定種は、メリーワシントン(英名)、アルジャントゥイユ(仏名)など、アスパラがどこから伝わってきたのかわかる名前ですね。
 F1種では、成長のスピードや茎の太さなど、いろいろ改良が加えられているようです。
 例えば、栽培農家が露地でするのかハウスでするのか、出荷先が近隣だけか、遠方にも出すのかなど、農家のニーズに合わせて開発されているようです。

 さて、学習時間が長くなりました。

 いよいよ、次は食べて学ぶ時間。

 でも、今日のブログが長くなりすぎたんで、続きは明日。


参考資料
 「ぴあ おとなの図鑑Cおいしい野菜115種」ぴあ株式会社 2018
 「ステップアップ 北の家庭菜園」有村利治著 新聞社 2017
 「日本の野菜 産地から食卓へ」中公新書 大久保 増太郎 1995
 「北海道 私の家庭菜園」北海道新聞社 石村 桜 1986
 感動野菜産直農家寺坂農園ブログ 
 実は色々あるアスパラ品種、何を植えるのがいいのか調べてみた note
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