種子消毒について
[2021年05月10日(Mon)]
種プロジェクト(以下 種プロ)の2021年の企画は4つあります。
種についての公開学習会(専門家講師による)
種子法廃止後の道条例による「種」の管理と北海道
農業の現状
農家訪問
農業経営(種を含めた農業方法、市場実態)の実情
について
種のイロハを学ぶ(プロジェクトメンバー独自の学習会)
@文献による学習会
農山漁村文化協会(以下 農文協)が発行している
『今さら聞けないタネの品種と話〜きほんのき(以下
きほんのき)』を各自が読んで意見交換する。
A種を植えよう!2021
昨年のエダマメから採取した種(F2)を植える。
この中で、種のイロハの学習会と実践編は、このブログ上
でアップしていきます。
さて、まず種のイロハ学習会。
1回目の学習会では『きほんのき』の中の種子消毒の話が
話題になりました。
たった2ページですが、「種子消毒」ということを意識し
ていなかったので、とても気になりました。
種子消毒は表示の義務があり、農薬で消毒している場合は
その旨をタネ袋に書かなければならない。逆に書いていなけ
れば無農薬のタネであるとあります。
そこで、実際にタネの袋を見てみました。

この種の袋は消毒について何も記載がありません。
無農薬のタネという事ですね。
※次の次に出てくる種の袋には「種子消毒なし」と明記し
ているものもあります。そのように明記してくれるとさ
らにわかりやすいと思います。

こっちには「チウラム 紛衣処理済1回」と消毒薬の種類と回数の記載があります。

農家さんの温室で撮影しました。
「薬剤処理:薬剤処理なし 乾燥処理済」とあります。
乾燥処理済とは、種に水を吸わせて発芽寸前の状態で乾燥さ
せているものでプライミング処理 1)とも言われ、発芽時
期が揃うように加工されたものです。
さて、そもそもの「種子消毒」の意味が知りたくてネット
で調べてみました。
日本大百科全書(ニッポニカ)では、「種子、種いも、球
根などに潜在する植物病原微生物が原因で発病する種苗の病
気の予防手段。播種後に土中の病原菌で感染するのを防ぐ目
的で処置する場合もあり、イネ苗腐れ病や野菜などの苗立枯
(なえたちがれ)病の予防のために種子に薬をつけておくの
は、このためである 2)」そして方法について「種子消毒
の手段としては、熱による方法と薬による方法がある 3)」
とありました。
病気を予防して、収量の安定化を図るために行われる「種
子消毒」ですが、これも農薬使用の場合は使用回数に含まれ
るということは注意が必要なようです。
ネット検索で、タキイ種苗の種子消毒の紹介 4)にヒッ
トしました。
種子消毒の方法は、
「@浸漬処理〜薬剤液などに10〜30分間の比較的短時間浸
漬して処理する」
「A乾熱殺菌〜乾燥種子を70〜80℃で数日間処理する。種
皮表面だけでなく、胚や胚乳などの種皮内部の病原体も不
活化させることができる」
「B紛衣消毒〜粉の薬剤を種子に紛衣させる。土壌病害に
対して処理済みの薬剤を働かせる効果がある」があります。
写真も掲載されていたので関心のある方はネットでご覧
ください。
タネの袋には色々な情報があると分かりました。これから
も関心を持って調べたいと思います。
<参考文献>
農文協編「今さら聞けないタネの品種と話 きほんのき」
発行 農山漁村文化協会
<引用文献・資料>
1)タキイの種子加工技術
https://www.takii.co.jp/tsk/saizensen_web/takii_tech/
2)3)種子消毒とは−コトバンク
日本大百科全書の解説
4) 2020タキイ最前線 秋種特集号「第3回種子消毒」
https://www.takii.co.jp/tsk/bn/pdf/2020_au_088pdf
種についての公開学習会(専門家講師による)
種子法廃止後の道条例による「種」の管理と北海道
農業の現状
農家訪問
農業経営(種を含めた農業方法、市場実態)の実情
について
種のイロハを学ぶ(プロジェクトメンバー独自の学習会)
@文献による学習会
農山漁村文化協会(以下 農文協)が発行している
『今さら聞けないタネの品種と話〜きほんのき(以下
きほんのき)』を各自が読んで意見交換する。
A種を植えよう!2021
昨年のエダマメから採取した種(F2)を植える。
この中で、種のイロハの学習会と実践編は、このブログ上
でアップしていきます。
さて、まず種のイロハ学習会。
1回目の学習会では『きほんのき』の中の種子消毒の話が
話題になりました。
たった2ページですが、「種子消毒」ということを意識し
ていなかったので、とても気になりました。
種子消毒は表示の義務があり、農薬で消毒している場合は
その旨をタネ袋に書かなければならない。逆に書いていなけ
れば無農薬のタネであるとあります。
そこで、実際にタネの袋を見てみました。
この種の袋は消毒について何も記載がありません。
無農薬のタネという事ですね。
※次の次に出てくる種の袋には「種子消毒なし」と明記し
ているものもあります。そのように明記してくれるとさ
らにわかりやすいと思います。
こっちには「チウラム 紛衣処理済1回」と消毒薬の種類と回数の記載があります。
農家さんの温室で撮影しました。
「薬剤処理:薬剤処理なし 乾燥処理済」とあります。
乾燥処理済とは、種に水を吸わせて発芽寸前の状態で乾燥さ
せているものでプライミング処理 1)とも言われ、発芽時
期が揃うように加工されたものです。
さて、そもそもの「種子消毒」の意味が知りたくてネット
で調べてみました。
日本大百科全書(ニッポニカ)では、「種子、種いも、球
根などに潜在する植物病原微生物が原因で発病する種苗の病
気の予防手段。播種後に土中の病原菌で感染するのを防ぐ目
的で処置する場合もあり、イネ苗腐れ病や野菜などの苗立枯
(なえたちがれ)病の予防のために種子に薬をつけておくの
は、このためである 2)」そして方法について「種子消毒
の手段としては、熱による方法と薬による方法がある 3)」
とありました。
病気を予防して、収量の安定化を図るために行われる「種
子消毒」ですが、これも農薬使用の場合は使用回数に含まれ
るということは注意が必要なようです。
ネット検索で、タキイ種苗の種子消毒の紹介 4)にヒッ
トしました。
種子消毒の方法は、
「@浸漬処理〜薬剤液などに10〜30分間の比較的短時間浸
漬して処理する」
「A乾熱殺菌〜乾燥種子を70〜80℃で数日間処理する。種
皮表面だけでなく、胚や胚乳などの種皮内部の病原体も不
活化させることができる」
「B紛衣消毒〜粉の薬剤を種子に紛衣させる。土壌病害に
対して処理済みの薬剤を働かせる効果がある」があります。
写真も掲載されていたので関心のある方はネットでご覧
ください。
タネの袋には色々な情報があると分かりました。これから
も関心を持って調べたいと思います。
<参考文献>
農文協編「今さら聞けないタネの品種と話 きほんのき」
発行 農山漁村文化協会
<引用文献・資料>
1)タキイの種子加工技術
https://www.takii.co.jp/tsk/saizensen_web/takii_tech/
2)3)種子消毒とは−コトバンク
日本大百科全書の解説
4) 2020タキイ最前線 秋種特集号「第3回種子消毒」
https://www.takii.co.jp/tsk/bn/pdf/2020_au_088pdf