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種プロのブログ〜種あったね!

 種プロ(種プロジェクト)は「NPO法人 食の自給ネットワーク」の「種」をテーマにしたプロジェクトチームです。
 流通している野菜の多くは、規格がそろい、経済効率を求める市場に合うように作られた「F1種」です。一方、地域にはその風土に合って継承されてきた野菜があり「在来種」等といわれています。
 種プロは、在来種の栽培に取り組む農家との交流や、種に関する学習等を行っていきます。


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公開学習会を開催しました [2024年11月30日(Sat)]

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   11月16日(土)に公開学習会「種子をつなぐ〜種子の交換会の活動から〜」を、かでる2・7で開催し、23名(スタッフ含む)の参加がありました。講師に稲葉ファーム代表の稲葉勇人さんをお呼びし、家庭菜園を営む市民との種子交換会の取り組みを中心にお話いただきました。
 稲葉勇人さんは、祖父と父親が昭和28年から始めたコメ農家を引継ぎ、野菜を含めて安全で栄養豊かな作物を消費者に届けることにこだわりを持って農業をされています。稲葉さんは「自然栽培全国普及会」のガイドラインに沿って自然栽培をされています。自然農法において、自家採種は当然のことであり、自分の畑の種子が手に入らないときは近隣の農家の種子で栽培をしているそうです。
 講演の中で「行政または民間のシードバンクもありますが、組織ありきの種子は組織がなくなれば継続できないというデメリットがあります。それよりも横の連携をつくり、それぞれが自主的に採種して種子を交換するというしくみの方が、持続可能な取り組みにつながります。もし、自家採種ができない年があっても、種子の交換会に行けば手に入ります。そして翌年には、採種した種子を持って行き、採種できなかった人に分けることができます。このような自立分散型のネットワークが今、求められているのではないか」とお話されました。
 また、自然栽培の基本は「余計なものは入れない」ことだそうです。肥料を入れると生育はいいが、味はどうなのか?その土地にあった作物は何なのか?こういった追求が大事なのではないかと。収穫が減っていく場合もあるけれど、その後、増えていく場合もあるそうです。
 講演後は、参加者から次々に手が上がり、充実した意見交換の場となりました。参加者アンケートからも「自家農業を継続するための必要な知識を得て大変勉強になった」「奥が深い。農は人なり。作物に感謝します」「種子交換会に出てみたい」など多数の感想、意見が寄せられました。
 種は多くの「いのち」をつないでいるかけがえのないもの。稲葉さんの強い信念とシンプルな考え方に共感し、背中を押してもらえた人も多かったのではないでしょうか。実は私も家の前で畑をしているのですが、今年は有機肥料を入れ忘れたままスタートし、何となく出来栄えがいまいちだと思っていましたが…トマトの味がいつもより美味しい!酸味があって、自然のトマトの味が感じられるミニトマトが収穫できたように思います。来年も肥料を入れず「自然栽培」を続けてみようと決心しました。これからが冬本番ですが、もはや春が来るのが楽しみになってきました。皆さんも「美味しい野菜づくり」を追求してみませんか?
Posted by 石田 at 07:17 | この記事のURL | コメント(0)
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