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種プロのブログ〜種あったね!

 種プロ(種プロジェクト)は「NPO法人 食の自給ネットワーク」の「種」をテーマにしたプロジェクトチームです。
 流通している野菜の多くは、規格がそろい、経済効率を求める市場に合うように作られた「F1種」です。一方、地域にはその風土に合って継承されてきた野菜があり「在来種」等といわれています。
 種プロは、在来種の栽培に取り組む農家との交流や、種に関する学習等を行っていきます。


固定種、F1種、遺伝子組み換え種子、ゲノム編集種子 その6 [2021年11月29日(Mon)]
 2021.11.20に行った学習会の様子を紹介していきます。
 今回は最後、食べ物の選択と経済格差についてです。

 新しい技術による種子の作られ方と社会的な価値、そして遺伝子組み換えとゲノム編集に関する問題について考えてきました。
 最後に、学習会の中で提起された遺伝子組み換えとゲノム編集によって生まれてくる食べ物について経済格差の観点から考えてみます。

 さて、遺伝子組み換えまたはゲノム編集(以下 ゲノム編集に統一します)の生物から得られた食品については「ゲノム編集生物由来の食品である」ことを明記すべきだということは一致しました。
 ですが、これは「選択できること」を前提とした対策なのです。

 その食品が全てゲノム編集生物由来の食品では選択の意味はないですし、ゲノム編集生物由来ではない食品はすごく高価だったりすると選択できる人はl限られてきます。
 そうなると「ゲノム編集生物由来の食品である」ことを明記することはほとんど意味がなくなります。明記したら、貧富の差の象徴のようになってしまうかもしれません。

 今だって、経済的に余裕のない家庭は、食べ物の素材に気を配る余裕はありません。
 遺伝子組み換え云々で選択なんて、ある程度の経済的余裕がないとできないことなのです。
 
 食料としてゲノム編集生物を開発する目的の第一は、効率よく食料を確保することでしょう。
 言い換えればこれまでより経費をかけずに、そしてより多く生産するということ、すなわち消費者に対してはこれまでと同じレベルの味でより安く多く提供するということです。
 日本の現状を見れば、もしこの目的を達成するゲノム編集生物由来の食べ物が現れたら、あっという間に天然の方の食べ物を圧倒すると思います。
 そういう食べ物が増え、市民権を得れば「ゲノム編集生物由来の食品である」という表示は意味をなさなくなります。(ゲノム編集生物由来の食品ではないと言う表示は生き残るかも)

 確か、この辺までがこの日の議論だったと思います。
 これではどうにも収まりが悪いので、ここから少しブログ担当者の思いを追加します。


 食べ物の質は健康に影響を与えるし、食べ物の質を考えることも健康に影響を与えます。
 そして、健康は次の世代に影響していくし、考えていくことも知恵として次の世代に影響を与えます。

 ゲノム編集生物の育成が、肥料や飼料の消費が天然のものより少なくて済み、多くの人がそれを利用することでその効率が高まるものだとしたら、その中で非効率な天然のものを求める人は他の人に迷惑をかける存在として大きく非難されるかもしれません。
 食べ物の選択は任意のはずですが、事実上、よほどの強い意志や特権がないと天然のものは買えなくなってしまうかもしれない。

 では、この日本でどうすればゲノム編集生物由来の食べ物に頼らない社会を作り出すことができるのか?

 それは「食の自給ネットワーク」の目的そのものです。
 日本の食料自給率を上げるのです。
 ゲノム編集生物が一般化する前に。
 
 食べ物を輸入に頼っている限り、いずれゲノム編集生物由来の食べ物は大量に入ってくるでしょう、遺伝子組み換え食品のように。
 でも、輸入に頼らない状態であれば「ゲノム編集生物はNO!_」と言うことができます。
 経済格差にほぼ関係なく、多くの人がゲノム編集生物由来ではない食べ物を手にすることができるでしょう。

 それに…もし、それでも国内で生産されるものの主流がゲノム編集生物に置き換わってきたととしても、国内で管理できる分まだマシです。
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