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種プロのブログ〜種あったね!

 種プロ(種プロジェクト)は「NPO法人 食の自給ネットワーク」の「種」をテーマにしたプロジェクトチームです。
 流通している野菜の多くは、規格がそろい、経済効率を求める市場に合うように作られた「F1種」です。一方、地域にはその風土に合って継承されてきた野菜があり「在来種」等といわれています。
 種プロは、在来種の栽培に取り組む農家との交流や、種に関する学習等を行っていきます。


固定種、F1種、遺伝子組み換え種子、ゲノム編集種子 その1 [2021年11月23日(Tue)]
 2021.11.20に行った学習会の様子を紹介していきます。
 今回は、固定種について。

 固定種とは「固定された形質が親から子へ受け継がれる種」のことです。
 どうやって固定種を作るかというと、例えば手元に人参の種子があるとします。
 その種子を植えるとその地域の好みに合った味の人参ができるんだけど、あまり好みでない人参もたくさんできるし、成長度合いもバラバラという状況です。
 どれが好みに合う人参かは、葉の出方や人参の色合いで概ね判断できます。
 そこで、そのタイプの人参の種だけを採取して翌年にそれを播きます。
 そして、翌年に栽培した人参の中からさらにその特徴がはっきり分かる人参の種を採取して、その翌年に播く。
 そうやって選抜育成を長い間繰り返して、その種を播けばほぼ毎年同じ形質の人参が収穫できるようにしたもの、それが固定種となります。

 伝統野菜と言われているものはそうですし、そもそも大昔の日本には、野菜らしい野菜はなく、例えば小松菜など多くのものが中国など外国から入ってきて日本人の好みに合うように作り替えられていったのです。

 固定種のメリットとしては次のようなことが挙げられると思います。

 ○長い間、その地域で育成されてきた品種なのでその地域
  の風土にあっている。
 ○F1種より、環境の変化に強い。
 ○自家採種ができるので、少量でも品種を維持できるし、
  種の購入費用が無い。
 ○生育にばらつきがあるので、収穫期間が長い。

 デメリットは次のようなことでしょうか。

 ○生育や形状にバラツキがあるので、画一性が求められる
  市場には向かない。
 ○味が個性的なので、一般的な市場には乗せにくい。
 ○自家採種する手間がかかる。

 固定種のデメリットを反映したのがF1種と言えますね。

 気候変動が大きくなってきた現在、環境の変化に対応力のある固定種を自分(地域)で採種して、自分(地域)の食を守っていくということも大事なのだと思います。


 この記事は以下を参考にしながら作りました。

 野口種苗研究所 HP 「何代にも渡って受け継がれてきた種−固定種についての講演要旨−」
 (https://noguchiseed.com/hanashi/kouen.html)
 北海道 わたしの家庭菜園 石村桜 著 北海道新聞社1986年
 食の文化史 大塚滋 著 中公新書1975年
 株式会社グリーンフィールドプロジェクト HP 「タネにまつわるエトセトラ」
 (http://gfp-japan.com/column2c
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