自宅開放型コミュニティカフェのオープン(東京・杉並区) [2013年04月01日(Mon)]
自宅開放型コミュニティカフェ「ららカフェ」がスタート
3月31日に杉並区成田東の住宅街の真ん中で自宅開放型のコミュニティカフェ「ららカフェ」がオープンした。事務局から、田中尚輝、島田慎太郎の二名が参加した。 これは12年度に市民協が東京都から「地域支えあい事業」として転記していた「コモンズセンター」事業の1つの成果だ。
住宅街の真ん中にあり堤さんのお宅を開放していただいたもの。堤さんは音楽大学の先生で自宅はピアノなどのミニ演奏会にも活用をしていた。この日はオープンを記念して、ピアノ、バイオリン、チェロの三重奏まで用意していただいた。
当日は近所の人々、町内会会長、商店街会長、そして杉並区からは渡辺均保健福祉部高齢者担当部長にもご参加いただいた。当然、地域包括支援センターやケアマネジャーなども。総勢70人にもなっただろうか。にぎやかなオープン記念だった。
大都市でコミュニティカフェの開催でこまるのは「場所」である。地方のように自由に使える場所がない。そこで、杉並の第一号店は阿佐ヶ谷駅1分のところに狭い場所をかりたが、十数万円の家賃はかならず必要になる。こうした拠点では無理をしなければならないが、この1つで杉並区全域に目がとどくわけではない。そこで、ここを仕切っているNPO法人アラジンは自宅開放に目をつけたわけだ。
自宅開放型は1週間に一度以上は開催できないが、どこでも開店できるメリットはある。 都市型としてはここを狙わなければコミュニティカフェは広がらないだろう。
私は挨拶の中で「杉並区は、こうして自宅開放してくれる人に1回やっていただいたら区民税を12分の1免除するということにしたら、どうか?」と提案しておいた。みんなの力でコミュニティカフェを盛り上げよう。
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「うちの実家」大交流会 [2013年03月16日(Sat)]
コミュニティカフェが全国に広がっている。先週、石巻にいったら、土曜日と日曜日だけオープンする高校生の主宰するコミュニティカフェがあった。
このコミュニティカフェというネーミングは公益社団法人長寿社会文化協会(WAC)が学陽書房から本を出すことになって、編集者の山本聡子さんが決めてくれた。地域の茶の間、サロン、居場所、お茶っ子などといろいろな名前で呼ばれているのだが、地域社会にあって誰もがいつでも気楽に寄れる場のことをいう。
この元祖が新潟の河田珪子さんだ。彼女の発案で「地域の茶の間」がはじまり、いまでは新潟県内に2000箇所もできている。河田さんはその広がりの中で常設型地域の茶の間として「うちの実家」とネーミングしたコミュニティカフェをはじめた。
その開始が2003年、今年10年たった。このうちの実家が今3月末をもって閉鎖する。17日に新潟駅前の東急インにおいて「大交流会」があった。県外20人、県内150人、計170人の人が参加し、「うちの実家」の映画を見、『うちの実家 10年の記憶』の出版を祝うとともに、「うちの実家」の関係者に感謝の気持ちを表した。
出版された『うちの実家』は写真集だが、居場所運営のマニュアルが集約されて言葉になっている。@3000円です。市民協でも販売していますので、お求めください。info@seniornet.ne.jp
その本の中でいくつかの言葉を紹介しよう。
・ありのままでいられる場所 ・ここにはサービスの利用者はいない。いるのは”場”の利用者だけ ・どなたが来られても「あの人誰!!」という目つきをしない ・そこに、いない人の話はしない。当番はそこにいない人の話が出たら、とめる、などなど。 後はこの本をお買い求めください。
ここの運営で素晴らしいのは、一切の助成金を受け取らないことだ。
河田さんをはじめ、「うちの実家」を支えてくれた人たち、ありがとう。コミュニティカフェはますます飛び火していきます。
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仮設住宅住人のコミュニティカフェ展開へのNPO支援 [2013年03月05日(Tue)]
仙台に来ている。
第11回 仮設住民によるコミュニティ・カフェ等推進協議会(仙台市宮城野区中央市民センター)に出席のためだ。
これは新しい公共推進事業について、市民協仙台事務所がNPO等の団体と連携して、4仮設でコミュニティカフェをつくる事業を通じてコミュニティ形成を促進しようというもの。
4つのグループから活動報告があった。
4つのグループとも素晴らしい活動をしており、実質7ヶ月間のうちに7回〜26回、そして、それ以外に子どもたちへの学習支援、サロン活動、講座などを開設している。
それを実施しての感想だが、 ・1つのことを仕上げた充実感 ・なんでもあり、自分は80歳だが、素晴らしい出会いがあった ・新事業には困難がある、足を引っ張る人がいるので、挫折したりやめる人がいる。そうした中で鍛えられ、修養の場になった。 ・自治会がないので、グループをつくったが反発が大きかった ・市民協の藤田さんがこの活動を薦めてくれたことは「天の声」だった ・収入がありと仲間ができたこと、多くの人とコミュニケーションができた、視野が広がり、人を見る目が変わった
市民協を中心として、人と人の輪が広がった。これからは放っておいても4つのグループは活動をしそうだ。市民協仙台事務所のボランティア、藤田さん、近藤さん、ありがとうございました。
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「うちの実家」解散 [2013年03月04日(Mon)]
☆「うちの実家」(河田珪子主宰)がこの3月末をもって解散する。 そのことを含めて、本日新潟日報記者の高津直子さんの取材を受けた。
◎「うちの実家」が果たした役割は何か? コミュニティカフェを全国に広げた。いかにも簡単そうに河田さんたちがやっており、かつ、1円の行政からの補助をうけとらないで実行していることは多くの全国の仲間の後押しをした。 そして全国に数万ものコミュニティカフェができあがったのは、その原点に「うちの実家」がある。
◎「うちの実家」をやめることの意味は?悪影響はないか?
ここでやめることでエネルギーが飛び火するのではないか。無くなることによってモデルがないわけだから、自分の頭で考えることにもなるのではないか。マニュアル化できない事業であっただけに続けていくことのほうが「間違った思い込み」を増長させる場合もあったのではないか。良い時期に店じまいをする。
以上が主要なやりとちかな。
「うちの実家」大交流流会が下記のようにおこなわれる。事実上の閉幕興行だ。ご関心のある方はどうぞ。私ももちろん参加する。
日時:2013年3月17日(日) 第1部 「うちの実家」の映画と写真を鑑賞 第2部 懇親会 会場 新潟東急イン 3F 明石の間(新潟市中央区1−2−4(JR新潟駅前) 会費 4000円
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コミュニティカフェからコモンズ(地域福祉民間)センターへ [2013年03月02日(Sat)]
3月2日は高松市のホテルで目が覚める。さて、前に予告しておいた市民協の東京都内においてのコミュニティカフェの件を報告する。
市民協が狙ったのは、コミュニティカフェを拠点して、その中心になりそうな団体を単に自分のコミュニティカフェの運営だけではなく、地域のネットワークを勧めてもらおうという欲張った企画をつくり、東京都の「地域支えあい推進事業」の助成をうけての事業を展開した。
この2年間にわたって参加してくれた事業体は、アラジン、ふきのとう、みのり、シニアメイト、なぎさ虹の会の5団体だった。5団体の活動を簡単に報告しておきたい。
アラジンは介護者支援のNPOで「ケアラー連盟」の生みの親。ケアラーズカフェ&ダイニングアラジンを東京・杉並区・阿佐ヶ谷駅数分のところに構えている。来店者は毎月のべ300名ほど。そのうち約20%が介護者だ。
元喫茶店の小さなお店を改造して、コミュニティカフェにしている。夜はバーにして資金稼ぎをしている。大きな病院の近くにあり、介護者のネットワークをつくるには最適の場所だ。
今度は、個人のお宅をコミュニティカフェとして開放してもらうことを始めた。ネーミングは「ららカフェ」(杉並区成田東)という。
こうして、地域包括支援センターや他のボランティア団体とのネットワークも進んでいる。地域福祉の民間センター(コモンズセンター)が形成されてきている。
「カフェ おとなりさん」(NPO法人シニアメイト主宰)は武蔵村山市に2階を事務所、1階をコミュニティカフェとする場所を借りてサービスを開始している。NPO法人としての本業は成年後見。コミュニティカフェでは月曜日と水曜日をカフェ(ケーキとコーヒーで400円)で開き、木曜日は健康麻雀、金曜日はミニ講座という具合だ。地域にチラシをまき浸透を図りつつある。
NPO法人支えあう会みのりは、食事を中心とした東京都稲毛市のNPO。当初、コミュニティカフェの開催は幼稚園での開催を考えていたが、期限つきであったりするので、メンバーの自宅開放型で実施。
また、「高齢者 矢野口元気マップ」も制作し、病院、トイレ、お風呂、立ち寄りスポット、買い物どころなどを掲載してカラー印刷でつくっている。
この団体の面白いのは、自宅開放型でスタートしたら、「自宅でもできるんだ」ということであちこちで自宅型コミュニティカフェがはじまったことだ。こうしたことになるのはあちこちにニーズがあるということだ。これは、同法人が実施した「コモンズリーダー育成事業」の研修会なども導火線になっている。 「NPO法人なぎさ虹の会」はなぎさ団地をベースに活躍している。団地というプライバシーの守られているが人と人との交流のないところだ。その団体に隣接したところに10坪程度のコミュニティカフェをかりた。リフォーム費に300万円かかったが助成金の上限が100万円だったので、200万円は「虹の会」の持ち出し。
ランチや歌声喫茶などの実施で、だんだんと人と人とのコミュニケーションが進み、コミュニティ形成の拠点として機能している。また、地域包括支援センターやボランティア団体のネットワーク形成も進んでいる。
「ふきのとう」は昨年12月にデイサービスとサービス付高齢者住宅の2階建ての建物をつくった。1階のデイサービスの前、道路側に7坪程度のコミュニティカフェをつくった。総ガラス張りで道路から誰でも気楽に入れるようになっている。
1月14日は大雪の中でお持ちつき、バザーとフリーマーケット、大人も子どもも一緒に楽しめる指編みマフラー、折り紙でつくるお雛様、お弁当ランチ@コミュニティカフェ、フリータイムカフェなどいろいろな企画をおこないながら知名度を上げている。
以上、5団体の活動をみてわかるように、コミュニティカフェからコモンズセンターへ、地域コミュニティのネットワークを形成していく場となっている。それもそこに行き来する人たちが勝手につくりあげていくわけだ。
コモンズセンター(地域福祉民間センター)には責任者はいない。完全に横型のネットワークで形成されている。だから、会議や役員会の決定がなくとも、連携の輪が自然に広がっていくわけだ。こういう中で注目すべきは個人の住宅開放型パターンが広がっていくことだ。これは一人暮らしが増えているが、1週間に1回ほど自宅を開放してにぎやかな日を作ろうということだ。
つまり、自宅開放をする人自身が楽しんでいるのだから、成功することになる。
そして、これはNPO側が意識的におこなわなければならないのは医療と介護のネットワークをセットすることだろう。そうすれば、コミュニティカフェに食事+移送+医療・介護が加われば鬼に金棒となっていくだろう。
この2年間の実験的なとりくみがおわるが、ここで得た成果は新潟市の「うちの実家」の成果と重なっていく。
私にとっては、いま頭の中を占めている「マルチチュード」の論点の1つであるヒエラルキー型の組織ではなく「社会運動」としてのネットワーク型で横に広がり、指導部をもたない連帯の輪の広がりとして感じている。
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続々とうまれるコミュニティカフェ [2013年02月02日(Sat)]
2月3日は小淵沢へ。この北斗市でのコミュニティカフェを広げるための講演会。
地元以外に、これまでコミュニティカフェを立ち上げた人たちも参加していただいた。講演会終了後、懇談会をひらいたが、関心の中心はコミュニティカフェのあとは移動問題だった。いろんな意見交換をした。
ところで、その講演会で配布された山梨県富士吉田市で活躍している「富士吉田コミュニティカフェ・ネットワーク」第1号(2012年8月1日)の佐藤みどり会長の「レイホー通信」創刊にあたっての原稿を紹介する。コミュニティカフェの動きがわかるからだ。
「レイホー(霊峰)さろん」ができると伝播力で4つのさろんができあがっている。会長の佐藤さんの原稿を少し旧いが紹介症。
<以下、佐藤みどりさんの原稿>
介護保険に頼らず、地域で支えあい、生きがいをみいだし、楽しく過ごせるふれあいの広場「レイホーさろん」が本年2月1日にオープンし、半年がすぎました。
金曜日ごとに行われている「いこいサロン」はオープン以来大変好評で多くの方々に参加していただき、手作りのお弁当を食べ、健康長寿体操、歌、踊り、手芸、将棋等それぞれが特技を活かし自由に楽しんでおります。また、第4金曜日はアコーディオンの伴奏で懐かしい歌を歌っています。
毎月第三金曜日におこなわれるイベントは、歌声喫茶、琴演奏・舞踊、ハーモニカ演奏、フラダンスの体験等、大勢のボランティアの皆さまのご協力により毎回心豊かな楽しいひとときです。 「金曜日が待ちどうしく”さろん”ができて若返り元気になった」とのお声を伺いスタッフ一同本当にうれしく思っております。
ネットワークで、大明見、はす池、ときわ台、河口湖にもサロンがオープンしました。
これからもみんなで手をつなぎ元気な住みよいまちをつくっていきたいと思います。皆様のお越しを心よりお待ちしています。
家主である宮下高さんはじめ、多くの皆様方のご協力に心から感謝申し上げます。
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札幌・「みんなの茶の間 くるくる」 [2013年01月13日(Sun)]
1月13日は札幌へ。
コミュニティカフェの集いがあった。
「みんなで支える地域づくりを考える」=講演会= 〜河田珪子さん、田中尚輝さんをお迎えして〜
この集いは、「みんなの茶の間 くるくる」代表の土橋紘子さんが仕組んだもの。
会場は「本郷会館」という町内会館。冒頭の挨拶は土橋さんが行ったなったが、その後は本郷町内会長の島田清司さん。町内会役員が受付や会場整備で大忙し。
会場は二つの部屋をぶち抜いて、60名が参加。半分は町内会関係、その他はコミュニティカフェに興味ある人が広い地域から参加していた。 講演は河田さんと私が1時間づつ。1時間半くらいかけて参加者が発言。意欲的な、そして多彩な参加者がユニークな発言。
やはり「みんなの茶の間 くるくる」と町内会の日常活動が定着していることが伺われる。82歳の参加者や福祉を専攻する20歳前後の学生も参加。和気あいあいだった。
終了後、歩いて数分の「くるくる」を訪問。ここは土橋さの自宅。駐車場のスペースに建築し、コミュニティカフェにしている。
掲示をみるとこの「くるくる」から発して5つのコミュニティカフェができている。コミュニティカフェはアメーバーのごとく増えて行く。
参加者のみなさんの明るい顔をコミュニティカフェの将来を見た。
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コミュニティカフェのネットワーク:新しい動き [2013年01月07日(Mon)]
「地域をつなげる居場所づくりフォーラム」発足へ
昨年末に新潟市の「うちの実家」に集まり、コミュニティカフェの全国展開について確認しました。順次、オープンしていくことになりますが(1月末にはホームページがアップされます)、現状の問題意識と≪設立趣意書≫を報告しておきます。 ネーミングは「地域をつなげる居場所づくりフォーラム」としました。
◎方針について 自分たちの手のひらの宝をお互いにわかちあうネットワークにしよう。 この仕事は、自分に向き合う仕事。フォーラムを通じて自分の仕事は価値があると思える、 実践者が孤立しないためのネットワークをつくる。 自分たちが楽しむことからはじめる。2013年は基盤づくりの年に。
◎講演やワークショップ(宝を分かちあう活動として) フォーラムが窓口になって請け負った講演やワークショップについては、呼びかけ人や協力者が積極的にかかわりあおう。
◎ウェブには自分のやってきたことや、こういうことを提供出来ますという情報をわかりやすく掲載する。 ≪設立趣意書≫地域をつなげる居場所づくりフォーラム本格的な少子高齢化社会に突入し、経済の先行きも不透明な現在。人間らしく生きるための基本的必要としての「つながり」が見直され、人と人がつながり、個人と地域がつながるきっかけになる「地域の居場所」に注目が集まっています。 ここで地域の居場所と呼ぶのは、「誰もが自由に出入りできる地域の小さな交流拠点」という性質を持つ場で、「地域の茶の間」、「まちの居場所」、「まちの縁側」、「コミュニティカフェ」など、様々な名称と形態で各地に広がっています。テーマは、高齢者福祉、障害者福祉、子育て支援、まちづくり、コミュニティビジネスなど多彩ですが、共通するのは、関わる人々が、人と人との「あいだ」で生きる力を快復し、個人と地域との「あいだ」で生き甲斐を見つけることのできる場所であるということです。 こうした地域の居場所は近年、新しい地域づくりの仕組みの一つとして、地域福祉から地域活性化まで広い分野で、その存在意義が認められつつあります。しかし、一般的な認知度は高まってきたとはいえ、こうした地域の居場所をどのようにひらき、継続的に発展させていくか、どのようにこれから始めたいという人の後押しをし、これまで続けてきた人を支援できるかといった点が、次の課題であるといえます。地域の居場所をつくる画一的な手法はなく、またお 金や場所があるだけでは成り立たないからです。 地域の居場所は、特定のサービスを提供する施設ではなく、そこに集う一人ひとりが互いを尊重しあえるあたたかい関係の現場です。その現場は、つくり手それぞれが自分の個性を存分に発揮することで姿を現します。つくり手の、人間の存在や営みを尊重する尊重の仕方がそのまま、地域の居場所の文化になる、ということです。こうした価値は、目には見えにくく、それゆえ、理解を得にくいことも多いでしょう。それが心をくじく要因になることも、少なくありません。逆に言えば、そうした想いを共有し、悩みを相談できる場こそ、地域の居場所を発展させる大きな力になるはずです。 そこで私たちは年に一度、実践者同士が、出会い、語りあい、分かちあえる場として「地域をつなげる居場所づくりフォーラム」を開催することにしました。この場をつくるために、まずは趣旨に賛同する実践者によるゆるやかな世話人組織を立ち上げ、フォーラム開催の準備にあたるとともに、世話人たちがこれまでの実践で得た経験を、これから実践したいという人たちに講演やワークショップという形で提供していく仕組みづくりを行っていきます。こうした活動を通じて、地域の居場所の価値を分かちあえる人が増えていくことこそ、生きづらさを抱えた人が自分らしく生きる足場を、多様な人々の営みが織りなす豊かな地域社会を下支えしていく原動力になると、私たちは考えています。 まずは、趣旨に賛同してくださる世話人を少しずつ増やしていきながら、ささやかな活動を進めていく所存です。ご協力ほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
2012年10月 世話人:河田珪子、桑原三郎、坂倉杏介、田中尚輝
連絡先:〒 105-0014 港区芝3-26-10「芝の家」 TEL/FAX:03-3453-0474 E-mail:kyosuke@ss.iij4u.or.jp(坂倉)
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コミュニティカフェのネットワーク形成 [2012年12月25日(Tue)]
コミュニティカフェの全国的なネットワークが間もなく発足する。ネーミングを「地域をつなげる居場所づくりフォーラム」という。
年に1回、全国的な仲間があうこと、コミュニティカフェを作りたい人、運営に困っている人を応援する。フォーラムの中心メンバーが現地にお伺いすることを含めて必要な応援をする。
コミュニティカフェが面白いのは、そこにかかわると「自己決定」ができ、「自己実現」に結びついていくことだ。自己決定や自己実現は、じつは1人ではできないのだ。他者との関係性、自分が動く、他者がよろこび「ありがとう」といわれるような行動を通じて自己が成立するのだ。
その場がコミュニティカフェだ。
形式として「溜まり場」をつくってもコミュニティカフェにはならない。その形成には「人の心を動かす」「参加の心を動かす」ことが必要だ。
こういうコミュニティカフェがあちことでできてきている。その応援部隊ができるのは好ましいことだ。
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認知症カフェ オランダの実験 [2012年12月21日(Fri)]
オランダ在住の日本人である後藤猛さんをまねいて梁山泊を実施した。60人もの人が参加してくれた。講演終了後の忘年会も盛り上がった。
後藤さんはオランダの福祉について国の成り立ちから話してくれた。その中の1つの事例で「認知症カフェ」を紹介してくれた。
これは夜7時半から8時くらいから毎月1回、定期的に開催される。2時間程度で、認知症の人、家族が参加する。後藤さんが参加したところには小学生の子どもも参加しており、その理由は「おばあさんが認知症らしいので勉強に来た」という場合もある。
運営するのはNPO。参加者は無料で運営費は国が支援する。
わが国でも認知症対策に重点がおかれるが、こうした認知症カフェが有効な手段になるだろう。
現存のコミュニティカフェを月に1回、認知性カフェにしたらいいのではないか、と思った。問題は開催ソフトであり、訓練された人間だ。全国化するためには行政支援が必要であり、介護保険の地域推進事業費を活用すればいいのではないか。
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